内科

患者さまの訴えを傾聴し、必要な検査を行うことで診断を導きだし治療を行います
内科では、糖尿病や脂質異常症といった生活習慣病の治療に力を入れているほか、呼吸器疾患の治療を行っております。さらに、冷えやのぼせなどの不定愁訴・更年期障害の患者さまに対しては漢方医学を用いた治療を行っています。
患者さまを診療する際はできるだけ初診で詳しく診断をするように努めています。患者さまの訴えが大切な情報となりますので、病歴聴取いわゆる問診に十分な時間をかけるようにしています。院長は現在も毎週木曜日に大阪医科大学附属病院で診療を担当しており、そこで積み得た情報を当クリニックの診療に活かしています。大学病院には数々の病院を受診したけれども診断がつかない患者さまも多数来院されます。そのようなことを防ぐために、初診時の問診と検査結果を吟味し、詳しい診断を行っています。余計な治療や投薬の必要がなくなり、患者さまの負担を減らすことにもつながります。
また、当クリニックでは西洋医学的治療に加え、漢方治療も行っております。冷え症やのぼせ、めまい、しびれ感、疲労感などの不定愁訴と言われる症状の改善に適しています。西洋医学では診断名がつかない症状でも、漢方医学的には治療を行えることがあります。病院で診てもらったけれど診断がつかない、治療を受けてみたけれど改善しない、あまり体調が良くないといったことでお悩みの方は一度ご相談ください。
そのほか、当クリニックでは高槻市の特定健康診査(※)や肺がん検診(※)、大腸がん検診(※)、前立腺がん検診(※)などにも対応しています。
(※)対象の方は公費負担で受けていただけます。料金表をご確認ください。
内科に関するQ&A
漢方治療
漢方薬の処方は行っていますか?

冷え症やめまい、しびれ、食欲不振などの不定愁訴には漢方治療を行っています。
院長は、当クリニックを開業する前、大学病院で勤務していた時は西洋医学で診療をしていました。大学病院には西洋医学的に説明ができない症状でお悩みの患者さまもいらっしゃいました。西洋医学で説明ができない症状の場合は、不定愁訴、年齢によっては更年期障害という診断がなされることが多いのですが、同時に治療法がないということになります。そのため、以前は経過を診ましょうと提案することや場合によっては患者さまを精神科や心療内科へ紹介することもありました。
ある時たまたま見つけた漢方のコラムを見て、漢方薬は患者さまを助ける一つの方法になるかもしれないと思い、東洋医学を学ぶ決意をしました。西洋医学と違う医学体系である東洋医学は、私たち東洋人の体質に合った医学であることに気づくと、東洋医学の良さがわかるようになりました。
当クリニックでは、不定愁訴や更年期障害にお悩みの患者さまに、漢方薬による治療を行っています。原因のよくわからないつらい症状でお悩みの方は、ご相談ください。
漢方治療には向いていない病気もあるのでしょうか?
漢方治療は高血圧症や糖尿病などの治療には向いていません。
漢方治療は高血圧症や糖尿病といった西洋医学的に治療が容易である疾患には向いていません。西洋医学では、血液検査や画像診断を用いて病気の診断を行います。西洋薬は、器官や臓器、細菌やウイルスなどに対してピンポイントに作用するため、検査で不調の原因がはっきりとした疾患の治療に向いています。一方、望診・聞診・問診・切診といった四診を用いて診断を行う東洋医学は、身体全体を診る医療であり、原因が特定できない疾患や未病の段階でも患者さまの症状を改善させるための治療を行うことができるというのが特徴です。
アトピー性皮膚炎や気管支喘息、アレルギー性鼻炎などの慢性疾患は、西洋医学的な標準治療が必要となるケースもありますが、漢方薬を服用することで症状の改善が期待できます。
慢性疾患だけでなく、風邪・インフルエンザなどの急性疾患に対しても漢方薬を処方することがあり、エキス製剤を内服できる方には漢方薬を優先して処方しております。
糖尿病
糖尿病の検査について教えてください。

採血し、血中の血糖値とHbA1cの値を測定します。検査結果は受診当日にお伝えします。
当クリニックでは、糖尿病コントロールの指標となる血糖値とHbA1cを受診当日に検査することができます。そのため、初診時に糖尿病と診断することが可能であり、再診の患者さまに対しても今の血糖の状態を提示することが可能です。糖尿病治療においては、以前と現在の血糖値やHbA1cの値を比較することにより患者さまの血糖変動がどうなっているかを洞察することが重要です。
そのため、結果が速やかにわかることは、糖尿病診療において大きなメリットであると思います。血糖値とHbA1cを知ることにより、糖尿病をきめ細かくコントロールすることができます。血糖値の変動を知ることで、生活指導や食事指導も行うことが可能です。
糖尿病の治療について教えてください。
薬物療法を中心に生活改善の指導を行います。わかりやすい説明を行うことに力を入れています。
糖尿病の治療は、薬物療法を中心に、食事療法や運動療法を行います。また、当クリニックは治療内容の説明にも力を入れています。食事療法や生活習慣の改善には患者さまのご協力が必要不可欠ですので、説明する際は本やイラストなどを使って視覚的にわかりやすく説明するようにしています。わかりやすく説明することで、ご自分の病状の理解がより深まると考えています。
指導の際はリラックスしていただけるように、面白い話題作りを心がけており、特に料理に関しては、カロリー制限の方法から、だしの取り方など調理方法などについても説明させていただくことがあります。誰にでもわかりやすく、かみ砕いて説明することができるように、これからも努力していく所存です。
脂質異常症
脂質異常症とはどのような病気ですか?

血液中の脂質の値が基準値からはずれた状態を脂質異常症と言い、動脈硬化を起こす原因となります。
LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪の値が基準値からはずれた状態を、脂質異常症と言います。脂質異常症は、具体的な症状が現れない疾患のため、健診で数値の異常を指摘されて判明される方がほとんどです。
脂質異常症を治療せずに放置すると、症状がないまま動脈硬化が進行し、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こす恐れがあります。脂質異常症でご来院された患者さまには、「何のために治療をしなければならないのか」を、最初にしっかりとお話しいたします。必要に応じて絵を描いて見せながら、できるだけわかりやすく病態についてご説明しています。
患者さまご自身に治療を継続することの必要性をご理解いただき、治療のためのモチベーション維持や意識づけを行うように心がけています。脂質異常症の治療は、薬物療法を中心に、食事療法や運動療法など生活習慣改善の指導を行います。
呼吸器疾患
気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の検査を行っていますか?

はい。当クリニックはスパイロメーターを備えており、呼吸器疾患の検査を行うことが可能です。
当クリニックでは、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患の治療を行っています。
気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患の治療においては、丁寧な診断や重症度の分類が重要となります。当クリニックには呼吸機能の検査ができる機器、スパイロメーターがありますので、院内で速やかに検査をすることができます。
呼吸器疾患の治療について教えてください。
内服薬に加え、患者さまに合わせた薬剤吸入療法を取り入れて、治療を行います。
呼吸器疾患の治療では、内服薬治療だけではなく、薬剤吸入療法が標準的な治療法となっています。患者さまの年齢や呼吸状態に応じて吸入薬を選択し治療を行っていきます。
しかし、患者さまによっては吸入器がうまく使えないことがあり、その場合にはスペーサーという補助器具を装着して吸入療法を行っていきます。喘息発作を繰り返す場合には、ピークフローメーターという呼吸のスピードを測ることができる器具を用いて、呼吸状態の変化をより早く感じられるようにしています。吸入療法でコントロールが不十分な場合は内服薬を調整することにより呼吸状態の改善を図っていきます。
循環器内科

高血圧症や不整脈などの循環器疾患に対応しています
循環器内科では、高血圧症、不整脈、心不全など循環器に関わる疾患の診療を行っています。「日本循環器学会認定 循環器専門医」である院長が治療にあたります。
循環器疾患で代表的な疾患となると高血圧症になります。ひと言で高血圧症と言っても単一の病態ではなく、患者さまそれぞれに違った病態を持っておられます。年齢を重ねられた患者さまの場合は、本態性高血圧症という遺伝的な要因で起こる高血圧症が多く、一方、若年層では二次性高血圧症というホルモン異常や腎障害などで発症する高血圧症が多く診られます。そのような患者さまの場合には、ホルモン測定が欠かせません。心電図検査やレントゲン検査などの基本的な検査を行った上で、患者さまの病態に合わせた降圧剤を処方いたします。
また、循環器の病気は時に生命に危険を及ぼす可能性があるため、病気が進行する前に治療することが大切です。早期発見・早期治療のためには、まず詳細な問診が欠かせません。問診で疾患を疑った上でさらに精密検査を行っていくこととなります。心臓弁膜症や心筋梗塞などに対しては心臓超音波検査、不整脈に対しては24時間心電図検査、動脈硬化性疾患に対しては血管動脈硬化検査や頚動脈エコー検査を行い、心臓や血管の状態を詳しく調べていきます。
循環器において大切な臓器は心臓ということになりますが、心筋梗塞や心臓弁膜症、高血圧症、不整脈などによって心臓の機能が低下してしまうことがあります。これをうっ血性心不全と言います。うっ血性心不全は、患者さまの日常生活に多大なる悪影響を及ぼし生活の質を落としてしまう原因になります。生活習慣の改善を行いながら、薬物治療を行うことになります。
高血圧症
高血圧症の検査について教えてください。

心電図、レントゲンのほか、必要に応じて心臓超音波検査や血管動脈硬化検査などを行います。
高血圧症の患者さまには、心電図やレントゲンといった標準的な検査も行い、さらに必要ならば心臓超音波検査や血管動脈硬化検査を行って、患者さまそれぞれの病態を把握して降圧剤を処方しています。
治療の経過を確認するためには、ご家庭での日々の血圧チェックが欠かせません。家庭での血圧を考慮することにより、より適した降圧剤選択が可能となっていきます。症状に合った投薬を行うために、家庭血圧の記録を参考にし、患者さまの血圧の変動と年齢などから降圧剤の種類や作用時間を考慮して処方を行うようにしています。それによって、血圧をコントロールし安定化させることができます。
動脈硬化が進行すると、どのような病気を起こす可能性がありますか?
高血圧症によって動脈硬化が進行すると、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こす恐れがあります。
高血圧症や糖尿病、脂質異常症などの病歴が長い患者さまの場合は、全身の動脈硬化が進行しやすくなります。動脈硬化は大動脈のような太い血管にも、脳や心臓の細い血管にも生じます。
太い動脈の場合は、動脈瘤のように破裂して生命に危険を及ぼす疾患や、下肢閉塞性動脈硬化症のような重篤な病気を引き起こすこともあります。
細い血管では、血管が閉塞してしまう脳梗塞や心筋梗塞を起こし、重篤な後遺症を残してしまうこともあります。動脈硬化を進行させないために、高血圧症をはじめとする生活習慣病は放置せず、きちんと治療を継続していくことが大切です。
不整脈
不整脈の検査について教えてください。

動悸や胸の圧迫感のある患者さまには、24時間ホルター心電図検査を行っています。
不整脈の患者さまの主な訴えは、動悸がする、胸が圧迫されるといったものです。
不整脈が会社や保健所などの健診で発見されれば、それにこしたことはありませんが、健診で行われる心電図検査は2分程度のものですので、その間に不整脈が現れないことも多々あり、健診で“良”と出たにも関わらず、実際には不整脈を持っておられるケースもあります。
そのため、当クリニックでは24時間ホルター心電計を使用して、日常生活の中での心電図を記録し、その情報を解析して診断を行うようにしています。診断をもとに、患者さまに合った投薬治療を行っていきます。
腎不全
腎不全の治療について教えてください。

薬物療法や食事療法を行い、できるだけ人工透析の導入を遅らせることができるように努めています。
全身の動脈硬化が進行した患者さまの場合、腎臓が悪くなって腎不全という病態に進行することがあります。ご高齢の患者さまの場合は、加齢に伴う腎機能低下もありますので、思ったより腎機能が悪くなっていることも多く見られます。
腎不全の患者さまの場合は食事療法が大切な治療となるのですが、それに加えて薬物療法も重要となります。慢性腎不全の患者さまに対しても症状に適した治療を行い、できるだけ透析導入を遅らせることができるように努力をしています。
食事や運動など生活習慣に着目した治療
生活習慣改善のモチベーションを維持するために何を行っていますか?
現状を理解することがモチベーション維持につながると考え、わかりやすい説明を心がけています。
高血圧症や心不全、腎不全の患者さまの場合は、薬物療法に加えて食事療法や運動療法が欠かせません。それには患者さまの協力が不可欠なのですが、患者さまに長期間これらに取り組んでいただくには、モチベーションを保つことが難しいのが実情です。
ご自分のお身体の状態についてしっかり理解することが重要です。お身体の現状がわかれば、ご自身で何をすればいいのかの道筋が見えてきて、それぞれの治療法に自発的に取り組んでいただけると考えています。そのために、検査の結果をわかりやすくご説明し、ご自身の現在の状態をしっかりと把握していただけるように努めています。
生活改善指導はどのように行っていますか?
図表や写真を利用するほか、冊子をお渡しして、具体的な説明を行っています。
患者さまが病気をコントロールするために、どのようなものを食べたら良いのか、逆に控えれば良いのか、また、どのような運動をするのが良いかをわかりやすく説明するように努めています。
食事療法の説明の場合は、図表や写真を使用して詳しく説明をしたり、配布可能な冊子をお配りしたりして、なるべく目でわかるようにしています。時には、食事の作り方の工夫をお話しすることもあります。運動療法の場合は、実際に行える運動のやり方を患者さまやご家族さまと共に一緒に考えていくようにしています。
しもむら内科クリニックの基本情報
診療科目 | 内科 循環器内科 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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診療内容 |
健康診断 胃がん検診 大腸がん検診 |
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住所 |
大阪府高槻市藤の里町9-5
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アクセス |
駐車場有り(6台) ※6台分の駐車場がありますが、隣接の歯科医院と共有のため、 |
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診療時間・休診日 |
休診日 木曜・日曜・祝日 土曜診療
※13:30~15:30は予約検査です。 |
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電話番号 |
072-668-3152 |
特徴・設備
特徴 |
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設備 |
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駐車場 |
駐車場有り(6台) ※6台分の駐車場がありますが、隣接の歯科医院と共有のため、 |
専門医 |
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対応可能な症状・疾患など
症状・疾患 |
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治療 |
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関連リンク
掲載している情報についてのご注意
医療機関の情報(所在地、診療時間等)が変更になっている場合があります。事前に電話連絡等を行ってから受診されることをおすすめいたします。情報について誤りがある場合は以下のリンクからご連絡をお願いいたします。
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おすすめポイント
ポイント1
生活習慣病の治療のほか、漢方診療にも対応
生活習慣病を中心に内科・循環器内科の診療を行っているクリニックです。予約制で漢方診療も行っています。「日本東洋医学会認定 漢方専門医」の院長に相談できます。
ポイント2
土曜午前も診療。予約検査の時間も設けています
月・火・水・金・土の午前は9時から12時半まで、月・火・水・金の午後は17時から19時まで診療しています。予約検査は月・火・金の13時半から15時半までです。
ポイント3
「藤の里停留所」徒歩約1分。駐車場6台あり
東海道本線(JR京都線)「高槻駅」または阪急京都本線「高槻市駅」から、高槻市営バスで「藤の里停留所」下車徒歩約1分。共有の駐車場が6台分あり、車でも通院可能。