宮地 良介先生(日本小児科学会認定 小児科専門医)にインタビュー
お子さまが元気にすくすく育つため、診療などを通じてサポートに力を注ぐ
親御さまの中には子育てが初めてで不慣れな方も少なくありません。インターネットの発達もあって自分でいろいろ調べられる時代ですが、「専門性のある詳しい人に直接聞きたい」という方もいらっしゃるでしょう。そのような方が子育てについての疑問点や不安なことを何でも相談できる、そんな医師でありたいと思っています。
小児科とひとくくりで表現しても、生後間もない赤ちゃんから思春期の中高生に至るまで、お子さまの年代はさまざまです。そしてその分、抱えがちな病気やトラブルなども多岐にわたります。そのため特定の分野を極めるというよりは、お子さまに関する幅広い内容に対応できるような診療を目指していますね。
問診に関しては、私だけではなくスタッフもできるよう、院内での教育にも力を入れています。事前の問診をしっかりすることで、診療自体もスムーズに行きますので、お子さま・親御さまの負担軽減にもつながると思っています。私に相談しにくいような内容があった場合も、スタッフに気兼ねなくお話しいただければと思います。
また、検査・治療などの内容を事前に詳しく説明することで、お子さまの心の準備ができるように図っていますね。不安な中でも、これから何をするのか前もって分かっていれば、お子さまも前向きに診療へ取り組んでくれるようになると考えているためです。その一環として、お子さまの前で模擬練習のようなことも行っています。ぬいぐるみを使って「今日はこんなことをするよ」と治療などをぬいぐるみに施して見せます。プレパレーションという手法なのですが、視覚的にも分かりやすいですし、「ぬいぐるみも頑張ったから自分も頑張ろう」と前向きな気持ちになってくれるため、時間があるときにはこうした方法でお話ししています。
お子さま・親御さまの双方へ親身に寄り添えるクリニックを作りたかった
中には特に心配する必要がない内容もありますが、そのような際も背景や理由を分かりやすく説明した上で「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ」と伝えるようにしています。予防接種(※)や乳幼児健診(※)の際もこうした相談は承っているため、親御さまも「ささいなことだから…」と遠慮せず、まずは何でもお話しいただければ幸いです。
(※)は自由診療です。料金は料金表をご確認ください。市町村によっては公費負担があります。
高校時代、いよいよ本格的に進路を決める時期に生物学やバイオサイエンスが好きだったことがあり、また昔の経験もあって、医師を目指そうと決めました。ただ、元々子供と接するのが好きだったことと、「人の役に立つ仕事がしたい」という思いがありまして、実は学校の先生を目指していた時もあったんですよ。
「お子さまが進んで通院したくなるようなクリニックにしたい」と思っていましたから、あまり病院らしいイメージを出さないように外観や内装にもこだわって、温かみのある雰囲気が醸し出せるような設計にしました。スタッフも笑顔で日々仕事をしてくれているので、和やかで何でも相談しやすい雰囲気を作れているかなと思います。
お子さまや親御さま、そしてスタッフも笑顔で過ごせる環境を作っていきたい
小児科診療は特定の部位・臓器に限らず、お子さまの全身を幅広く診る必要があります。幅広い知識が必要となるため大変な科目ではありますが、その分やりがいを感じることもできますね。さまざまな症状に対応できるよう、現在も日々の勉強を怠らず、自らのアップデートに努めています。
私個人としては、感染症の検査だけではなく、診療も院内で行うことができる体制作りに注力していきたいです。新型コロナウイルスが蔓延する中、発熱のある患者さまに対し、「検査はできても診療までは対応していない」という医療機関もあるかと思います。しかし症状があって困っている患者さまとしては、診療までちゃんと行ってほしいというのが本音でしょう。そのようなニーズにもしっかり対応できるように、隔離室などを設け、検査だけでなく診察もしっかりと行っています。
私はもちろん、当クリニックには子育て経験のあるスタッフや、現在進行系で子育て最中のスタッフもおります。そのため、親御さまの不安にも親身に寄り添うことができる環境だと自負しています。お子さまや親御さま、そしてスタッフも笑顔で過ごせる和気あいあいとしたクリニックですので、気兼ねなくお越しいただきたいですね。