小児科・循環器内科の二つの視点から、お子さまの健康をサポートする医師
院長
中島 徹
取材日:2022年12月1日
中島 徹先生(日本小児科学会認定 小児科専門医)にインタビュー
親御さまとの関わりを大切に、お子さまの成長を見守りながら診療
日本小児科学会認定 小児科専門医として心がけていることを教えてください。
私が心がけているのは、予防接種(※)と健診、そして病気での受診を通して、お子さまの成長を長く見守っていくことです。現在、予防接種が生後2か月から始まりますので、予防接種開始前に一度予備診察にクリニックに来院していただいています。そこで、看護師から予防接種の説明を受けるとともに、その後のスケジュールを立てたり、現在困っていることを問診しています。
この予防接種と健診が、お子さまの病気以外のことを話せる貴重な機会となっていると感じます。例えば、5カ月目のBCGワクチンのタイミングを活用して、離乳食で幅広い食材を食べさせてあげてほしいこと、アレルギーや乾燥肌に関するアドバイスなど、予防的治療の話をさせてもらっています。
「日本小児科学会認定 小児科専門医」として何か一つの専門性を追求するのではなく、お子さまの健康に関わることは幅広く診ていくのが私のスタンスです。私が見られない症状については、専門医療機関へご紹介しますので、どんなことでもまずはご相談にきていただければと思います。
(※)は自由診療になります。料金は料金表をご確認ください。市町村によっては公費負担があります。
この予防接種と健診が、お子さまの病気以外のことを話せる貴重な機会となっていると感じます。例えば、5カ月目のBCGワクチンのタイミングを活用して、離乳食で幅広い食材を食べさせてあげてほしいこと、アレルギーや乾燥肌に関するアドバイスなど、予防的治療の話をさせてもらっています。
「日本小児科学会認定 小児科専門医」として何か一つの専門性を追求するのではなく、お子さまの健康に関わることは幅広く診ていくのが私のスタンスです。私が見られない症状については、専門医療機関へご紹介しますので、どんなことでもまずはご相談にきていただければと思います。
(※)は自由診療になります。料金は料金表をご確認ください。市町村によっては公費負担があります。
親御さまへお声がけする際は、どのような点に配慮されていますか?
お薬を飲んだり、お肌に塗ったりという行動も、お子さまの場合は親御さまの助けが必要ですよね。そういったご自宅でご協力いただく必要がある取り組みに関しては、医師やスタッフから丁寧に指導をして、お家でも治療を進めていただけるようにしています。
また、現在は核家族化によって「子どものことを相談する相手がいない」という親御さまも少なくないようです。そういった方へ向けて、予防接種や健診の空いた時間に、悩みごとや相談したいことを伺ったり、私が他の患者さまの診察をしている時にスタッフが率先して待合室にいる方とコミュニケーションを取ったりもしています。
ほとんどのスタッフが長く勤務してくれていて子育て経験があり、それぞれが相談しやすい環境作りに努めています。子育てのことやお子さまの健康のことなど、いろいろなことをスタッフに相談してみてください。必要があれば、クリニック以外でも相談できる専門の機関へのご紹介も行っています。
また、現在は核家族化によって「子どものことを相談する相手がいない」という親御さまも少なくないようです。そういった方へ向けて、予防接種や健診の空いた時間に、悩みごとや相談したいことを伺ったり、私が他の患者さまの診察をしている時にスタッフが率先して待合室にいる方とコミュニケーションを取ったりもしています。
ほとんどのスタッフが長く勤務してくれていて子育て経験があり、それぞれが相談しやすい環境作りに努めています。子育てのことやお子さまの健康のことなど、いろいろなことをスタッフに相談してみてください。必要があれば、クリニック以外でも相談できる専門の機関へのご紹介も行っています。
循環器内科も標榜されていますが、どういった症状にご対応していただけるのでしょうか?
実際のところ、クリニック単位では心疾患を始めとした循環器疾患に関しては、治療や手術が行えません。私ができるのは、お子さまをどのタイミングで専門機関へ連れて行くべきかを見極めて、ご紹介をすることですね。
基本的な流れとしては、学校検診などで心音の雑音や不整脈の指摘があった時にご来院いただくことから始まり、放置しても大丈夫なのか、定期的に心電図や超音波を見ていく必要があるのか、すぐに専門機関へご紹介するのかを判断する形です。小児科の中でも命に関わる領域ですから、患者さまをしかるべきタイミングでご紹介するために、循環器疾患に関する新しい情報はしっかりとキャッチしています。
アトピー性皮膚炎や発達障害などについても各医療機関へご紹介できる体制を整え、町のクリニックとして専門分野にとらわれず、お子さまの疾患を幅広く診ていくことを大切にしています。
基本的な流れとしては、学校検診などで心音の雑音や不整脈の指摘があった時にご来院いただくことから始まり、放置しても大丈夫なのか、定期的に心電図や超音波を見ていく必要があるのか、すぐに専門機関へご紹介するのかを判断する形です。小児科の中でも命に関わる領域ですから、患者さまをしかるべきタイミングでご紹介するために、循環器疾患に関する新しい情報はしっかりとキャッチしています。
アトピー性皮膚炎や発達障害などについても各医療機関へご紹介できる体制を整え、町のクリニックとして専門分野にとらわれず、お子さまの疾患を幅広く診ていくことを大切にしています。
勤務医時代に培った診断能力を、現在の小児科診療に生かす
開業前はどのような経験をされてきたか教えていただけますか?
私はもともと大学の小児科にいたのですが、勤務3年目に子どもの心臓の病気を専門にする病院へ移り、そこから同じ系統の病院で働いた後、当クリニックを開業した形ですね。循環器系の専門機関はシステム的に医師の入れ替わりが早いものなのですが、私は約20年もの間、循環器センターなどに勤務することができて、運が良かったと思っています。
循環器系の専門機関で働く中で特に印象的だったのは、私が勤務を始めた頃に超音波(エコー)の機械が開発されたことでした。それまではレントゲン写真で体内を診ていたのが、超音波によってリアルタイムで心臓の中まで見えるようになり、今まで命を落としていた病気も改善させやすくなったのです。医療機器の進歩とともに診断能力が身に付けられたのは、とても良い経験でしたね。
循環器系の専門機関で働く中で特に印象的だったのは、私が勤務を始めた頃に超音波(エコー)の機械が開発されたことでした。それまではレントゲン写真で体内を診ていたのが、超音波によってリアルタイムで心臓の中まで見えるようになり、今まで命を落としていた病気も改善させやすくなったのです。医療機器の進歩とともに診断能力が身に付けられたのは、とても良い経験でしたね。
ご自身が持つ強みや、小児科に感じる魅力について教えてください。
私が2004年にこのクリニックを開業してから長い年月がたちましたが、医療の進歩に合わせて小児科の中でもいろいろな変化がありました。例えば、昔は数多く診てきた水ぼうそうも、事前のワクチン接種によって今ではほとんど見られなくなっています。予防接種も昔は生後6カ月からでしたね。そういった大きな変化を、実際に診療を通して現場を経験できてきているのは、私の強みの一つだと思います。
また、小児の循環器内科で経験した赤ちゃんから幼児までの時期の診察や、開院してから小児科の医師として学んできたことも多く、どれも現在の診療に生かされています。また、当クリニックの横には病児保育室があるので、より多くのお子さまに接する機会を得られました。それもあって、自分の子どもだけではなく、たくさんのお子さまの成長が見守ることができたというのも、小児科としての魅力だと思いますね。
また、小児の循環器内科で経験した赤ちゃんから幼児までの時期の診察や、開院してから小児科の医師として学んできたことも多く、どれも現在の診療に生かされています。また、当クリニックの横には病児保育室があるので、より多くのお子さまに接する機会を得られました。それもあって、自分の子どもだけではなく、たくさんのお子さまの成長が見守ることができたというのも、小児科としての魅力だと思いますね。
クリニックを開院するにあたってこだわったのはどんな部分でしょうか?
小児科において健診や予防接種以外で受診される場合は、発熱や咳など感染症状があるお子さまが多いことから、隔離室や検査室の位置はこだわって設計しましたね。入り口を二つに分けているので、健康なお子さまと感染症状のあるお子さまが、同じ空間にいるという状況はありません。
待合室については、待ち時間にスタッフがお子さまの健康や発育、ご兄弟のお悩みを聞きやすいよう広めに設計しました。また、お子さまが楽しめるよう、動く機関車のジオラマを設置しました。お子さまが遊んでいる間であれば、親御さまとスタッフがゆっくり話しやすいですよね。ただ、現在は新型コロナウイルスの流行で車待機をされる方が多いため、健診や予防接種の時のみ意図した待合室の使われ方をしています。新型コロナウイルスの流行が落ち着いたら、またいつでも待合室でスタッフと親御さまが気兼ねなく話す場所として待合室を利用してもらえたらと思っています。
待合室については、待ち時間にスタッフがお子さまの健康や発育、ご兄弟のお悩みを聞きやすいよう広めに設計しました。また、お子さまが楽しめるよう、動く機関車のジオラマを設置しました。お子さまが遊んでいる間であれば、親御さまとスタッフがゆっくり話しやすいですよね。ただ、現在は新型コロナウイルスの流行で車待機をされる方が多いため、健診や予防接種の時のみ意図した待合室の使われ方をしています。新型コロナウイルスの流行が落ち着いたら、またいつでも待合室でスタッフと親御さまが気兼ねなく話す場所として待合室を利用してもらえたらと思っています。
お子さまの健康を長くサポートするため、相談しやすい雰囲気作りに尽力
先生が小児科の医師として、課題としていることはありますか?
幼少期は検診や予防接種で来てくれていたお子さまも、その後は病気にならない限りクリニックに来ることがありませんよね。そうすると、少し大きくなって小児科にかかった時、空いた期間の身長・体重曲線のデータが全然埋まっていないことになります。
お子さまのちょっとした変化にも気が付けるようにするには、定期的に身体データを記録しておくことが大切です。その穴を埋めるために、何の症状がなくてもクリニックに来られる機会を作れたらというのが、私の課題とする点ですね。普段から、患者さまが相談しやすい雰囲気作りを頑張っているのも、この課題を改善したいと考えているからです。
お子さまのちょっとした変化にも気が付けるようにするには、定期的に身体データを記録しておくことが大切です。その穴を埋めるために、何の症状がなくてもクリニックに来られる機会を作れたらというのが、私の課題とする点ですね。普段から、患者さまが相談しやすい雰囲気作りを頑張っているのも、この課題を改善したいと考えているからです。
最後に、先生から患者さまへ向けて、メッセージをお願いします。
子育て中はいろいろな問題や疑問が発生して、悩まれている親御さまが多いのではないでしょうか。私で良ければ聞きたいことやご相談を快く伺いますので、ぜひ当クリニックへご来院いただければと思います。
直接のご来院が難しそうであれば、お電話でも構いません。当クリニックで長く勤めてくれている自慢のスタッフたちが、お悩みや症状に対してしっかりとアドバイスをいたします。和泉市唐国町を中心とした医療の窓口として、お悩みを改善するための道筋を付けさせていただきます。お子さまの身体のことで気になることがあれば、何でも気兼ねなくご相談ください。
直接のご来院が難しそうであれば、お電話でも構いません。当クリニックで長く勤めてくれている自慢のスタッフたちが、お悩みや症状に対してしっかりとアドバイスをいたします。和泉市唐国町を中心とした医療の窓口として、お悩みを改善するための道筋を付けさせていただきます。お子さまの身体のことで気になることがあれば、何でも気兼ねなくご相談ください。