専門医インタビュー

専門医インタビュー(大矢 智博先生)|おおや眼科クリニック

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東京都大田区大森北6丁目25-12 アウルコート 地図
  • 土曜診療
おおや眼科クリニック 平和島駅_専門医インタビュー(大矢 智博先生)の写真 白内障手術や緑内障の早期発見・治療、ドライアイの治療に注力する医師
院長 大矢 智博
取材日:2021年9月16日

大矢 智博先生(日本眼科学会認定 眼科専門医)にインタビュー

眼科という診療科目の未来に可能性を感じて眼科の医師の道を選ぶ

医師を目指したきっかけがあれば教えていただけますでしょうか?
おおや眼科クリニック 平和島駅 医師を目指したきっかけがあれば教えていただけますでしょうか?の写真
実家は調剤薬局で、父は薬剤師をしていました。開業医をしている叔父もおりましたし、私のいとこにあたる叔父の娘たちも医学部に進学し、今は医師をしています。医療関係の仕事をしている親族が多かったので、私も自ずと医療関係の道に進みたいと思うようになったのです。

具体的に、医学部に進学しようと決めたのは、中学か高校の頃だったと思います。小学校の時から私立校に通い、中学・高校も私立の中高一貫校だったので、周囲に勉強熱心な友人が多かったのも影響しているかもしれませんね。もともと、国語より数学の方が好きだったので、高校で文系・理系と進路が分かれる時に理系を選択し、そのまま医学部の受験を目指して、勉強に励みました。
医学部時代はどのように過ごしましたか? 眼科を選んだ理由は?
おおや眼科クリニック 平和島駅 医学部時代はどのように過ごしましたか? 眼科を選んだ理由は?の写真
中学・高校時代は特に部活動をしていなかったのですが、医学部に進んでから体育会のカヌー部に入りました。医学部の勉強に励む傍ら、週末を利用して、秩父の長瀞や奥多摩の御岳渓谷に出掛け、カヌーを操って渓流を上り下りしていました。レジャーではなく、競技としてやっていたので、試合にも出ていましたね。天候が悪いと川の流れが速く、転覆する人もいました。怖い思いをすることもあったので、根性は鍛えられたかもしれません。

医学の勉強をしていく中で、いろいろな診療科目に興味を覚えました。眼科を選んだのは、長さ24mm、7gほどしかない小さな臓器が、いろいろと機能することで、「見える」ようになるという、その仕組みに興味を覚えたためです。

私が眼科に入局したのは、1988年のことです。まだ現在ほど眼科の医学が進んでおらず、これから治療や手術などがどんどん進歩していくのではないかという、眼科という診療科目の未来に可能性を感じたのも眼科の医師になろうと思った理由のひとつでした。
「日本眼科学会認定 眼科専門医」の資格を取得したのはなぜですか?
おおや眼科クリニック 平和島駅 「日本眼科学会認定 眼科専門医」の資格を取得したのはなぜですか?の写真
医学部を卒業した後は、実家の調剤薬局の方でご縁のあった東京大学医学部眼科学教室に入局しました。大学病院なので、小さなお子さまからご年配の方まで、幅広い年代のさまざまな疾患の患者さまがご来院され、とてもよい経験を積ませていただきました。

「日本眼科学会認定 眼科専門医」の資格を取得したのは、眼科の医師であれば、どの先生も持っている資格ですし、資格が院内に掲示されていれば、患者さまの不安の軽減にもつながるのではないかと考えたためです。また、「日本眼科学会認定 眼科専門医」の資格を更新する際にも、新しい知識を吸収することができ、知識をアップデートし続けることができるのも、メリットだと感じています。

1996年からは、菊池眼科病院(現・若葉眼科病院)に副院長として勤務し、白内障手術を中心にさまざまな手術に従事してきました。私は、大森が地元です。慣れ親しんだ地域で、皆さまが目のお悩みについて気兼ねなくご相談できるようなクリニックを開きたいと考えて、大田区大森北のこの地で開業することにしました。

白内障手術をはじめ緑内障の早期発見、ドライアイの治療や予防にも注力する

白内障の症状や原因、白内障手術について教えていただけますか?
おおや眼科クリニック 平和島駅 白内障の症状や原因、白内障手術について教えていただけますか?の写真
白内障の症状は、目がかすむ、まぶしく見える、視力低下などです。自覚症状を訴えてご来院される方のほか、白内障の手術を受けた方が身近にいたため心配になって受診されたという方もいらっしゃいます。

白内障の原因の多くは加齢によるものですが、紫外線を浴びすぎた場合や、目の怪我、アトピー性皮膚炎、ステロイド剤の影響などでも発症することがあります。日常生活では、両目を使って見ているため、片方の目が白内障になっていても気付きにくいものです。ときどき、片目を塞いで見え方をチェックしてみるとよいでしょう。見え方がおかしいと感じたらご相談ください。

当クリニックでは、白内障手術を行っています。手術を受けるのは怖いと不安に思われ、受診を躊躇される方もいらっしゃるかと思いますが、手術は点眼麻酔をしてから行い、約15~20分で終わります。また、受診されたからと言って、手術を受けなければいけないということはありません。生活に不便を感じていない方には無理に手術をご提案しませんので、まずはご相談いただければと思います。
緑内障とはどのような病気でしょうか。気を付けるべきことは何ですか?
おおや眼科クリニック 平和島駅 緑内障とはどのような病気でしょうか。気を付けるべきことは何ですか?の写真
緑内障は、進行すると視野に欠けが生じる疾患です。治療によって元の状態へと戻すことは期待できないため、健診で緑内障の疑いがあると指摘されたら早めに治療を始め、これ以上病気が進行しないようにすることが大切です。指摘されてご来院される方の多くは、見え方に特に異常を感じていないという方です。自覚症状があってご来院される方は、残念ながらかなり病気が進行してしまっています。

当クリニックは、大田区の眼科(緑内障等)検診(※)にも対応しています。こういった検診で緑内障が見つかる方も多いので、大田区にお住まいの方には受けていただきたいと思います。強度近視の方や、血縁者に緑内障の方がいる場合には、40歳を過ぎたら年に一度は検査を受けていただくとよいでしょう。

緑内障は、早期の段階で発見し点眼による治療を中断せずに続けることで、病気の進行を抑え、視野欠損が起きないようにすることが大切です。

(※)は、お住まいの市区町村によっては補助制度を利用できます。自由診療となる場合もありますので、料金表をご確認ください。
ドライアイの症状や原因について教えてください。予防はできますか?
おおや眼科クリニック 平和島駅 ドライアイの症状や原因について教えてください。予防はできますか?の写真
最近は、パソコンやスマートフォンなどの画面を見続ける方が増えたことで、ドライアイにお悩みの方も多くいらっしゃるかと思います。ドライアイで目の表面が傷つくと視力低下の原因になる恐れもあります。目が乾く、ショボショボする、疲れやすいといった症状が気になる方は、一度ご相談ください。当クリニックにご来院される方も、ドライアイの自覚がある方と、自覚がなく目の不快な症状をご相談に来られる方と半々ぐらいです。

ドライアイを防ぐためには、意識的にまばたきの回数を増やし、点眼薬、加湿器を使用して、目を乾かさないようにするとよいでしょう。また、パソコンのモニターの位置を下にして見下ろすような姿勢にすると、目が乾きにくくなります。蒸しタオルで目の周りを温めていただくと、目の疲れの改善にもつながります。

また、目から涙が蒸発しないように涙の外側を覆う脂はマイボーム腺から分泌されています。マイボーム腺が詰まり脂が出にくくなると、涙が蒸発しドライアイになるので、マイボーム腺をよく洗うのも予防になるでしょう。

目の健康寿命を延ばすため早期発見・治療を地域の方々に伝えることを目指す

今後、力を入れていきたいと考えている治療や疾患があれば教えてください。
おおや眼科クリニック 平和島駅 今後、力を入れていきたいと考えている治療や疾患があれば教えてください。の写真
以前は、日本人には少ないと言われていた加齢黄斑変性症の方が、食生活の欧米化の影響もあってか、最近では増えてきています。今後、当クリニックでも加齢黄斑変性症の早期発見や治療にも力を入れていけるようにしていきたいと考えています。

加齢黄斑変性症は、ものが歪んで見える、中心が見えづらい、視界の中央がグレーにかすむといった自覚症状が現れます。加齢黄斑変性症は、加齢のほか、喫煙、欧米型の食生活、紫外線にさらされることなどが原因で発症すると言われており、黄斑部の細胞がダメージを受けないように予防することが大切です。

また、最近では抗血管新生療法という注射による治療法も行われおり、早期に治療を開始すればだいぶ視力の維持も期待できるようになってきています。現在は、加齢黄斑変性症の患者さまは抗血管新生療法に対応可能な医療機関をご紹介していますが、いずれは、当クリニックでも対応できるように環境を整えていきたいと考えています。
今後、新しく行っていきたいことや改善したいことはありますか?
おおや眼科クリニック 平和島駅 今後、新しく行っていきたいことや改善したいことはありますか?の写真
現在も、院内設備としてOCT(光干渉断層計)を導入しています。OCTは網膜疾患や緑内障の診断を行うのに使用する検査機器ですが、現在設置している機器よりも、さらに進歩した機器も発売されているので、できれば新しい機器を揃えていきたいと考えています。また眼底の網膜の状態をより広角で広範囲に撮影できる機器が発売されていますので今後取り入れていきたいと思います。

眼科の領域全体に関して期待していることは、iPS細胞の医療への活用です。現在も、網膜色素変性症の方にiPS細胞を移植する研究が行われていますが、こういった医療が、今後、5年、10年と経つうちに、我々開業医も活用できるようなところまで進歩してくれればと期待しています。
最後に読者の方に向けたメッセージをお願いできますでしょうか?
おおや眼科クリニック 平和島駅 最後に読者の方に向けたメッセージをお願いできますでしょうか?の写真
人生100年時代とも言われている現代、少しでも長く、目が見える状態を維持していただきたいと考えています。そのためにも、早期発見・早期治療は大切です。

当クリニックでは、コンタクトレンズや眼鏡の処方も行っています。眼科でコンタクトレンズや眼鏡を処方する場合には、視力の検査だけではなく、同時に他の疾患がないかどうかも確認します。視力が急に低下した場合、何か他の病気が隠れているかもしれません。コンタクトレンズや眼鏡の処方だけではなく、そういった隠れた病気も見落とさないように診察を行っていますので、気兼ねなくご相談いただきたいと思います。コンタクトレンズは、正しく使用されていないとトラブルの原因になることもあります。ひどい状態になる前に、定期検査を受けに来ていただきたいですね。

おおや眼科クリニックの基本情報

医院名 おおや眼科クリニック
診療科目 眼科
ネット受付
住所
アクセス
  • 京急本線平和島駅 徒歩3分 
  • 京急本線大森町駅 徒歩12分 
  • 京急本線大森海岸駅 徒歩16分 
  • 京浜東北線大森駅(東京都) 徒歩17分 
  • 京急本線梅屋敷駅(東京都) 徒歩20分 
  • 東京モノレール羽田空港線流通センター駅 車4分 
  • 東京モノレール羽田空港線昭和島駅 車7分 
  • 京急本線京急蒲田駅 車8分 
  • 東京モノレール羽田空港線大井競馬場前駅 車9分 

駐車場あり(2台)

診療時間・休診日

休診日

日曜・祝日

土曜診療

9:00~12:30
14:30~15:00
15:00~18:30

※お電話でのご予約は承っておりません。

・水曜午後、土曜午後、日曜、祝日は休診です。
・午前の診療の受付時間は12:15まで、午後は18:15までです。
・土曜日の診療は13:00までです。
・月曜日午後は手術の為、午前の診療は12:00まで(受付時間は11:30まで)、午後の診療は15:00より周先生の診療になります。
・水曜日は慶野先生の診療になります。
・14:30~15:00はレーザーや視野等の予約診療になります。

電話番号

03-5753-0002

特徴・設備

特徴
  • 院内感染対策 白内障日帰り手術
待合室
  • 空気清浄器 アルコール除菌
設備
  • バリアフリー 駐車場
駐車場

駐車場あり(2台)

専門医
  • 日本眼科学会認定 眼科専門医

対応可能な症状・疾患など

症状・疾患
  • ドライアイ
  • 眼精疲労
  • 斜視・弱視
  • 加齢黄斑変性症
  • 緑内障

関連リンク

掲載している情報についてのご注意

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