声帯結節の症状は?声枯れが続く場合は注意!ポリープとはどう違う?

『声帯結節』とは、声帯に結節ができて腫れてしまう病気で、「ポリープ」とは別の病気です。
声を出すかぎり、だれにでも起こる可能性があるといえます。
症状を見過ごさず、早めに治療に取りかかれば、入院をせずに治すことができるでしょう。
今回は、『声帯結節の症状』や『ポリープとのちがい』について、くわしく説明します。
声帯結節って?ポリープとの違いも解説!
1.声帯結節ってどんな病気?

声帯結節とは、声帯の中央に結節ができるものです。
「結節」とは、足にできる”タコ”や“イボ”のようなものですが、よく「ポリープ」のようなものだと説明されることがあります。しかし、ポリープと結節は別ものです。
声帯結節には、片側性と両側性がある
炎症性の腫瘤(こぶ)は、声帯の両側に発生する場合と片側のみに発生する場合があります。
2.『声帯結節』と『声帯ポリープ』のちがい

『声帯結節』は“タコ”のようなものが声帯にできることです。
それに対して『声帯ポリープ』は、声帯部分の血管が切れて、血豆のようなものが声帯にできることです。
また、ポリープは声帯の片側のみにできることが多いですが、声帯結節は両側にできるのが特徴です。
どちらも症状や治療法はほぼ同じですが、結節は表皮細胞が肥厚したものであるのに対し、ポリープは血腫によって筋肉組織が硬く盛り上がったものという違いがあります。
また声帯結節は両方の声帯にできるケースが多いですが、ポリープは片方のみにできるケースが多いです。
声帯結節の症状について
1.はじめに声が枯れてくる

「結節」は、風邪のように、しばらくすると治るものではありません。
そのため、「つねに声枯れている状態」、「長時間話し続けると声を出しにくくなる」、「のどに痛みを感じる」などの症状が続きます。
結節は『声帯膜様部』といって、声を出すときにもっとも大きく振動する部分にできるため、声が枯れやすくなります。
2.声を出したときの感覚や声質に違和感がある

声を出すとのどから空気が漏れるような感覚を覚えることがあります。
また、声質が変わることも症状のひとつとして挙げられます。
3.数日間声が出ない

風邪だと思って放っておいたら、治らないまま5日ほど声がまったく出なくなることもあります。そのため、「風邪のわりには長引いている」と感じた場合は注意が必要です。
声帯結節はどうやってできる?
1.結節ができるおもな原因

声帯結節ができる直接的な原因は、声帯同士が必要以上に擦れてしまうことです。
慢性的に声帯を使用して刺激すると、粘膜の皮が硬くなります。
ペンを使い続けることでペンだこやマメができるのと同じ原理で、声帯を酷使すると同様の現象が声帯粘膜にも起こります。
すると水ぶくれのように粘膜の下にリンパ液が溜まり、結節となって腫れてしまいます。
声を出しすぎた場合や、正しくない発声で声帯を使いすぎた場合にも起こりやすくなります。
2.炎症がきっかけになることもある!

「ポリープ」と同じように炎症がきっかけとなって結節ができることもあります。とくに、炎症しているにも関わらず、声帯を酷使した場合に結節ができやすくなります。
やむを得ない場合もあるでしょうが、意識してのどを休める時間をつくりましょう。
3.声帯結節にかかりやすい人

声帯結節にかかりやすいのは以下のような人です。
- 長時間声を使う人
- 声が枯れても声帯を休めることができない人
- 学校の先生や歌手
- 声の正しい出し方を知らずに声帯を酷使する人
声帯結節かも…と思ったら。対処法
1.病院を受診すべき症状は?

風邪ではないのに、「のどに違和感がある」、「声が出なくなった」という場合は、受診したほうがよいでしょう。
自然に結節が消失することもありますが、数日たっても調子がよくならない場合は、必ず受診してください。
2.何科を受診する?

声帯結節は、『耳鼻いんこう科』を受診してください。
風邪とのちがいが判断できない場合は、近くの内科でも構いません。必要に応じて、別の病院を紹介してもらうこともできます。
3.治療が必要なのはこんな場合

声帯結節は、初期段階や症状が軽い場合は、自然に治癒することもあります。
しかし、声帯の炎症が強かったり、腫れていたりすると、積極的な治療が必要です。
ほかに、「のどの痛みがひどい」、「声が枯れて出しづらい」など、自覚症状が出ている場合も治療が必要です。
まとめ
声帯結節は、声を使う人であれば誰でも発症する可能性があります。
「結節」はポリープと似ていますが、実際の症状やのどの状態、手術の方法などが少しずつちがいます。くわしいことは医師に確認し、相談しながら適切な治療をおこないましょう。
いずれにせよ、声の酷使によって発症することが多い病気です。そのため、日常生活で声をよく使う人は、必ずのどを休める期間を設けるようにしましょう。
執筆・監修ドクター
経歴2002年5月 昭和大学藤が丘病院 消化器外科臨床研修医
2004年5月 昭和大学藤が丘病院 消化器外科助教(院外)
2006年6月 幕内会 山王台病院 外科
2007年6月 昭和大学藤が丘病院 消化器外科助教
2008年6月 関東労災病院 外科
2009年6月 昭和大学藤が丘病院 消化器外科 助教
2012年10月 横浜旭中央総合病院 外科、昭和大学藤が丘病院 兼任講師
2017年11月 しらはた胃腸肛門クリニック横浜を開業、院長に就任
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