自分でできる顎関節症の治し方5つ!病院は何科?治療方法と期間は?

顎関節症はセルフケアで改善する場合が多いので、疑わしい症状がみられたらまずは自分で対処してみましょう。
そのうえで改善がみられなければ、病院で適切な治療を受けるという流れがベストです。
この記事では自分でできる顎関節症の治し方5つと、病院での治療について解説していきます。
自分でできる顎関節症の治し方5つ
セルフケアは顎関節症治療の基本とも言えます。自分でできる5つの方法をご紹介します。
1.顎に負担をかけない

顎関節症の改善には、顎に負担をかけない生活が最も大切です。
具体的には次のようなことを意識してみると良いでしょう。
なるべくやわらかいものを食べる
ヨーグルトや豆腐、白米などやわらかいものを食べます。
硬いものや噛み応えのあるものは避けましょう。
歯ぎしりや食いしばりをしない
朝に症状が出る人は寝ている間に歯ぎしりを、夕方頃から症状が強まる人は日中に歯を食いしばっている可能性があります。
また寝ている間に無意識にしている場合もあるので、眠りにつく直前まで意識して抑えましょう。
唇を閉じたとき、上下の歯は互いに離れているのが正常です。
食いしばる癖がある方は上下の歯同士がくっついているため、意識して治してみましょう。
2.タオルなどで温める・冷やす

慢性的な場合
顎関節が慢性的に痛む場合は筋肉の緊張が考えられるので、温めたタオルなどで顎を温めると筋肉の緊張が和らいで症状が落ち着きます。
1回20分ほどを1日に数回やってみましょう。
急性の場合
関節が急に痛んだり腫れたりする場合、冷やすことが効果的です。
痛みの軽減が期待できるでしょう。
3.マッサージをする

「アセチルコリン」という物質が筋肉に溜まると痛みを放つので、顎のマッサージで血行を良くすることが大切です。
血行が良くなると、痛みを発生させる物質も血液に乗って流れていくため、痛みが緩和されます。
マッサージは少し痛みを感じるくらいの強さで、入浴時に4~5分程度行うのがおすすめです。
4.顎を鍛える

筋肉が衰えると治りが悪くなったり、悪化したりする原因となります。
そのため顎の筋力を鍛えることで、再発や悪化を防げます。
口をゆっくり開け閉めしたり、顎を片側に動かしたりしてみましょう。
余裕があれば開口訓練を行ってみても良いですが、関節や筋肉に強い痛みがある場合は避けましょう。
5.生活習慣を見直す

咀嚼・姿勢・睡眠時は、次のことに注意して過ごしましょう。
咀嚼
左右一方の歯だけで咀嚼していると、片側だけに負担がかかります。
食事の際はなるべく左右均等に噛む癖をつけましょう。
姿勢
無理な姿勢を続けたり長時間同じ体勢でいたりすると、血液の循環が妨げられて痛みがなかなか引きません。
頬杖や猫背といった正しくない姿勢は控え、デスクワークの場合は適度に体を休めて緊張をほぐすことが大切です。
睡眠
うつ伏せで寝ると、顎の関節や首の筋肉に余分な負担をかけます。
なるべく仰向けで眠るよう心がけましょう。
病院でうける顎関節症の治療
セルフケアを続けても改善がみられない場合は、病院で治療を受けることになります。
1.何科へ行けば良い?

顎関節症は、歯科で治療する場合がほとんどです。
2.治療方法と費用の目安

歯科では問診・視診・触診によって口がどの程度開くかをみたり、画像検査を行ったりして分析します。
治療法としては下記などが挙げられます。
歯列矯正
噛み合わせ改善のために歯列矯正を行う場合は、自費となるため注意が必要です。
とはいえ顎関節症は、かみ合わせ以外にもさまざまな要因が転じて生じるので、歯列矯正だけで改善を目指すのは難しく、慎重に決める必要があります。
矯正装置
顎関節症治療では、スプリントという装置を使用することがあります。
関節や筋肉を安静に保つためのもので、基本的に夜間のみ使用します。
薬物治療
次のような薬を併用する場合がありますが、保険が適用されないものもあるため注意が必要です。
- 鎮痛薬:痛みを和らげる
- 筋弛緩薬:口の筋肉のこわばりを和らげる
- 抗不安薬:不安を和らげる
- 抗うつ薬:うつ気分になることを抑える
手術療法
これらの治療を用いても長期にわたって改善がみられない場合、手術が適用されます。
とはいえ手術が必要となるケースは全体の1%以下に過ぎず、ほとんどの患者が手術には至りません。
最終手段と考えて良いでしょう。
3.顎関節症の治療にかかる期間は?

ほとんどの治療が半年以内に終了します。
最初は週一回ほどの検査・診察を行い、月に一回・2ヵ月一回と間隔が広がって、半年程度で終了するでしょう。
ただし個人差があるため、最終的には歯科医の指示に従うことが大切です。
まとめ
基本的に顎関節症は、セルフケアを1週間程度続ければ治ることが多いです。
焦らず、まずは日常生活を送るうえで顎に負担をかけないことを意識します。
それでも改善がみられない場合は、歯科を受診して治療を受けましょう。
執筆・監修ドクター
経歴1983年 岐阜歯科大学卒業
1983年 同大学口腔病理学講座助手 専攻「口腔領域の免疫機構の解明」
1986年 医療法人聖病院「聖歯科」入職
1887年 同歯科所長
1995年 桜桃歯科開院
2000年 京都大学再生医科学研究所研究生 専攻「咬合と全身のバイオメカニズムについて」
2013年 東北大学医学部老年呼吸器内科大学院研究生 専攻「咬合と全身のバイオメカニズムの内科的考察及び解明」
2016年 Twinkle Dentalグループ代表
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