とびひは早めの治療がカギに!治るまでの期間は?お風呂はどうする?

とびひは「飛び火」とも呼ばれ、できるとあっという間に小さな湿疹が拡がってしまいます。
症状がひどくならないうちに適切な治療を受けないと、全身に広がり、重症化してしまいます。
重症化すると、発熱の症状があらわれて、皮膚がやけどのように赤くなり、痛みを伴うこともあります。この記事では、とびひの治療について詳しく解説していきます。
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とびひは病院へ行くべき?何科?
これってとびひ?何科にかかる?

傷口がじゅくじゅくしている、水泡ができている、赤黒いかさぶたになっているなど、そうした症状があれば、それはとびひかもしれません。
このように皮膚に傷があり、なかなか治らない場合は、まずは皮膚科を受診します。
子供の場合は小児科でもよいでしょう。
水泡が小さいうちは気づかない場合もありますが、水泡は何もしなければ数日のうちに指の頭ほどまで大きくなっています。
病院にかかるまでに気をつけること

水泡が破れると他の人に感染するので、水泡は無理に触ったり破ったりせずに病院を受診するようにしましょう。
悪化しないうちに治療をすることが大切
とびひは、なかなか治りにくく、悪化するとやっかいな皮膚病です。
通常は、強いかゆみを伴いますが、全身状態に影響を与えることはなく、発熱もありません。
しかし幼児や赤ちゃんなど抵抗力の弱い人は全身に広がったりすると発熱の症状が出ることもあります。
重症型とは?
全身に広がったとびひは「重症型」といえますが、重症型になると、「ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群」(ぶとうきゅうきんせいねっしょうようひふしょうこうぐん)へと移行することがあります。
発熱とやけどをしたような皮膚の腫れと痛み
症状は、37度~38度の発熱があらわれ、顔面、首の辺りの頸部、脇の辺りの腋窩(えきか)、胴体の部分である躯幹(くかん)と順に下に、まるでやけどをしたかのように皮膚が赤くなり、さわると痛みを感じます。
摩擦を受けやすく、皮膚が赤むけになることも
そのほかにも、目やに、鼻孔部(鼻の穴)のびらんした(荒れた)部分にかさぶたができたり、びらんや痂疲がついているように見え、口の周りは放射状の亀裂が出たりします。
またわきの下、内また、腹部、くびなどの摩擦を受けやすいところは、皮膚が下着とこすれることで、ずるずるとした赤むけになることもあります。
とびひはどう治療する?
早めの治療がカギとなる

小さな水泡があれば、早めに病院を受診します。
とびひの診断は、比較的簡単に行われますが、他の水泡があらわれる病気である虫刺され、接触皮膚炎、水ぼうそうなどと間違われることもあります。
抗生物質入りの軟膏と内服薬を処方

治療は、水泡が破れて出てくる汁が、健康な皮膚について感染しないように、抗生物質入りの軟膏が処方されます。
軟膏は、患部を覆うように塗り、完全に隠れるようにしっかりと塗ります。症状が広い場合、内服薬として抗生物質を処方されることもあります。
とびひの種類により、服用期間は異なる

とびひはその原因菌により、「水溶性膿痂疹」(すいようせいのうかしん)と「結痂性膿痂疹」(けっかせいのうかしん)の2種類のとびひがあります。
水溶性膿痂疹
子供に多いとびひで、黄色ブドウ球菌が原因です。治療は、黄色ブドウ球菌によく効く抗菌薬を、3~4日内服します。
結痂性膿痂疹
大人に多いとびひで、主に連鎖球菌が原因です。痂疲性膿痂疹ともいいます。皮膚症状が良くなってからさらに約10日間は内服を続ける場合があります。内服は、同じく連鎖球菌を原因とし、浮腫や高血圧、血尿を特徴とする「糸球体腎炎」の予防の目的も兼ねています。
治療にかかる期間と、治療中気をつけること
治療にかかる期間
通常は1週間から10日ほどで治ります。
重症になった場合でも、処方された抗生物質を使用すれば、2週間ほどで治るといわれています。
治療中気をつけること
下着やタオルの共用は避ける

とびひは感染力が強いため、治療中は他の人にうつさないように十分気をつけるようにしましょう。
とびひの人が使った下着やタオルに接触すると感染してしまうため、他の人が使用することのないようにしましょう。
患部にはガーゼを覆う

また、とびひの患部は、なるべく人やものと接触することがないように、ガーゼで患部を保護しておきます。
絆創膏のの使用は一時的であれば問題ありませんが、患部がじゅくじゅくした状態が続くと治りにくいので、風通しがよく患部の乾燥を促すガーゼを使用しましょう。
こまめに手洗いをする

また、手はこまめに洗うようにしましょう。
洗う時はせっけんをつけて丁寧に洗います。特に子供の場合は、頻繁に手を洗うように心がけます。
虫や蚊にさされたら早めに対処する
虫や蚊にさされた後は特に感染しやすくなります。
炎症止めの軟膏を塗るなど早めに対処しましょう。かゆくてもかかないように気をつけます。
アトピー性皮膚炎があれば治療をする
アトピー性皮膚炎があればとびひにも感染しやすくなると言われています。アトピー性皮膚炎があれば治療を行うと共に、なるべく乾燥を防ぎ、保湿に努めるようにしましょう。
治るまでは湯船に入るのは避け、シャワーを使用

お風呂は入ってもいいですが、湯船に浸かることは避けましょう。
治るまではシャワーを使用して、皮膚を清潔に保ちます。夏は特に汗をかきやすいのでしっかりと洗いましょう。
シャワーの際は、かさぶたや分泌物をよく洗い流すようにし、お風呂の後は病院で処方された軟膏を塗るなど、必要な薬を用いるようにします。
薬用せっけんを使いましょう
患部への刺激をなるべく避けるために、薬用せっけんの使用がおすすめです。洗う際はしっかり泡立てて、こすらないように優しく洗うようにしましょう。石けんの成分が患部に残ってしまうと刺激になるので、十分にすすぎを行いましょう。
爪は短く切りましょう

爪は短く切り、傷口をかきこわしたり、皮膚に傷をつけたりしないようにしましょう。ちょっとした傷やあせも、湿疹などはとびひにならないよう早めに治療するようにしましょう。
まとめ
とびひは、早めに病院を受診することで、他の人に感染してしまう可能性を減らし、症状の悪化を防ぎます。とびひかもしれないと思ったら治療は早めに受けるようにしましょう。
また、日ごろから皮膚は清潔に保つようにし、とびひの原因となるような傷が皮膚にできたら早めに対処するようにしましょう。
執筆・監修ドクター
経歴1989年 東京大学医学部大学院入学
1995年 東京大学医学部大学院卒業、博士号取得
1998年 東邦大学付属大橋病院皮膚科勤務
2001年 河北総合病院出向
2003年 東邦大学付属大橋病院皮膚科勤務
2003年 医療法人社団 優恵会 ひろせ皮フ科開設
2008年 医療法人社団 優恵会 ベル・ポークリニック理事長就任
2012年 医療法人社団 優恵会 銀座よしえクリニック院長就任
2015年 医療法人社団 優恵会 銀座よしえクリニック総院長就任
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