院内で日帰り手術が可能。培った経験で幅広い耳鼻咽喉科疾患に対応する医師
院長
喜瀬 祥啓
取材日:2023年1月27日
喜瀬 祥啓先生(日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医)にインタビュー
助教としてあらゆる鼻疾患の症例を診療した経験から、幅広く選択肢を提案
特に力を入れて診療している疾患や症状があれば教えてください。
耳鼻咽喉科の医師として耳・鼻・のどの疾患に幅広く対応が可能ですが、その中でも専門としているのは鼻の症状・疾患です。グループ院としても鼻の手術を強みとしており、お越しになる患者さまの数も多いため、特にアレルギー性鼻炎、好酸球性副鼻腔炎、慢性副鼻腔炎の診療に力を入れています。勤務医時代に助教としてあらゆる症例を診た経験を生かし、手術も含めた複数の選択肢の中からより良い治療法をご提案いたします。
手術後は薬の服用が不要になるケースも多くあるため、症状が長引いている方にこそ諦めずにご相談いただきたいと思っています。また、当院をはじめ、グループ全体で耳、鼻の手術に対応しており、日帰りの内視鏡手術なども提案できるので、お忙しい方にもぜひご検討いただきたいですね。小さいお子さまや合併症をお持ちの方などに対しては、入院設備のあるグループ院をご紹介することも可能です。
手術後は薬の服用が不要になるケースも多くあるため、症状が長引いている方にこそ諦めずにご相談いただきたいと思っています。また、当院をはじめ、グループ全体で耳、鼻の手術に対応しており、日帰りの内視鏡手術なども提案できるので、お忙しい方にもぜひご検討いただきたいですね。小さいお子さまや合併症をお持ちの方などに対しては、入院設備のあるグループ院をご紹介することも可能です。
慢性副鼻腔炎の症状と、耳鼻咽喉科を受診する重要性について教えてください。
慢性副鼻腔炎は、いわゆる蓄膿症のことです。鼻水・鼻づまりが急性期の症状ですが、炎症がひどくなると鼻の周りや額に痛みを感じたり、場合によっては脳にまで影響を及ぼしたりすることもあるので、早めに受診いただきたいですね。
耳鼻咽喉科を受診していただければ、内視鏡やCTを使って鼻のすみずみまで診ることができるので、状態に応じて詳細な診断を付けることができます。鼻風邪なのか、副鼻腔炎なのか、副鼻腔炎だとしても急性期なのか慢性化してしまっているのかなど、しっかりと診断することが可能です。速やかに適正な治療をご提案できるよう、最初の見極めを特に大事にしています。
副鼻腔炎の治療は大きく分けて薬物療法と手術療法の2つがあり、「長期的にみてこの患者さまにとってより良い治療は何か」を判断基準にご提案しています。手術にかかる時間は約1時間となっており、速やかに手術をすることで麻酔の影響が少なくなるようにしています。術後の通院や出血予防は必要となりますが、手術翌日から通学や通勤もしていただけます。
耳鼻咽喉科を受診していただければ、内視鏡やCTを使って鼻のすみずみまで診ることができるので、状態に応じて詳細な診断を付けることができます。鼻風邪なのか、副鼻腔炎なのか、副鼻腔炎だとしても急性期なのか慢性化してしまっているのかなど、しっかりと診断することが可能です。速やかに適正な治療をご提案できるよう、最初の見極めを特に大事にしています。
副鼻腔炎の治療は大きく分けて薬物療法と手術療法の2つがあり、「長期的にみてこの患者さまにとってより良い治療は何か」を判断基準にご提案しています。手術にかかる時間は約1時間となっており、速やかに手術をすることで麻酔の影響が少なくなるようにしています。術後の通院や出血予防は必要となりますが、手術翌日から通学や通勤もしていただけます。
好酸球性副鼻腔炎は、慢性副鼻腔炎とは治療方法が異なるのでしょうか?
好酸球性副鼻腔炎は、慢性副鼻腔炎と同じ治療ではなかなか治らない病気です。再発率も高く、そのような点から国の難病に指定されています。主な症状としては鼻づまりと嗅覚障害があり、そのほかにも気管支喘息発作や難聴などの症状が出ることがあります。
治療方法は、内視鏡を用いた手術がメインです。そのほかに、注射による新しい治療法や予防薬、ステロイド内服を併用することもあります。ただし、ステロイドは継続する治療法としては向かず、メリットデメリットがあるため、処方する場合はしっかりとご説明をしてご状態に合わせた調整を行っています。また、好酸球性副鼻腔炎は再発のリスクがあるため、症状が落ち着いていても術後の定期通院をお願いし、継続的にサポートできるようにしています。
治療方法は、内視鏡を用いた手術がメインです。そのほかに、注射による新しい治療法や予防薬、ステロイド内服を併用することもあります。ただし、ステロイドは継続する治療法としては向かず、メリットデメリットがあるため、処方する場合はしっかりとご説明をしてご状態に合わせた調整を行っています。また、好酸球性副鼻腔炎は再発のリスクがあるため、症状が落ち着いていても術後の定期通院をお願いし、継続的にサポートできるようにしています。
誰もが一度は経験するのどや鼻の症状を専門に、地域に根差した医療を提供
アレルギー性鼻炎の治療の際に大切にしていることはありますか?
花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎に対する治療法には、さまざまな種類があります。「ずっと薬を飲み続けなければならない」と思われている方も多いのですが、手術により緩和が見込める場合もありますので、長期的にみて適した判断をすることを大切にしています。年中症状がある方や重症な方など、患者さまご本人の希望やつらさ、症状の度合いを考慮しながらきちんと判断するよう心がけています。
手術は、基本的には小学校高学年のお子さまから受けていただけます。慢性副鼻腔炎の手術もそうですが、以前のような歯茎を切開して顔が腫れるといった心配は基本的にありません。現在の鼻の手術は、内視鏡により少ない負担で日帰りで行うことができるので、翌日には普段のような生活に戻れることがほとんどです。アレルギー性鼻炎に悩まれている方は年々増えていますが、気兼ねなくご相談いただき、快適な生活を取り戻してほしいですね。
手術は、基本的には小学校高学年のお子さまから受けていただけます。慢性副鼻腔炎の手術もそうですが、以前のような歯茎を切開して顔が腫れるといった心配は基本的にありません。現在の鼻の手術は、内視鏡により少ない負担で日帰りで行うことができるので、翌日には普段のような生活に戻れることがほとんどです。アレルギー性鼻炎に悩まれている方は年々増えていますが、気兼ねなくご相談いただき、快適な生活を取り戻してほしいですね。
「悩まれている方が多い」というのが、耳鼻咽喉科に進んだ理由だったのでしょうか?
そうですね。臨床研修の際にいくつもの科を経験するのですが、「のどや鼻の風邪は誰しもが一度はかかる身近な病気」だと感じたことが、耳鼻咽喉科に進んだきっかけです。そんな身近な症状に対し、専門的な治療を提供できる医師になりたいと感じました。特に、花粉症の罹患率は上昇し続けていますし、鼻の症状でお悩みの方は多いように感じます。日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医として、患者さまの辛い症状に寄り添い、少しでも症状が楽になるよう診療を続けていきたいと思っています。
また、耳鼻咽喉科の診療には、内服薬を用いた治療はもちろん、顕微鏡を用いた繊細な手術や大きな手術も必要となります。そのように学問として幅広いことも、耳鼻咽喉科を選んだ理由の一つですね。実際に勤務医時代には耳・鼻・のどの幅広い治療に携わらせていただき、その際に培った診断力が今に生かされていると感じます。
また、耳鼻咽喉科の診療には、内服薬を用いた治療はもちろん、顕微鏡を用いた繊細な手術や大きな手術も必要となります。そのように学問として幅広いことも、耳鼻咽喉科を選んだ理由の一つですね。実際に勤務医時代には耳・鼻・のどの幅広い治療に携わらせていただき、その際に培った診断力が今に生かされていると感じます。
院長に就任し、心がけていることや大切にしていることはありますか?
特に大切にしているのは、患者さまとのコミュニケーションと丁寧な説明です。治療内容や症状について患者さまにうまく伝わっていないと、その後の治療などでも認識相違が起きるリスクがあります。そのようなことにならないよう、わかりやすく丁寧な説明を心がけています。また、患者さまの不安を取り除き、少しでも笑顔になっていただけるよう、お一人おひとりのニーズに沿った医療提供を大切にしています。
当院は、先代院長の時代から通われている患者さまにもご利用いただいています。「院長は変わったけれど来て良かった」と言っていただけるように、今後も研さんを積み続けたいと思っています。
当院は、先代院長の時代から通われている患者さまにもご利用いただいています。「院長は変わったけれど来て良かった」と言っていただけるように、今後も研さんを積み続けたいと思っています。
手術療法をはじめ新しい治療法も提案できるように、設備や体制の拡充を図る
耳鼻咽喉科の医師として力を入れていきたい症状や疾患があれば教えてください。
先程もお話ししましたが、好酸球性副鼻腔炎に引き続き力を入れていきたいと考えています。難病であり、繰り返し発症するリスクのある疾患なので、手術療法や新しい治療法も含め、患者さまお一人おひとりに寄り添った提案が必要だと感じています。
また、耳、鼻、のどの疾患はQOLにも大きく影響します。好酸球性副鼻腔炎はもちろん、そのほかの症状に関しても、より良い治療をご提案し患者さまのつらい症状が一日でも早く快方に向かうよう、引き続き設備や体制を整えていきたいですね。
また、耳、鼻、のどの疾患はQOLにも大きく影響します。好酸球性副鼻腔炎はもちろん、そのほかの症状に関しても、より良い治療をご提案し患者さまのつらい症状が一日でも早く快方に向かうよう、引き続き設備や体制を整えていきたいですね。
一人ひとりの症状やご希望に沿った治療のご提案に努めているんですね。
はい、耳・鼻・のどの症状は、市販薬で対処される方も多いと思いますが、耳鼻咽喉科でしたら、内視鏡やCT画像などで病態を詳しく診て、一人ひとりに合わせた治療法をご提案できます。もちろん、市販薬で症状が緩和されるのならば良いのですが、中には鼻炎や鼻風邪と思っていたら、治療が必要な副鼻腔炎だったということがあります。こじらせて悪化してしまう前に、耳鼻咽喉科でしっかりと診断してもらい、疾患に合った治療をすることが大事です。
また、のどの痛みに関しても「風邪だと思っていたら実は扁桃炎だった」ということもあります。耳・鼻・のどを専門とする「日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医」にしっかり診断を付けてもらうことが、つらい症状を長引かせないためには大切だと考えています。
また、のどの痛みに関しても「風邪だと思っていたら実は扁桃炎だった」ということもあります。耳・鼻・のどを専門とする「日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医」にしっかり診断を付けてもらうことが、つらい症状を長引かせないためには大切だと考えています。
最後に、耳鼻咽喉科の医師をお探しの方にメッセージをお願いします。
お子さまからご年配の方まで、地域にお住まいの皆さまが不安なく受診できる診療を心がけています。病院を怖がるお子さまにもやさしく声がけをしながら、不安を軽減できるよう診療させていただきます。私自身も二児の父親であり、お子さまが大好きです。お子さまと親御さまのお気持ちをくみ取りながら診療するようにしていますので、お子さまの症状でもぜひお任せいただければと思います。
これまでの経験を生かして詳細な診断に努めるとともに、グループ院と連携を取り、手術をはじめとしたさまざまな治療法をご提案いたします。手術は負担が少なくなるよう、時間をかけずに行いますので、手術当日にご帰宅いただけます。入院が必要な場合はグループ院で対応し、退院後のアフターフォローは当院で行うことが可能です。患者さまの負担が軽くなるよう体制を整えておりますので、耳・鼻・のどのつらい症状がありましたら放置せず、一度ご相談ください。
これまでの経験を生かして詳細な診断に努めるとともに、グループ院と連携を取り、手術をはじめとしたさまざまな治療法をご提案いたします。手術は負担が少なくなるよう、時間をかけずに行いますので、手術当日にご帰宅いただけます。入院が必要な場合はグループ院で対応し、退院後のアフターフォローは当院で行うことが可能です。患者さまの負担が軽くなるよう体制を整えておりますので、耳・鼻・のどのつらい症状がありましたら放置せず、一度ご相談ください。