
名越 充先生(日本整形外科学会認定 整形外科専門医)にインタビュー
地域の方々に寄り添うお父さまの背中を追い、整形外科の医師に
医師を目指したきっかけとしては、地域に根ざした医院として診療科目を問わず、来院される方のお悩みに親身に寄り添う父の姿を見て育ったことが大きいと思います。私自身もスポーツを長くやっており、骨や筋肉の働きに興味があったことから「医師を目指そう」と言うよりも、自然と「父のような整形外科の医師になろう」と考えていましたね。
また、私自身も野球をしていたことから、投球障害に関する知識も深めました。投球動作を繰り返すことで、肩だけではなく、肘や手、下半身にも負荷がかかりますから、リハビリテーションを中心に、全身のバランスを整えられる医師として今後も研さんを積んで参りたいと思います。
リハビリテーションをメインに、幅広い年代の症状改善に注力
当院ではまず、内服治療や注射によって痛みを取り除きます。その後、リハビリテーションを実施し、筋力、バランス力、体力の強化・維持をしていきます。改善したと感じるポイントは患者さまによって異なりますから、よく話し合いながら日常生活を不満なく過ごせるようお手伝いさせていただいています。
なかでも気をつけねばならないのが骨粗しょう症です。この病気は女性の方に多く、骨の密度が減り、ちょっとしたことで骨折しやすくなるため、寝たきりの原因になる可能性もあります。当院では腰椎、大腿骨頚部の骨密度を測定できる機器を導入しておりますので、閉経前後の女性は一度検査を受けてみることをご提案いたします。
手や肘は家事やお仕事などで気付かないうちに使いすぎてしまっていることがあります。ですが、使うなと言うのも無理がありますから、リハビリテーションや物理療法、お薬の服用、注射、手術などを組み合わせながら治療を行い、症状の改善を目指しています。日本整形外科学会認定 整形外科専門医としての経験を生かし、症状の程度によって必要な治療を見極め、その方に合った方法をご提案いたしますので、まずはご相談いただければと思います。
野球に限らずサッカーやバレーボール、テニス、陸上(トラック、投擲)、水泳など、さまざまな競技のスポーツ障害診療に注力しており、成長期の中学生、高校生、大学生から社会人の方まで、幅広い年齢に対応しています。選手として競技に挑んでいる方だけではなく、バレーボールやテニス、マラソンなどを楽しみたい一般の方への診療にも力をいれております。6名の理学療法士と共に、患者さまが少しでも長くスポーツを続けられるようサポートさせていただければと思います。
新しい治療を逐次取り入れ「人生100年時代」という背景に見合った医療を提供
たとえば、腱鞘炎に対して圧力波治療器を用いますが、現在は拡散型圧力波治療器のみをご用意しています。しかし、重症の患者さまには拡散型よりも、収束型圧力波治療器のほうが良い影響があるため、今後導入していけたらと考えています。
リハビリテーションにおいては、現在も行っている「痛みのある部位だけではなく全身にアプローチをする」ことを継続し、より一層、患者さまの症状改善に努めて参ります。
もし、身体のことで気になる点、心配な点がありましたら気兼ねなくご相談ください。「人と人とのふれあい」をモットーに、患者さまの目線に立ち、お一人おひとりに合った医療の提供を行っていきます。健康的に過ごすため、スポーツを長く楽しむための方法を一緒に考えていきましょう。