医師として、力を入れて学んだことは何ですか？その理由も教えてください。

勤務医時代には心不全と救急医療について力を入れて学んできました。循環器内科と救急医療を担当していましたので、心肺停止で運び込まれて来た患者さまの、心肺蘇生にも従事してきた経験があります。心肺蘇生した後は、社会復帰のお手伝いや再発予防のための治療も行っていました。心肺停止された患者さまに同じ治療を行ったとしても、治療が功を奏して蘇生する患者さまもいらっしゃれば、残念ながら蘇生が叶わない患者さまもいらっしゃいます。また、心肺停止していた時間によっては、脳に損傷が起きて重度の障害が残る可能性も高く、ご家族や患者さまにとってかえってつらい状況にもなりかねませんので、どこかで蘇生をやめるという選択もしなければなりません。こういった、デリケートで難しい部分について、救急医療の現場では日々、勉強をさせてもらいました。残念ながら、蘇生が叶わなかった場合には、看取りを行い、ご家族に対するケアを行うこととなりますが、この経験は現在にも生きていると思います。

クリニックにはどんなお悩みを持った患者さまがいらっしゃいますか？

新型コロナウイルスの影響もあり「入院している家族をせめて一時的にでもいいから退院させたいので力になってほしい」というご相談に来られる方が多くいらっしゃいます。このようなご相談を受けた場合には、ご家族が入院されている病院まで出向いて、担当の先生と直接退院の交渉を進めていきます。退院が可能な状態であれば、退院後、訪問診療や訪問リハビリテーションで対応していきます。

今後力を入れていきたいと考えている治療について理由と共に教えてください。

患者さまやご家族の方のニーズがありますので、今後も引き続き、訪問診療には力を入れていきたいと考えています。訪問診療先では、患者さまのご自宅の掃除まで行うこともあります。寝たきりの患者さまの一人暮らしで、足の踏み場もないような状態のお宅があった時には、休日を利用しスタッフ皆で掃除を行いました。もともとは、日本舞踊の師匠をしていらした方で、今では「また、踊りたい」とやる気を取り戻していらっしゃいます。また、「孫やひ孫に会いに広島まで行きたい」とおっしゃっているので、会いに行くためのお手伝いもさせていただこうと計画しています。また、ニーズに応えるという意味では、今後は、発熱症状の患者さまの診療にも力を入れていきたいと思います。これは、患者さまの一言から始まりました。「日曜日に熱が出たけれど、どこも診てくれない。保健所に電話もつながらなくて困りました」という患者さまのお声を聞き、それなら、当クリニックで発熱の患者さまを診ようと思ったのです。コロナ禍で大変な時期ではありますが、発熱症状の患者さまから逃げるために医学を学んだわけではありません。感染を予防するための知識も身に付けてきました。発熱して困っている患者さまを助けるために、医療を学んだのです。そう考え、自ら、保健所に出向き、発熱で困っている患者さまの診療を行いたいと申請を行いました。現在は、発熱症状のある患者さまと一般の患者さまとで、入り口から会計まで動線を分け、お電話でご予約をいただいた上で、診療を行っています。

貴院のスタッフの自慢できる点を教えてください。

患者さまのことを思い、患者さまのために動いてくれる自慢のスタッフたちです。看護師たちは、医師には言えないような、患者さまのお悩みやニーズをうまく聞いてくれるようなスタッフが揃っていると思います。例えば、点滴の間にご家庭や生活の中で悩んでいることを、うまく聞き出してくれるのです。私からスタッフたちには、「患者さまが今必要としていることは何かをしっかりと聞き出すようにしてほしい」と伝えていますが、その通りに実践してくれるスタッフたちです。当クリニックでは、訪問リハビリテーションも行っています。理学療法士、患者さまのやる気を引き出すアドバイスを得意としているスタッフが揃っていると思います。スポーツジムでインストラクターを経験していた理学療法士もおり、患者さまのモチベーションをうまく上げていくようなアドバイスをしているようです。訪問診療や訪問リハビリテーションでは、患者さまのやりたいことを聞き出し、その望みをできるだけ叶えて差し上げることが、患者さまの治療のモチベーション維持につながります。ある寝たきりの患者さまに、何をやりたいかと伺ったところ、「卓球をやりたい」とおっしゃいました。病院に入院していた時は寝たきりで、退院も難しいと言われていた患者さまです。それでも、スタッフたちはその患者さまの夢を叶えたいと、卓球大会を計画し、大会当日に向けて、リハビリテーションを続け、準備を行い、無事、開催にこぎつけることができました。看護師も理学療法士も、私以上に、患者さまやご家族の方の心を掴んでいるスタッフが多いのではないでしょうか。訪問診療の患者さまのご家族で、「この年まで生かしてくれてありがとう」と、感謝の気持ちを込めてスタッフたちに花をくださった方もいらっしゃいました。

スタッフとのコミュニケーションで取り組んでいることはありますか？

何か問題があった時にはどんな些細な事でも相談するようにしてもらってます。相談しやすい雰囲気をつくるように心がけていますので、何かあればその日の夜までには私に報告に来てくれます。おかげで「患者さんの家の木を切ってあげたい」や「患者さまの家の大掃除手伝って」などの相談があり、クリニックの職員みんなで木を切って、大掃除を手伝った事があります。また、スタッフには「何かを制限するためではなく、何かを可能にするために医学を使うべき」と伝えてます。患者さまの希望を叶えるために行動し、それを実現していってくれるスタッフたちだと思います。

先生が患者だった場合の病院選びのポイントを教えてください。

手術件数や症例数などを参考にすることもありますが最終的には「好きになれるドクターがいるか、好きになれるスタッフがいるか」だと思います。こちらの話に耳を傾けて、何を求めているのかを理解してくれるような、ニーズを汲み取ってくれる病院を選びたいと思います。

健康上、気を付けていることがあれば教えてください。

体脂肪率は12％以下を保つように、ふだんから筋力トレーニングを行ったり、走ったりしています。特に食事制限はしておらず、食べた分だけ運動をして消費するように気を付けています。トレーニングを始めたのは、子どもが生まれた時ですから、8年以上続けていることになりますね。特に、後ろ姿が綺麗に見えるように広背筋や僧帽筋、上腕三頭筋を鍛えています。内科では、生活習慣病の患者さまに生活改善指導を行うことも多いのですが、太っている人から「運動をしましょう、痩せましょう」と言われても、説得力がありませんよね。ふだんのトレーニングは、患者さまに生活改善指導を行う上でも役立っているかと思います。

休日の過ごし方を教えてください。

休日は、子どもと一緒に外で過ごしていることが多いと思います。ジョギングや筋力トレーニングを行っているほか、冬は子どもとスノーボードに出掛けることもありますね。休日のジョギングは、1日に約20km走るようにしています。休日に発熱症状の患者さまの診察を行う場合には、8kmほど離れた自宅からクリニックまで走って出勤して、帰りも走って帰るというようにしています。また、最近は、子どもと一緒にDIYを始めました。事務所として古民家を購入したのですが、自分たちで内装を整えています。工作感覚で、子どもも楽しんでいるのではないでしょうか。

尊敬する人物はいらっしゃいますか？また、その理由を教えてください。

尊敬する人物は、先代の院長でもある父です。開業医として地域に根ざした診療を、30年にわたって行ってきました。本当に患者さんの立場になって物事を考え、行動している医師でした。2019年5月に亡くなりましたが、いまだに父を慕ってきてくれている患者さまもたくさんいます。

座右の銘とその理由を教えてください。

座右の銘は「青春」です。年齢に関係なく、何歳になっても挑戦していきたいですし、挑戦している人を応援していきたいと思います。 2019年は82歳のおじいちゃんと一緒に大阪マラソンに出場しゴールを果たしました。毎朝6時30分にクリニックに集合しおじいちゃんと僕と看護師でトレーニングに励んでいた日々は青春そのものでした。最近も「コロナ禍が終わったら、また走りたいね。次は何の大会に出ようか。ホノルルマラソンにも出場したいね」という話をしています。何歳になっても、挑戦し続ける人を応援していきたいですね。挑戦を続ける方たちの、役に立ちたいですし、力になりたいと思います。

《ネット受付可》医療法人水野クリニック(河内長野市｜千代田駅)

Q: 尊敬する人物はいらっしゃいますか？ また、その理由を教えてください。

尊敬する人物は、先代の院長でもある父です。開業医として地域に根ざした診療を、30年にわたって行ってきました。 本当に患者さんの立場になって物事を考え、行動している医師でした。2019年5月に亡くなりましたが、いまだに父を慕ってきてくれている患者さまもたくさんいます。

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医院名

医療法人水野クリニック

診療科目

内科循環器内科胃腸内科小児科

診療内容

おたふくかぜ予防接種 MRワクチン予防接種水痘・帯状疱疹予防接種 B型肝炎予防接種成人用肺炎球菌予防接種

ネット受付

電話問合せ

0066-98010-232701

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住所

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アクセス

南海高野線千代田駅徒歩15分
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近鉄長野線汐ノ宮駅車9分
南海高野線滝谷駅(大阪府) 車12分
南海高野線三日市町駅車12分

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駐車場有り（12台）

診療時間・休診日

休診日

木曜・日曜・祝日

土曜診療

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電話番号

0721-53-6420

特徴・設備

特徴	院内感染対策院外待機が可能新型コロナウイルスワクチン接種訪問診療ホスピス/緩和ケアエイジングケア
待合室	空気清浄器加湿器アルコール除菌
設備	駐輪場駐車場
駐車場	駐車場有り（12台）
専門医	日本内科学会認定総合内科専門医日本循環器学会認定循環器専門医

対応可能な症状・疾患など

症状・疾患	肝疾患肥満(大人) 喘息(大人) 慢性疲労症候群痛風甲状腺疾患糖尿病炎症性腸疾患脂質異常症便秘・排便障害物忘れ・認知症睡眠障害ニキビ更年期障害いびき/睡眠時無呼吸症候群めまいアレルギー性鼻炎心臓弁膜症不整脈
治療	禁煙治療漢方高血圧ストーマ

最終更新日 2024年1月29日

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