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専門医インタビュー(今泉 太郎先生)|今泉医院

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今泉医院 淀屋橋駅_専門医インタビュー(今泉 太郎先生)の写真 薬だけに頼らず生活習慣改善に力を入れて脂肪肝や逆流性食道炎の診療を行う
院長 今泉 太郎
取材日:2021年10月29日

今泉 太郎先生(日本消化器病学会認定 消化器病専門医)にインタビュー

工場のような働きをする肝臓に興味を持ち消化器内科の道に進む

医師を目指したきっかけや消化器内科に進んだ理由について教えてください。
今泉医院 淀屋橋駅 医師を目指したきっかけや消化器内科に進んだ理由について教えてください。の写真
医師を目指すことになったのは高校の時のことです。父は開業医で、もともと弟が医師を継ぐ予定でした。私は、中学ではサッカー、高校ではアメリカンフットボールと、スポーツに打ち込んでいました。将来は、商社マンになろうかと考えていたのですが、弟が文系に進路を変更することになり、父のすすめで私が医師の道に進むことになったのです。

高校のクラスメートたちがスポーツや文化活動を楽しんでいる中で、一人、受験勉強を頑張らなければいけないのは大変でしたが、患者さまのために働く医師の仕事は自分には向いていたので、この道に進んでよかったと思っています。

消化器内科の道に進んだのは、ニーズの多い診療科目なのではないかと思ったことと、カメラが好きだったので内視鏡に携わりたいと思ったのがきっかけです。また、肝臓に興味を持ったのも理由のひとつでした。食物から吸収した糖・たんぱく質・脂肪を身体で使える形へと変えて貯蔵し、アルコールや老廃物など不要なものを分解して排出する工場のような肝臓という臓器に魅力を感じたのです。
開業する前、どのような経験を積まれたのか教えていただけますか?
今泉医院 淀屋橋駅 開業する前、どのような経験を積まれたのか教えていただけますか?の写真
大学院では、臨床からいったん離れて薬理学の研究室に籍を置き、基礎研究を行っていました。細胞内のカルシウムの動態を見て、脳神経細胞に対し薬がどのような機序で作用していくのかを、理学部や農学部出身の方たちと共に5年間、研究していたのです。これまでは、「この病気だったらこの薬を使う」といった、教科書通りの処方を行っていましたが、薬理学の研究に従事したおかげで、薬の作用、副作用を考慮し、患者さまにも負担の少ない処方を選択することができるようになったと思います。この時の経験は現在の診療にも活かされていますね。

大学院で学位を取得した後は、船員保険の加入者の方を対象に、全国をバスで回り健診を行っていました。健診ですので、正常な方の検査結果を多く見る機会に恵まれ、勉強になったと感じています。全国津々浦々のさまざまな方たちとふれあいながら、医師だけではなく臨床検査技師や事務スタッフとも、密に連携を取りつつ業務を行っていたので、診療をしていく上での視野が広がる経験ができたと感じています。
開業された理由は? 貴院にはどのような患者さまが多くご来院されますか?
今泉医院 淀屋橋駅 開業された理由は? 貴院にはどのような患者さまが多くご来院されますか?の写真
その後、大阪船員保険病院(現・大阪みなと中央病院)の勤務を経て、1997年に当院を継承しました。病院での勤務もとても勉強になりましたが、やはり患者さまに近い距離で地域の皆さまの健康維持のお役に立ちたいという思いが強かったですね。

大阪市中央区道修町はオフィス街ですので、ご来院される患者さまは地域にお住まいの方だけではなく、近隣で働いていらっしゃる方も多いです。肝機能異常を健診で指摘されたという方も多くいらっしゃいます。肝臓はサイレント・オーガン(沈黙の臓器)とも呼ばれ、C型肝炎も慢性肝炎の場合は、自覚症状がほとんど現れません。しかし、治療をせずにいると肝硬変、肝臓がんへと進行するリスクがあります。早期治療が大切ですので早めに受診していただきたいと思います。

胃、腸、肝臓など消化器疾患は、生活習慣が原因で起きている病気も多いため、生活習慣の改善のサポートをしていきたいと考えています。あくまでも主役は患者さまですので、サポート役を務めていきたいですね。

薬の処方だけではなく生活習慣の改善も合わせて指導することに力を入れる

脂肪肝の検査や治療で気を付けていることがあれば教えてください。
今泉医院 淀屋橋駅 脂肪肝の検査や治療で気を付けていることがあれば教えてください。の写真
脂肪肝は、肝臓の細胞の中に脂肪がたまることによって肝機能を損なってしまう病気です。脂肪肝の中には、飲酒が原因で脂肪肝を起こすアルコール性脂肪肝と、飲酒をしていないのにも関わらず脂肪肝を起こす非アルコール性脂肪肝(NAFLD)があります。NAFLDの多くはNAFLで脂肪肝のまま他の病気に進行しませんが、10~20%は非アルコール性脂肪肝炎(NASH)で、肝硬変や肝臓がんに進行する恐れがあります。

肝機能の異常を指摘されてご来院された方には、血液検査、超音波検査を行います。血液検査でウイルス性の肝炎かどうかを確認し、超音波検査で肝臓の状態を確認します。超音波検査で気を付けているのは、脂肪肝の程度の確認に加え肝臓がんを見落とさないようにすることです。NASHの疑いがある場合には連携の病院をご紹介しています。

脂肪肝を改善する薬は今のところないため治療の基本は生活改善です。過食や夜遅くに食事を取る習慣がある方には、カロリーを減らすことと、夕食は軽めにして朝しっかりと食べるように改善のご提案をしています。
逆流性食道炎の検査や治療を行う上で大切にしていることはありますか?
今泉医院 淀屋橋駅 逆流性食道炎の検査や治療を行う上で大切にしていることはありますか?の写真
逆流性食道炎は、胃酸が逆流することで胸やけやげっぷ、上腹部の痛み、喉の違和感などが生じる病気です。喉の痛みで耳鼻咽喉科を受診し、耳鼻咽喉科からのご紹介で当院に来られる方もいらっしゃいます。問診で、生活習慣や症状を伺うことで、ほぼ逆流性食道炎だと診断することはできるのですが、病気の程度を確認した上で治療にかかりたいと考えているため、当院では連携の医療機関で胃内視鏡検査を受けていただくようにしています。

逆流性食道炎の原因の多くは、脂っこい食事や寝る直前の食事、寝る時の姿勢といった生活習慣です。そのため、薬を処方するだけではなく、生活習慣の改善も合わせてご提案しています。肥満の男性の方に多く見られる病気なので、肥満がある方はダイエットもしていただきます。寝る時に横を向くと症状が改善される方もいらっしゃるので、横を向いたままの姿勢を保持できるように、抱き枕の使用もご提案しています。生活習慣を変えることによって、症状が改善されたりお薬を減らせたりできるのは、内科診療の醍醐味だと思いますね。
胃炎の診療を行う際に気を付けていることがあれば教えていただけますか?
今泉医院 淀屋橋駅 胃炎の診療を行う際に気を付けていることがあれば教えていただけますか?の写真
胃炎は、大きく分けると急性胃炎と慢性胃炎があります。食べ過ぎや飲み過ぎ、ストレスなどが原因で急に胃痛や吐き気などの症状が起きるのが急性胃炎で、若い方であれば5日ほどの投薬で改善しますが、改善が見られない場合には、胃内視鏡検査のご紹介を提案しています。

慢性胃炎の中には、ピロリ菌感染が原因で起きるものもあり、治療せずに放置していると萎縮性胃炎、さらに胃がんに進行する恐れもあると指摘されています。ピロリ菌感染は、胃内視鏡検査によって確認し、感染が確認された場合には除菌治療を行うことができることをご案内しています。

また、胃もたれや胃の不快感といった症状は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍が原因で起きていることもあります。黒い便が出ている場合や、血の臭いがする場合には、早めに胃内視鏡検査が可能な医療機関をご紹介します。胃の不快な症状に関してお薬の処方はいたしますが、改善しない場合は何らかの病気が隠れている可能性を考え、見落とさないためにも胃内視鏡検査をご提案するようにしているのです。

地域の皆さまの健康をサポートするため病気の早期発見や予防に注力する

消化器内科の領域で、何か期待していることがあれば教えてください。
今泉医院 淀屋橋駅 消化器内科の領域で、何か期待していることがあれば教えてください。の写真
口と肛門は体内だと思っている方が多いかもしれませんが、実は体外にあります。体外にある口から食べ物を摂取すると、消化管で消化・吸収を行い、不要なものは便となって肛門から体外へと排泄されます。体内と体外を結ぶ接点のような消化管が、必要なものを取り込み、不必要なものを放出するという役割を担っているのです。

内視鏡を使えば、この消化管の様子を直接、観察することができますので、がんをはじめ病気の早期発見のためにも内視鏡検査がもっと一般的な、誰もが気兼ねなく受けられる身近な検査になることを願っています。当院は、残念ながらスペースの関係で内視鏡を導入することができなかったのですが、内視鏡検査に対応している医療機関と連携して、すみやかにご紹介できるようにしています。

脂肪肝のNASHは、確定診断をするには肝生検が必要です。現在は、まだ開業医では確定診断が難しいのですが、よい薬ができて、我々でも治療できるようになれば防げる病気も増えると思いますので、今後の医学の進歩に期待しています。
貴院の今後について、展望がありましたら教えていただけますか?
今泉医院 淀屋橋駅 貴院の今後について、展望がありましたら教えていただけますか?の写真
あらためて人生を振り返ってみると、いろいろと回り道をしたようでいながら、その時その時の経験が、今、開業医としての診療に活かされていると感じます。例えば、薬理学の基礎研究を行ったおかげで、薬の作用の機序を理解した上で、薬の処方を行うことができるようになりました。父のすすめで選んだ研究室でしたが、無駄ではなかったと思います。

健診のバスで全国を回った時には、医学部時代に学んだ診断学を学び直すような経験をすることができました。生活習慣についてのアドバイスをするという点でも、とても勉強になりましたね。

ボルネオ島で半年、診療を行っていたこともあるのですが、さまざまな国の方とふれあい、いろいろな方の意見を聞くという経験ができました。

私は、父によって医師の道へと導かれ、今、息子も内科の医師として働き始めました。息子は、膠原病やアレルギー疾患などを中心に診療しています。もし、将来的に本人が希望すれば、この場所で地域の皆さまを引き続き診ていってもらえたらと思います。
最後に読者の皆さまへのメッセージをお願いできますでしょうか?
今泉医院 淀屋橋駅 最後に読者の皆さまへのメッセージをお願いできますでしょうか?の写真
当院は、オフィス街に位置しているという立地から、働き盛りの世代の方が多くご来院されます。健診で異常を指摘され、受診される方も多くいらっしゃいます。病気の早期発見、早期治療のためにも、健診で異常を指摘されたら早めにご来院いただきたきたいと思います。

病気の治療にはお薬ももちろん必要ではありますが、生活習慣を変えることで改善される症状も多く、生活習慣に気を付けることは病気の予防にもつながります。私は、健診のために全国をバスで回っていた時から、さまざまな生活習慣のアドバイスを行ってきました。生活習慣の改善によってお薬に頼らなくてもよい身体を作ることは、今も私のテーマです。「日本消化器病学会認定 消化器病専門医」として、夜遅くに食事を取らない、脂っこい食事を避けていただくといった具体的なアドバイスを行うことで、今後も皆さまの健康維持のサポートをしていければと思っています。

今泉医院の基本情報

医院名 今泉医院
診療科目 内科 消化器内科
標榜科目 内科・消化器内科
ネット受付
電話問合せ

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住所
アクセス
  • 御堂筋線淀屋橋駅11番出口 徒歩4分 
  • 堺筋線北浜駅(大阪府)6番出口 徒歩4分 
  • 京阪中之島線大江橋駅 徒歩12分 
  • 京阪中之島線なにわ橋駅 徒歩7分 
  • 四つ橋線肥後橋駅 徒歩9分 
  • 中央線堺筋本町駅 徒歩10分 
  • 御堂筋線本町駅 徒歩10分 
  • 京阪中之島線渡辺橋駅 徒歩17分 
  • 谷町線南森町駅 徒歩22分 
診療時間・休診日

休診日

日曜・祝日

土曜診療

9:00~13:00
14:30~18:00

休診日:日曜・祝日・火曜午後・水曜午後・土曜午後(臨時休診あり)

電話番号

06-6231-2202

特徴・設備

特徴
  • 院内感染対策 院外待機が可能
サービス
クレジットカード利用不可

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専門医
  • 日本消化器病学会認定 消化器病専門医

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