
院長
山田 潔
取材日:2022年1月11日
山田 潔先生(日本眼科学会認定 眼科専門医)にインタビュー
父の跡を継ぎ、地域の皆さまのために手術も行えるクリニックを目指す
眼科の医師を目指された理由について教えていただけますか?
もともと父が眼科の医師だったので、私自身も物心ついた時から医師になりたいと考えていました。父がこの地で開業したのは、私が高校生の頃です。父から何か直接言われたわけではありませんが、いつかこのクリニックを継ぎたいと考え、進路を決める時には自然と医学部を選びました。眼科を選んだのも、父と同じ科に進みたいと思ったからです。
目の症状でお困りの方に対して、少しでもお役に立てればと思っています。治療をすることで少しでも改善できるとやはり嬉しいですし、患者さまに喜んでいただけると眼科の医師になってよかったと感じますね。
目の症状でお困りの方に対して、少しでもお役に立てればと思っています。治療をすることで少しでも改善できるとやはり嬉しいですし、患者さまに喜んでいただけると眼科の医師になってよかったと感じますね。
勤務医時代や留学先ではどのような経験を積まれたのでしょうか?
大学病院に勤務していた時から、患者さまとのふれ合いや手術を行うことが好きでした。臨床の経験を積んだ後は、大学病院に残るのではなく、いずれは設備を整えたクリニックを開業して手術に対応したいと考えていましたね。
とはいえ、大学病院にいた時には眼科全般について一通り学ばせていただきましたし、留学もさせていただきました。留学先の研究室は、加齢黄斑変性を中心に研究しているところで、薬の作用や治療について基礎的な研究を行っていたのです。開業する前は、さまざまな経験を積むことができたと思います。
とはいえ、大学病院にいた時には眼科全般について一通り学ばせていただきましたし、留学もさせていただきました。留学先の研究室は、加齢黄斑変性を中心に研究しているところで、薬の作用や治療について基礎的な研究を行っていたのです。開業する前は、さまざまな経験を積むことができたと思います。
クリニックを継承して、先代院長の時代と何か変わった点はありますか?
2016年に、父の跡を継いで当クリニックを開業いたしましたが、その時に白内障手術もできるようクリニックを改装しました。地域の皆さまの幅広いニーズにお応えするためです。手術室のほか、患者さまが手術前後に休める静養室を備え、検査機器も新しいものを導入しました。
地域密着のクリニックですので、小さなお子さまからご年配の方まで、幅広い世代の患者さまが受診されます。本当にちょっとしたお悩みでご来院される方もいらっしゃいますね。常勤の視能訓練士もおり、視機能検査に対応しています。眼鏡やコンタクトレンズの処方箋もお出ししていますので、目のことで何かお困りのことがあれば、何でもご相談いただければと思います。
地域密着のクリニックですので、小さなお子さまからご年配の方まで、幅広い世代の患者さまが受診されます。本当にちょっとしたお悩みでご来院される方もいらっしゃいますね。常勤の視能訓練士もおり、視機能検査に対応しています。眼鏡やコンタクトレンズの処方箋もお出ししていますので、目のことで何かお困りのことがあれば、何でもご相談いただければと思います。
加齢黄斑変性症や緑内障は早期発見で視力の維持を目標に治療を行う
加齢黄斑変性症の治療で大切なことや読者の方に伝えたいことはありますか?
加齢黄斑変性が疑われる患者さまには、検査を行い、適応であれば、標準的な治療である抗VGEF阻害薬の注射(硝子体注射)を行っています。現在、加齢黄斑変性を根本から改善する治療方法はないため、硝子体注射によって、病気の進行を遅らせ、視力の維持を目指します。また、それ以外の治療が必要となった場合には、対応可能な医療機関をご紹介しています。
加齢黄斑変性は、健診の眼底検査で異常があると指摘された方のほか、ものが歪んで見える、視界の中央がかすんで見えるといった自覚症状を訴えてご来院される方が多いですね。基本的には、ご年配の患者さまが中心です。ふだん、私たちは両目でものを見ていますので、片目にのみ症状が現れた場合には、症状に気付くのが遅れることがあります。片目ずつものを見た時に違和感がないかどうかということを日頃から気にしていただくと、加齢黄斑変性の早期発見につながるかと思います。病気の進行を遅らせ、視力を少しでも長く維持するためには、早期発見することが大切です。
加齢黄斑変性は、健診の眼底検査で異常があると指摘された方のほか、ものが歪んで見える、視界の中央がかすんで見えるといった自覚症状を訴えてご来院される方が多いですね。基本的には、ご年配の患者さまが中心です。ふだん、私たちは両目でものを見ていますので、片目にのみ症状が現れた場合には、症状に気付くのが遅れることがあります。片目ずつものを見た時に違和感がないかどうかということを日頃から気にしていただくと、加齢黄斑変性の早期発見につながるかと思います。病気の進行を遅らせ、視力を少しでも長く維持するためには、早期発見することが大切です。
クリニックで行っている白内障の手術について教えていただけますか?
白内障は、病気の進行状態に応じて手術を行っており、入院の必要がなく日帰りで受けていただくことが可能です。手術後は、1週間程度は毎日通院していただき経過観察を行います。手術日は、週に2日、設けています。あまりお待たせすることなく手術を受けていただけるかと思いますし、両目とも手術が必要な場合にも、手術日をずらして片目ずつ受けていただくことができます。
当クリニックで対応している眼内レンズは、保険適用の単焦点のレンズです。乱視が強い方の場合は、乱視矯正用の眼内レンズを使用します。多焦点の眼内レンズをご希望される場合や、基礎疾患があり入院での手術をご希望される場合には、対応可能な医療機関をご紹介することも可能です。まずは、ご相談いただければと思います。
当クリニックで対応している眼内レンズは、保険適用の単焦点のレンズです。乱視が強い方の場合は、乱視矯正用の眼内レンズを使用します。多焦点の眼内レンズをご希望される場合や、基礎疾患があり入院での手術をご希望される場合には、対応可能な医療機関をご紹介することも可能です。まずは、ご相談いただければと思います。
緑内障の治療を行う上で心がけていることがあれば教えてください。
緑内障も、加齢黄斑変性と同じく、進行を抑えるための治療がメインとなります。基本的には、定期的に眼圧の検査や視野検査、眼底検査等を行い、病気を進行させないために点眼薬で治療を行っていきます。一度、欠けてしまった視野を元に戻すことはできないため、定期的な検査で病気の進行状態を把握し、進行・悪化するようであれば点眼薬を調整しますし、手術が必要であると考えられる場合には、対応可能な医療機関をご紹介させていただきます。
緑内障は、現状を維持することが治療の目標となるため、ゴールが見えずに患者さまが不安になることも多い病気です。点眼薬をずっと使っていただくために治療のモチベーションを維持することが大切なので、通院を続けていただけるように丁寧な説明を心がけています。患者さまがご理解いただきやすいように、「前回の視野検査ではこうでしたが、今回はこの辺りが悪くなっています」、「前回の検査結果とあまり変わらず現状を維持できていますね」と具体的な説明を行うようにしています。
緑内障は、現状を維持することが治療の目標となるため、ゴールが見えずに患者さまが不安になることも多い病気です。点眼薬をずっと使っていただくために治療のモチベーションを維持することが大切なので、通院を続けていただけるように丁寧な説明を心がけています。患者さまがご理解いただきやすいように、「前回の視野検査ではこうでしたが、今回はこの辺りが悪くなっています」、「前回の検査結果とあまり変わらず現状を維持できていますね」と具体的な説明を行うようにしています。
目指すのは患者さまのニーズを取り入れた地域密着の受診しやすいクリニック
今後、クリニックで取り入れたいことや注力したいことはありますか?
白内障の手術について、患者さまから多焦点眼内レンズのご希望が増えるようであれば、当クリニックでの導入も検討していきたいと考えています。患者さまのニーズに応じて、対応を考えていきたいですね。
今後、改善していきたいことは、待ち時間です。日によって、混雑する日とすいている日があるため、まだ改善する余地があるのではないかと考えています。患者さまお一人おひとりにかける時間をできるだけ減らすことなく、わかりやすい説明を行いながらも、待ち時間を減らす工夫ができればと思っていますね。患者さまのお声にお応えできるクリニックにしていけたらと考えています。
今後、改善していきたいことは、待ち時間です。日によって、混雑する日とすいている日があるため、まだ改善する余地があるのではないかと考えています。患者さまお一人おひとりにかける時間をできるだけ減らすことなく、わかりやすい説明を行いながらも、待ち時間を減らす工夫ができればと思っていますね。患者さまのお声にお応えできるクリニックにしていけたらと考えています。
最後に、地域の皆さまに向けたメッセージがあればお願いします。
地域に密着した診療を行っているクリニックですので、目に関して何か気になることがあれば、どんな小さなことでも気兼ねなく相談していただきたいと考えています。治療をどう進めていくかというのは、また先の話になりますので、まずは検査を受けに来ていただきたいですね。
眼科疾患には、加齢黄斑変性や緑内障のように早期発見が大切な病気もあります。緑内障は初期の段階では自覚症状が現れず、視野が欠けてから治療をしても改善することが難しい病気です。何か気になることがあれば、健診だと思って、受診していただくのもいいかと思います。必要があれば、対応可能な医療機関をご紹介いたします。まずは、気兼ねなく受診していただいて、お悩みをご相談いただけるといいかなと思いますね。
眼科疾患には、加齢黄斑変性や緑内障のように早期発見が大切な病気もあります。緑内障は初期の段階では自覚症状が現れず、視野が欠けてから治療をしても改善することが難しい病気です。何か気になることがあれば、健診だと思って、受診していただくのもいいかと思います。必要があれば、対応可能な医療機関をご紹介いたします。まずは、気兼ねなく受診していただいて、お悩みをご相談いただけるといいかなと思いますね。