専門医インタビュー

専門医インタビュー(秋山 美博先生)|秋山小児科医院

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秋山小児科医院 富士駅_専門医インタビュー(秋山 美博先生)の写真 同じ目線に立ち、頭からつま先まで全身を診る診療でお子さまの健康を守る医師
理事長・院長 秋山 美博
取材日:2023年1月12日

秋山 美博先生(日本小児科学会認定 小児科専門医)にインタビュー

「問診・視診・触診・打診・聴診」の5診による、一人ひとりに合わせた治療

アトピー性皮膚炎を診療する際に大切にしていることを教えてください。
秋山小児科医院 富士駅 アトピー性皮膚炎を診療する際に大切にしていることを教えてください。の写真
私が大切にしているのは、お子さまの肌を実際に触り、乾燥の度合いを把握した上で治療を行うということです。アトピー性皮膚炎は皮膚が乾燥してザラザラとした感触になりますが、乾燥の有無や度合いは目で見るだけでは正しく判断できません。だからこそ私は、医療の基本である「問診・視診・触診・打診・聴診」の5診を重視し、「手にはこの薬」「足にはこの薬」と、塗るお薬の量や種類を症状に合わせて判断するようにしています。

また、小児科の場合、症状があるのはお子さまですが、実際にケアをするのは親御さまであることがほとんどです。そのため、「小まめな爪切りで指先を清潔に保つことも大切ですよ」といったアドバイスや、薬を塗る量や回数に関するご指導などは、分かりやすく具体的にするよう心がけています。

小児科でアトピー性皮膚炎の相談をするメリットは、皮膚の表面だけでなく、内臓や全身を含めた総合的な診察が受けられることです。5診を基本に、多方面からお子さまを見た治療によって、2年ほど悩まれていたアトピーが2週間で落ち着いた時には、親御さまからずいぶんとお喜びいただけ、私としてもとてもうれしかったのを覚えています。
朝が苦手なお子さまも多いようですが、これも病気によるものでしょうか?
秋山小児科医院 富士駅 朝が苦手なお子さまも多いようですが、これも病気によるものでしょうか?の写真
脳が貧血状態になる、起立性調節障害の可能性がありますね。身体が横になっていると血圧は安定しますが、起き上がる時には瞬間的に血圧が上昇して、脳に血がめぐるようになっています。その調節がうまくいかずに脳が貧血状態になり、朝から頭痛や腹痛、気分の悪さなどを引き起こすのが、起立性調節障害という病気です。

この病気の特徴は、朝起きた時には体調が悪く幼稚園や学校へ行けなかったのに、夜には血流が良くなって元気になるという点です。お子さまは本当のことを言っているのに、親御さまに仮病を疑われて怒られるといった、かわいそうな事態を引き起こす可能性があります。こういった行き違いから、お子さまが反抗的になったり、不登校になったりと、二次的な問題にもつながっています。

治療は、主にお薬の服用で行います。朝目が覚めてから起き上がる30分前に、唾液で溶ける錠剤を服用することで、脳に血流がめぐるようにするというものです。起立性調節障害の方は睡眠障害を併発しやすいので、患者さまによっては睡眠指導も行っています。
診察を嫌がるお子さまもいると思いますが、何か工夫はされていますか?
秋山小児科医院 富士駅 診察を嫌がるお子さまもいると思いますが、何か工夫はされていますか?の写真
急に検査をされると怖がるお子さまもいるので、まずは5診で分かる範囲の診察をすることを大事にしています。例えば、喉の腫れや熱などの症状が出る咽頭炎で来院された場合、まずはお子さま自身や親御さまからお話を伺い、聴診器で聴く聴診を行った上で、必要なら触診もします。そこから、お口を上手に開けられた時にはお子さまの手を持って拍手してもらったり、頭をなでてあげたりして診療に慣らしていくのが、基本的な流れです。

また、舌を押さえられると「おえっ」となる嘔吐反射によって、喉を見せるのが苦手なお子さまもいらっしゃいますよね。その場合は、まず自分で舌を出す技術を身に付けてもらっています。あとは、お口を「あ~ん」と開けるのではなく、「えー」と発声しながら開けてもらうと、嘔吐反射が起こりにくくなります。そうしてお口を開けてもらったすきに喉や口内の状態を瞬時に確認することで、お子さまにリラックスしてもらいながらも大切な情報を見逃さないように心がけています。

「つらいのはお子さま本人」と考え、お子さまの気持ちに寄り添った対応を重視

夜尿症の相談があった際には、どんな診療をされていますか?
秋山小児科医院 富士駅 夜尿症の相談があった際には、どんな診療をされていますか?の写真
まずは、夜尿症の原因や、おねしょのタイミングを調べます。寝る前に水分を取りすぎている、膀胱自体がまだ小さい、ホルモンバランスによりおしっこが作られてすぐに出てしまう、精神的な問題があるなど、原因はさまざまです。

それらに対し、例えばおねしょをする時間が早く、尿崩症というホルモンに関わる病気の場合は、薬剤を処方します。また、お水を飲みすぎているのであれば、夜寝る前に水分を取らない、食事を薄味にするといた食事指導をするなど、臨機応変に対応をしています。

夜尿症に関しては、「おねしょは恥ずかしい」というイメージから、お子さま自身も悩まれていることがほとんどです。親御さま同士は相談できても、お子さま自身は誰にも相談ができず、自尊心が傷ついた状態でいるケースも多いと思います。だからこそ、お子さまと目線を合わせた診療を心がけて、精神的なフォローをしてあげることを大切にしています。
お子さまの心の問題や、ADHD(注意欠如・多動症)にも注力されているようですね。
秋山小児科医院 富士駅 お子さまの心の問題や、ADHD(注意欠如・多動症)にも注力されているようですね。の写真
はい。もともとは、風邪など急性疾患を中心に診療を行っていたのですが、ずいぶん前に世間を騒がせた少年犯罪に大きなショックを受けたことをきっかけに、お子さまの心の問題やADHDを始めとした発達障害にも力を入れるようになりました。現在では、院外で医師や教師と集まって討論を交わす機会も作っています。

ADHDは薬剤で治療ができますが、実際に治療に携わって感じたのは、「苦しいのはお子さま自身だ」ということでした。授業中に歩き回って学級崩壊を起こしているお子さまも、本当は人の話を聞きたいし、授業も受けたいと思っているケースが多いのです。その状態から、きちんと座って授業を受けられるようになり、勉強が理解できるようになったと伺った時には、治療の重要性を再確認しましたし、もっと医師として勉強していくべきだと感じました。
お子さまの診療に真摯な先生ですが、最初から医師を目指していたのですか?
秋山小児科医院 富士駅 お子さまの診療に真摯な先生ですが、最初から医師を目指していたのですか?の写真
私の父親が小児科の医師だったので、自然と自分も医師になることを選んでいました。学生の頃は他の道に心が揺れることもあり、学園祭で喫茶店を出店した時には、「喫茶店のマスターになるのも良いな」と思ったこともありましたね。その流れで、当院の2階に喫茶スペースを作って、親同士、子ども同士が交流する場にしても良いかなと考えたこともありましたね。

最終的に小児科の道に進むことを決めたのは、私自身子どもが好きだったからです。選んだ当初は、小児科は小さなお子さまに対し細かな処置をするため、恰幅の良い私にはそれができないのではと周りから言われ、悔しい思いをしたこともあります。その悔しさをばねに、自分の手で点滴や採血の練習に励んだおかげで、注射は今でも強みの一つです。医療の基本である5診を大切にしているのも、当時の影響があったからですね。

医師としてだけでなく、時にはお子さまと目線を合わせて友達のように接する

勤務医時代の経験が、現在の診療に生きているんですね。
秋山小児科医院 富士駅 勤務医時代の経験が、現在の診療に生きているんですね。の写真
そうですね。特に、「小児科は頭のてっぺんから足のつま先まで診るもの」という言葉は、今でもとても重要だと感じています。お子さまは自分で不調を訴えることができないので、親御さまが症状を見逃してしまうと、どこに病気が隠れているのかが分からないという怖さがあります。

私が経験した中でもヒヤッとしたのは、お腹の痛みを訴えるお子さまに違和感があっておむつを外したところ、実はヘルニアだったというケースでした。内科に行って下着を脱ぐことはほとんどないと思いますが、小児科の場合は身体のすみずみまで確認して、病気を見つけ出す必要があることを実感しましたね。

とはいえ、最初から細かな検査をする必要はないというのが、私の考えです。お子さまにとって、採血やレントゲンはとても怖いものですから、むやみにおびえさせたくありません。まずは5診で治療できるところまで対応して、疑問に感じる部分があれば検査をするという流れを心がけています。
いろいろな経験をされた中で、特に印象深かった患者さまはいらっしゃいますか?
秋山小児科医院 富士駅 いろいろな経験をされた中で、特に印象深かった患者さまはいらっしゃいますか?の写真
白血病で余命半年のところを、治療で2年生きてこられたお子さまのことは、今でもハッキリと憶えています。長い入院生活の中では野球のテレビゲームしか楽しみがなく、部屋に来る医師を皆負かしていましたね。私も毎回負けていて、安静にしてもらいたい時にも「ゲームで勝てないじゃん」とテレビを観るのをやめてもらえませんでした。

そこで、「ゲームで勝ったら安静にしてくれる?」と約束を取り付け、ゲーム機を秋葉原で購入して一晩やり尽くして対戦を挑みました。その結果、1-2の接戦で勝利して安静にしてくれるようになったのです。小児科の医師は自分も含め、どこか幼稚な部分があるように思いますが、だからこそお子さまの目線に合わせた診療ができるのかもしれませんね。

本人には余命を伝えていなかったのですが、その子が亡くなった後に枕の下から出てきた手紙に「自分の寿命に気が付いていたこと、2年も生きられて嬉しかったこと」がつづられていたのが、また印象深いできごとでした。
育児に対して不安を抱えている方へ、医師としてメッセージをお願いします。
秋山小児科医院 富士駅 育児に対して不安を抱えている方へ、医師としてメッセージをお願いします。の写真
私が最近感じているのは、今まではおじいちゃんやおばあちゃんに助けられてしていた育児が、インターネットの情報に重きが置かれる育児に変わってきたなということです。ネットにはたくさんの情報がありますが、ケースバイケースであり、正しい情報ばかりではありません。身近にアドバイスをしてくれる人がいないのであれば、ぜひかかりつけにしている小児科の医師に相談して、より良い方向で育児をしてほしいと思っています。

また、スマホやタブレットでさまざまな育児情報を見られるようになった影響からか、「子どもを他人のように見ている」親御さまが増えている印象があります。例えば、お子さまを見る時に、上から見下ろすことが基本スタイルになっていないでしょうか。その状態だと、残念ですがお子さまからは鼻の穴しか見えません。大人であっても、目線が合わない相手と良い関係は築けませんよね。良い親子関係を築いていくためにも、ぜひお子さまと目線を合わせることを大事にしてあげてください。

秋山小児科医院の基本情報

医院名 秋山小児科医院
診療科目 小児科 アレルギー科
診療内容

おたふくかぜ予防接種 MRワクチン予防接種 B型肝炎予防接種 乳幼児健診

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住所
アクセス
  • 東海道本線富士駅バス12分 富士急シティバス 青島町停留所 下車 徒歩3分 
  • 東海道新幹線新富士駅(静岡県)バス12分 富士急シティバス 青島町停留所 下車 徒歩3分 
  • 岳南線ジヤトコ前(ジヤトコ1地区前)駅 車6分 
  • 岳南線吉原本町駅 車7分 
  • 岳南線吉原駅 車9分 

駐車場有り(専用駐車場20台+医院前に2台)

診療時間・休診日

休診日

日曜・祝日

土曜診療

9:00~12:00
14:30~17:30

【発熱診療について】
月火水金 午前10:00~11:00/午後15:30~16:30
木土   午前10:30~11:30
発熱診療の受診をご希望の方は当院までお電話ください。

電話番号

0545-52-1904

特徴・設備

待合室
  • 空気清浄器
設備
  • 個室 ベビーベッド 駐輪場 駐車場 おむつ交換台 親子トイレ
駐車場

駐車場有り(専用駐車場20台+医院前に2台)

専門医
  • 日本小児科学会認定 小児科専門医

対応可能な症状・疾患など

症状・疾患
  • アレルギー性鼻炎
治療
  • 小児アレルギー

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