小児科
お子さまの体全部を診るノウハウが大人の方の診療にも役立っています
小児科では、風邪の諸症状の診療から、お子さまの心の相談、乳幼児健診(※)、予防接種(※)などに幅広く対応しています。当院に来院される子どもは大半が0~6歳児です。この期間は心身が健やかに成長する半面、体調を崩しやすい時期でもあります。
診療では木を見て森を見ず、ではいけませんので、「頭のてっぺんからつま先まで」、お子さまの全身を診ることを心がけています。そうすることで、体の随所に潜む病気を早期に発見できます。そうしたノウハウが、大人の方の診療にも生きてきます。小児科の診療で得た全身を診るという視点が、大人の診療に役立つのです。
お子さまへの検査は、採血やレントゲンを嫌がるお子さまもいるため難しくもあります。それゆえ、本当に必要な時以外、お子さまに検査を行いません。このように、お子さまを第一に考えた診療をしています。薬の飲ませ方についても、わかりやすく説明しますので、不明点がありましたら何なりと質問してください。
(※)は、お住まいの市区町村によっては補助制度を利用できます。自由診療となる場合もありますので、料金表をご確認ください。
アレルギー科
お子さま一人ひとりの違いを見極めてアレルギーの原因を突き止めます
当院は問診・視診を中心に、アレルギーの原因を詳しくお調べし、お子さまごとの対処方法を考えていきます。症状は、その出方がお子さまごと、年齢によっても違います。アレルギーが引き起こす病気の中には、アトピー性皮膚炎やぜんそくなどもありますので、いち早く原因を見極め、治療や予防対策をすることが大切です。具体的には布団をこまめに干したり、ぬいぐるみにビニールのカバーをかけたりするなど、日常生活の中からアレルギー物質となるダニやハウスダストを避けるようにお伝えしています。
食物アレルギーに関しては、普段の食生活が大きく変わってしまうことにもなりますので、診察の際は親御さまにお話を伺い、慎重にお子さまの症状を把握します。なぜなら、アレルギーではないのに特定の食べ物を取らなくなるのは、よい栄養を取る機会を減らしてしまうことになるからです。そうしたことにも配慮しながら、培った知見を治療に応用できるのは、当院の強みでもあります。
また、お子さまだけでなく大人の方への診療にも対応しています。例えば、花粉症ですと、アレルギーの症状が起きてから来院される方が多いのですが、発症をする2週間前にお薬を飲んでいただければ、つらい症状を抑えることが期待できます。仮に薬を飲んで鼻づまりやくしゃみが出ても、3〜4日で症状が落ち着くことがほとんどです。正しいアレルギー治療や予防について、診療を通じてお伝えしていきたいと考えています。
子供向けサービス
“合言葉”をお教えしたりして、お子さまと打ち解けた関係を築きます
当院はお子さまが院内でくつろいでもらえるように努めています。円滑に治療を進めるためには、お子さまの協力が必要です。そこで、診療の際はお子さまを泣かさない、暴れさせないように工夫しています。例えば、胸ポケットやサンダルにキャラクターを忍ばせたり、ちょっとした手品をしたりと興味を引くようにするなどです。そうすることで、自然とお子さまとの距離が近くなります。
また、お子さまは特に口の中を見られるのを嫌がります。口の中を確認する際はお子さまに声をかけ、終わった時にがまんできたことを褒めて差し上げます。そのように接することで、お子さま自身から口を開けてくれるようになります。注射の際、医師はお子さまに痛くない合言葉をお教えします。診療室に入るやいなや、お子さまと医師で合言葉を言い合っています。お子さまを緊張させないことも、当院における診療技術のひとつです。
お子さまの警戒心を解くには、親御さまにも医師やスタッフに親しんでもらうことが大事です。そうすることで医師とお子さまも打ち解けて、治療を進めやすくなります。当院は、お子さまが感じる負担を減らすことを第一に考えています。
十分な説明
鼻やのどの図、模型をお見せして理解を一層深めてもらいます
当院ではわかりやすい言葉を選んでご説明をしており、難解な医療用語は使いません。実際の症例を引用し、鼻やのどの図、模型をお見せして理解を深めてもらいます。親御さまがどの程度、治療内容等を理解しているかによって、説明の仕方を変えています。時にはお風呂の入れ方のような基本的なこともお教えしています。
また、お話しするのは病気のことだけではなく、お子さまが過ごしやすいご自宅の環境づくりについて助言させていただいています。お子さまの健康のためには、親御さまの理解と協力が大切です。病気の治療は、薬だけに頼っていてはいけません。お子さまの抵抗力、生命力が病気を緩和させます。生活環境のちょっとした改善で、お子さまが持つ自然治癒力を強めることを目指せます。
来院した際に子どもが泣いてしまうことで、周りの目を気にされる親御さまはいらっしゃるかと思います。実は、泣き方や暴れ方を診ることで、お子さまの健康状態を知ることができますので気兼ねなく足をお運びください。