佐藤 歩美先生(日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医)にインタビュー
産後の不安を抱える方に対して、アフターフォローの必要性を感じ開業へ
でも、他の診療科をまわるうちに、病院に来ることも退院することも「おめでとう」と伝えられるのは産婦人科だけなのだと気づき、いつしかこの科を選んでいましたね。今でも、ほかの診療科と異なる魅力的な点だと、日々実感しています。
ただ、大きい病院に勤務していると、手術後や出産後しばらくするとその病院でのフォローが終わり、かかりつけのクリニックへ戻ることになります。私は出産後などのアフターフォローもしたいなと思っていたので、それには開業しかないなと思い、今に至りますね。
助産師が常駐。診察ごとのアフターフォローを大切に、不安の軽減にも尽力
妊婦健診の際にはパートナーさまも一緒に診察室に入っていただく事ができます。お母さまだけが親になるわけではないので、同席することでパートナーさまもパパになる実感が湧く機会になればと思います。妊婦健診の立ち会いが難しいご家族などには、赤ちゃんの様子を撮ったエコー動画を共有できるシステムも導入しています。
(※)は、お住まいの市区町村によっては補助制度を利用できます。料金は料金表をご確認ください。
一度の出産につき、4回まで保険が適用されるので、意欲的にご利用いただきたいですね。乳腺炎ケアに関しては専用の診療時間をあえて設けず、痛くて困った時などに極力対応できるようにしていますが、どうしても乳腺炎治療には時間を要しますので、事前に相談の電話を入れてもらっています。
治療方法には、ホルモン補充療法や漢方の処方のほか、プラセンタ、サプリメントまで幅広くご用意しています。検査のデータや症状をもとに、ご要望もお伺いした上で納得いただける治療を進めていきますので、気兼ねなくご相談ください。症状が鎮まり、日常生活を過ごしやすくするお手伝いをさせていただきます。
身体が変化し続ける女性を、アットホームな雰囲気で迎える医師
診療は全て女性の医師で行っていますので、同性同士であることでデリケートなお悩みに寄り添えることも強みかなとも思います。患者さまがなんでも話しやすい雰囲気づくりや環境を整え、困ったときに相談できる身近な存在になりたいですね。
更年期になると、女性ホルモンのエストロゲンが減りはじめるのですが、エストロゲンが低下すると骨盤底筋がゆるくなり、頻尿や尿漏れの症状が起こりやすくなるんですね。尿もれは腹圧性尿失禁をはじめ4種類に分けられます。混在している場合もあります。エコー検査や問診から原因に応じて治療を提案します。治療は薬の処方や緩んだ筋肉を鍛える骨盤底筋体操を指導したりして改善を目指します。
恥ずかしくて我慢されている方も多いと思いますが、40歳以上の女性の4割以上が経験しています。生活の質を低下させないためにもご相談ください。
産婦人科受診は敷居が高いと言われますが、デリケートなお話ししづらいことも、女性同士で分かち合える部分もあるので、改善への手助けをさせていただければと思っております。アットホームな雰囲気でお一人おひとりに寄り添った診療をしていますので、気兼ねなくご相談にいらしてくださいね。