
赤木 琴江先生(日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医)にインタビュー
専門性にとらわれることなく、患者さまの健康を支えようと開業を決意
大学を卒業して臨床研修中には、内視鏡の魅力に惹かれたため、ひたすら内視鏡検査に携わっていました。その後、医師としてキャリアを築き、大腸ポリープ切除や胆石の除去、早期胃がんの内視鏡手術に専念するようになりました。この経験があるからこそ、当院では、検査時に見つかった大腸ポリープをそのまま当日に切除できます。仮にポリープの数が多い場合であっても、患者さまのご負担を考え、できるだけ取りきるように努めています。
患者さまが抱える不安を取り除き、症状を悪化させないことが大事
潰瘍性大腸炎や過敏性腸症候群は、生活の質を落としかねない疾患ですし、学生さんや働き盛りの方も多いことから、患者さまと相談しながら無理なく治療を進めるようにしています。また、困ったときはご連絡を頂いて話を聞いたうえで、治療が止まらないよう一緒に相談できる環境づくりに努めています。
最近では機能性ディスペプシアといって検査では異常がないんだけれども、胃もたれや胃痛など慢性的な症状が続いている患者さまが増えています。その場合も、内視鏡検査や腹部エコーで器質的疾患がないことを確認したうえで、漢方薬などを使いながら症状緩和に努めています。画像で自分の胃の中をみることで、不安から解放され症状がなくなることもあります。胃のむかつきや胸やけ、胃の痛み、吐き気などの症状が現れた場合は、早めに相談していただければと思います。
便潜血検査だけでは、小さながんや大腸ポリープを発見するのは難しいと言われていますので、大腸がんの家族歴がある方も含めて、一度大腸内視鏡検査を受けていただきたいです。