
院長
吉原 尚志
取材日:2023年1月13日
吉原 尚志先生(日本医学放射線学会認定 放射線科専門医)にインタビュー
医療連携による迅速な対応、経験を生かした緊急性の見極めを強みに診断を行う
初めに、画像診断をするうえで大切にしていることを教えてください。
「日本医学放射線学会認定 放射線科専門医」「日本核医学会認定 核医学専門医」として、より正しく、より早く診断を付けることですね。病気を早期に発見し、患者さまの不安を少しでも早く取り除きたいという思いがあるからです。
当院ではエコー検査とレントゲン検査に対応しており、CTとMRIについては、車で15分ほどの連携医療機関でお写真を撮っていただいたうえで私が診断しています。このように検査と画像診断を役割分担をすることで、その日のうちに診断結果をお伝えできるのが当院の強みです。これまで、画像診断に特化してきた医師として、がんを含めたさまざまな疾患を見つけてきました。今後もこの経験を生かし、少しの異変も見逃さないよう尽力してまいります。
当院ではエコー検査とレントゲン検査に対応しており、CTとMRIについては、車で15分ほどの連携医療機関でお写真を撮っていただいたうえで私が診断しています。このように検査と画像診断を役割分担をすることで、その日のうちに診断結果をお伝えできるのが当院の強みです。これまで、画像診断に特化してきた医師として、がんを含めたさまざまな疾患を見つけてきました。今後もこの経験を生かし、少しの異変も見逃さないよう尽力してまいります。
外部の医療機関に検査を依頼する際に、大事にしていることはありますか?
まずは私がある程度の診断を付けることです。緊急性があるかどうかをしっかりと見極めることで連携先の病院も患者さまを受け入れやすいでしょうし、事前情報などを踏まえてより適した撮影や詳細な診断につなげることができます。
先ほども言いましたが、MRIやCT後の画像診断は私が当院で行っていますので、診断しやすい画像を撮影してもらうよう、病院の放射線技師の方との連携も大切です。より正しい読影のためにも診療放射線技師の方とは密に連携を取り、撮影の仕方などを細かく指示するようにしています。
先ほども言いましたが、MRIやCT後の画像診断は私が当院で行っていますので、診断しやすい画像を撮影してもらうよう、病院の放射線技師の方との連携も大切です。より正しい読影のためにも診療放射線技師の方とは密に連携を取り、撮影の仕方などを細かく指示するようにしています。
院内での検査は、どのような症状に対して行うのでしょうか?
主に整形外科疾患が多いですね。腰痛だとか骨折の疑いがある場合に、レントゲンでの検査を行います。エコー検査はおなかの不調や甲状腺疾患が疑われる場合に使用します。もちろん、CT検査のほうがスムーズに診断が付きそうだなと判断した場合は、連携医療機関でCT検査を受けていただきますし、CTやMRIを受けたくないと言う方には無理に勧めません。検査機器それぞれの特性を生かしつつ、患者さまのご希望を踏まえてご提案させていただきます。
また、検査によってわかったことは患者さまやそのご家族に正直にお伝えします。私が治療を押しつけるのではなく、今後どうしていきたいかを患者さまに決めていただく方針をとっているので、そのためには検査結果や疾患についてしっかりと理解していただく必要があるからです。説明の中でわからないことがあれば、気兼ねなくご相談いただきたいと思っています。
また、検査によってわかったことは患者さまやそのご家族に正直にお伝えします。私が治療を押しつけるのではなく、今後どうしていきたいかを患者さまに決めていただく方針をとっているので、そのためには検査結果や疾患についてしっかりと理解していただく必要があるからです。説明の中でわからないことがあれば、気兼ねなくご相談いただきたいと思っています。
勤務医時代はがんの見極めに尽力。地域ニーズに広く対応するため開業を決意
放射線科に進んだ経緯や今に生きている勤務医時代の経験を教えてください。
「検査画像を見て隠れた疾患を見つけること」に興味深さを感じ、放射線科に進みました。勤務医時代に勤めていたのは、CTのように部位を絞った検査ではなく、一度に全身のがんを診ることができる「PET検査」を多く行っている病院です。そこで培ったがんを見極める力は、現在の診療にも生かされていると感じています。
またPET-CT検査は造影剤を使用するのですが、造影剤を飲むことで副作用が出る場合が少なくありません。そのような緊急時の患者さま対応は何度も経験してきたので、新型コロナウイルスの予防接種を受けた患者さまが副反応を起こした場合などにもスムーズに対応することができています。
またPET-CT検査は造影剤を使用するのですが、造影剤を飲むことで副作用が出る場合が少なくありません。そのような緊急時の患者さま対応は何度も経験してきたので、新型コロナウイルスの予防接種を受けた患者さまが副反応を起こした場合などにもスムーズに対応することができています。
開業を決めたのはどのような思いからだったのでしょうか?
もともと画像診断が面白くて放射線科に進みましたが、画像を見て終わるのではなく、患者さまに近い場所で診療することでよりやりがいが感じられるのではないかと思い開業を決意しました。また、放射線科のみを専門としていくのではなく、医師として地域の方々のさまざまなお悩みにお応えしたいという思いもありましたね。
開業する際には、患者さまを選ばずどなたでも受け入れられる体制を整えることに尽力しました。当院の近くにはスーパーマーケットなどがありますし、敷地内には駐車場も備え、利便性の良い環境になっているかと思います。「気兼ねなく立ち寄れるクリニック」として、地域の皆さまのお役に立てれば嬉しいです。
開業する際には、患者さまを選ばずどなたでも受け入れられる体制を整えることに尽力しました。当院の近くにはスーパーマーケットなどがありますし、敷地内には駐車場も備え、利便性の良い環境になっているかと思います。「気兼ねなく立ち寄れるクリニック」として、地域の皆さまのお役に立てれば嬉しいです。
新しい機器や情報のアップデートを行い、利便性・専門性の向上に努める
先生が放射線科の分野で注目していることは何かありますか?
やはりAIですね。非常勤として勤務している病院ではAIを用いた画像診断を行っていますが、正しい診断を付けるにはまだまだ人の目で確認する必要があります。ですから、技術の進歩に伴いより精度が上がることを期待しています。医院としては、そういったデジタル技術の活用も視野に入れ、今後はオンライン診療を導入したり、待ち時間対策に力を入れたりするなどして、お越しになる患者さまにとっての利便性をさらに高めていけたらと考えています。
今後、医院として力を入れていきたいことがあれば教えてください。
より詳細な検査や診断を実現するために、新しい機器の導入には力を入れていきたいと考えています。また私個人としては、当院での診療はもちろん、非常勤として他の病院に出向き読影を続けていくことで、「日本医学放射線学会認定 放射線科専門医」「日本核医学会認定 核医学専門医」としての専門性の向上にも努めていきたいと考えています。
最後に、今後の展望と、患者さまへのメッセージをお願いします。
これからも、こちらから医療を押しつけるのではなく、地域のかかりつけとして患者さまのニーズにお応えできる医院でありたいと考えています。そのために必要だなと思った物はどんどん取り入れ、知識や情報のアップデートに努めていきます。田舎の医院ではありますが、高次医療機関と密に連携を取り、診療の架け橋となれれば幸いです。ご自身の身体で気になること、不安なことがあれば気兼ねなくご相談にいらしてください。