診療案内｜たなべ春日野クリニック

脳卒中

脳卒中に前触れはありますか？

ろれつが回らない、顔面麻痺、しびれや脱力でコップを落とすといった症状があります。


脳卒中とは、脳の血管が破れたり詰まったりすることにより、意識を失って突然倒れる状態を指します。脳卒中の中に、くも膜下出血と、脳出血と、脳梗塞があります。発症4時間半以内であれば、t-PAという薬剤で症状を改善させる（血栓溶解療法）ことができるので、早期発見が重要です。

前触れとして、ろれつが回らない、顔がゆがむ（顔面麻痺）、片方の手足にしびれや脱力がある、といった症状があげられます。当クリニックではMRI検査で脳内の出血や血管の詰まりの有無を検査し、必要に応じて専門の医療機関に救急搬送を行っています。

頭痛

頭痛にはどのような検査・治療をしてもらえますか？

丁寧に問診を行ったうえで、必要に応じて検査や服薬のタイミングについてアドバイスをします。


頭痛で来院される方の大半は慢性頭痛ですが、中にはくも膜下出血の前兆や、脳腫瘍により頭痛が起きている場合もあります。こうした病気が隠れていないか確認するため、痛みの状態、持続時間、発現頻度、発現のしかた、発現する時間帯、最近始まったのか長い期間持続しているのか、といった内容を問診で詳しく伺います。

クリニックにMRIがありますので、緊急性が高いと判断した場合は当日中の検査も可能です。緊急性が低い場合は、患者さまのご希望やご予定を考慮します。

くも膜下出血や脳腫瘍でない慢性頭痛と診断された場合は薬を飲むタイミングが重要なので、そうしたアドバイスを行っています。

数カ月前に頭痛があり、今痛みはないのですが受診していいですか？

痛くなった時の状況をお聞きして診断しますので、気兼ねなく受診してください。


頭痛にお悩みの場合、来院されるタイミングでの症状の有無は問いません。頭痛が出た時の状況を詳しくお聞きして、必要に応じて検査やアドバイスを行います。

物忘れ

母の物忘れが増えています。この程度で受診したら大げさでしょうか。

遠慮なくご相談ください。治療が必要になる前にご来院いただくメリットがあります。


「よく物をなくす」「名前が思い出せない」といった軽度の物忘れのある方にも、気兼ねなくご来院いただきたいと考えています。ご家族のお忙しさなどを個別にお聞きしたうえで、今後症状が悪化した場合の在宅でフォローするための方法のアドバイスや、地域包括支援センターの紹介を行っています。

認知症になり症状が進んでしまうと、外部の人と接することが難しくなり、ご家族の負担が増大する傾向にあります。症状が深刻になってから支援を受けようとしても、何カ月も待つことになり、その間にご家族が疲弊してしまうケースも少なくないのが実情です。個別に具体的なアドバイスを行っていますので、どうぞご相談ください。

ボトックス治療

脳卒中の後遺症にボトックス治療が使えるのですか？

はい、リハビリなどに補助的に使用します。筋肉のつっぱりを改善します。


脳卒中の後遺症として、手足の筋肉が緊張して動きづらくなること、片側の顔面に痙攣（けいれん）が残ることがよくあります。当クリニックでは、こわばった筋肉にボツリヌス菌（食中毒の原因菌）が作り出すタンパク質「ボツリヌストキシン」を注射することで、筋肉の過剰な収縮を抑える治療を行っています。

ボトックス治療を行うことで筋肉の緊張が取れ、患部が動かしやすくなりますので、可動域を広げるためにリハビリをしている患者さまの助けになります。また、寝たきりなどで介助が必要になった方で、筋肉のこわばりが原因でおむつをかえるのが困難な場合も、ボトックス治療によって介助量を軽減できる場合があります。

なお、ボトックス治療の持続期間は3～6カ月なので、定期的に治療を行っていただく必要があります。

生活習慣病

脳卒中は、生活習慣病と関係があると聞いたのですが本当ですか？

はい、脳卒中は脳の血管障害なので、血圧や脂質を管理する必要があります。


高血圧症や糖尿病、脂質異常症の方は、血管が詰まるなどの血管障害が起こりやすくなります。脳で血管障害が起これば、脳卒中になります。そのため、脳神経外科に携わる院長は、脳卒中のリスク軽減のため血圧や脂質を管理することも使命と考え、脳卒中を防ぐための生活習慣指導を行っています。

マヨネーズが大好きです。食事制限なんて、できる気がしません。

禁止するのではなく「カロリーを抑えたマヨネーズを」「卵は1日1個まで」など目標を設けます。


脂質は人間の食生活に必要な物です。そのため、禁止してしまうのではなく、患者さまの嗜好に合わせて現実的な目標を設定しています。例えば、ヨーグルトが好きな方であれば、糖質や脂質の低い物を選ぶようにアドバイスします。マヨネーズが好きな方であればカロリーを抑えたタイプに、卵好きな方であれば1日1個までと目標を立てます。

そして、1日1万歩を目標に歩くなど、運動を取り入れることを重視しています。団地にお住まいの方であれば、団地の間をウォーキングすることをご提案しています。また、当クリニックは坂を上った場所にあるので、バスで通っている方であれば、二つ前の停留所で降りて徒歩でのご来院を提案することもあります。

発熱診療

発熱の症状があるのですが、受診は可能ですか？

はい、可能です。検査からお薬の受け取りまで駐車場で行いますので、まずはご予約をお願いします。


当クリニックでは、新型コロナウイルス感染が疑われる患者さまの診療を行っています。発熱や咳、喉の痛み、味覚もしくは嗅覚の低下、下痢、嘔吐、鼻水・鼻づまりなどの症状がある場合は、事前にお電話でご予約のうえ、お越しください。来院前までにスマートフォンでできるWEB問診にご入力のご協力をお願いいたします。

ご予約時間に到着されましたら、車内で診察をいたしますので、駐車場からお電話にてご連絡ください。なお、ご予約なしで直接ご来院いただいた場合、受付人数に限りがあるため、お受けできないケースがあります。

当クリニックでは、各種検査や会計、お薬の受け取りまでを車内で一貫して行っています。そのため、感染症疑いのある方と非感染症患者さまは、接触することはありません。