三間 桃子先生(日本眼科学会認定 眼科専門医)にインタビュー
ご理解・ご納得いただけることを大切にして、ていねいな説明・治療を実践
当院では、眼圧を下げる目薬を処方したり、サプリメントなどのご案内をしたりして、緑内障の進行を食い止めることを目指しております。手術などの外科処置が必要と判断した際は、対応可能な病院をご紹介しています。自覚症状がなくても、健診で視神経乳頭陥凹拡大、視神経線維層欠損、乳頭出血または緑内障疑いなどの指摘を受けた方や、不安があるという方はどうぞご相談ください。
治療内容について患者さまがしっかりとご理解・ご納得できるよう、ていねいな説明とサポートを心がけております。ご不明点や不安なことがありましたら、遠慮なくお話しくださいませ。
飛蚊症は治療を要するような病気ではないことが多いです。しかし、中には網膜剥離・網膜裂孔や硝子体出血、ぶどう膜炎など、治療が必要な目の病気であるケースもあります。そのような場合は、速やかな治療が必要です。そのため飛蚊症の症状がある方、特に急に出てきたまたは症状が強い場合は、早めに眼科を受診することをおすすめします。眼科では、瞳孔(ひとみ)を開く「散瞳」の点眼をしての検査・診察となりますので、お時間に余裕を持って、ご受診ください。また瞳孔が元に戻るまで4~5時間かかり、その間はピントが合いにくかったり、まぶしかったりと見にくくなりますので、その後のご予定も確認された上で眼科を受診してください。
視力の維持・改善を通じて、患者さまの生活を手助けすることが目標
本格的に緑内障の分野へ進んだ理由は、緑内障による失明に対して、医師としてアプローチしていきたいと考えるようになったためですね。実は、日本での中途失明原因の第一位がこの緑内障なんです。視力の喪失による生活への影響は大きく、今まで見えていたものが見えなくなってしまうということは、とても怖いことだと思うんですよね。視機能を失って苦しい思いをする患者さまを一人でも減らしたい。その思いがあって、今日まで眼科の医師として診療にあたってきました。
体の器官の中でも、目は周囲の情報を収集する上でとても大切な役割を担う器官です。そのため視力の状態は、日常生活の質に直結する重要な要素だと思います。視機能に関する問題を解消し、しっかりとよい状態に改善することで患者さまの生活の質を上げられることは、眼科の医師として特にやりがいを感じられる部分ですので、特に嬉しい思い出として残っていますね。
開業にあたって私はこの眼科を、「患者さまが快適に過ごせる、居心地のいいクリニック」にしたいと思いました。眼科に限った話ではありませんが、病院に来られる患者さまは何かしらの病気に悩んでおり、不安なお気持ちであることがほとんどだと思います。そのような時に、病気の治療をするだけでなく、心も安らいでお帰りいただけるクリニックでいたいと思っています。
目に問題があった時に、ここにきてよかったな、またこのクリニックで診てほしい。患者さまにそう思っていただけることを目標として、日々の診療に励んでいます。至らぬ点もまだまだあると思いますが、患者さまのご希望やスタッフの意見も取り入れて、より良いクリニックにしていきたいと思います。
快適に通える環境をつくることで、病気の早期発見につなげていきたい
眼という感覚器は、年齢を重ねるに連れて自然と衰えていくものです。老眼と呼ばれるものもそうですが、病気の有無に関わらず、多くの方がいずれは直面する問題ですよね。「老化によるものだから...」と諦めざるを得なかったものが、医学の進歩によって改善されたら素敵なことですよね。
また、緑内障に注力している私としては、再生医療を取り入れることで、緑内障などの病気の進行を食い止め、さらには元の機能に戻すことができるのではないかと、とても期待している分野です。そのような新しい知識・技術を当院の治療にもできる限り取り入れることで、より良い治療を実践していけたらと思います。
現代は、地域医療連携が大事だと考えておりますので、眼の調子が悪いもしくは心配というようなときは、まず最初の窓口として、当院へご相談いただけたらと思います。