専門医インタビュー

専門医インタビュー(平井 良治先生)|末広町ヒライ耳鼻咽喉科

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東京都千代田区外神田5-2-3 アソルティ末広町ビル1F (地図)
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末広町ヒライ耳鼻咽喉科 末広町駅(東京都)_専門医インタビュー(平井 良治先生)の写真 診断の難しい耳管疾患について相談でき、耳管ピン挿入術にも対応する医師
院長 平井 良治
取材日:2021年8月26日

平井 良治先生(日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医)にインタビュー

診断から手術まで一人で担当できることに魅力を感じ耳鼻咽喉科の道に進む

医師を志した理由、耳鼻咽喉科の道に進んだ理由について教えてください。
末広町ヒライ耳鼻咽喉科 末広町駅(東京都) 医師を志した理由、耳鼻咽喉科の道に進んだ理由について教えてください。の写真
我が家は、父が弁護士、祖父が弁護士と裁判官で、代々、文系の職業に就いていましたが、私自身は、文系よりも理系の方が得意だったのです。兄弟もおりましたし、特に父の仕事を継がなければいけないという制約もなかったので、それなら得意な理系の道に進みたいと考えました。また、人の役に立つような仕事をしたいという思いが強かったので、理系の中でも、医師という仕事を選んだのです。

数ある診療科目の中でも、耳鼻咽喉科の道に進んだ理由は、そのフィールドの広さに魅力を感じたからです。耳、鼻、のど、首に関する疾患を、最初の内科的な診察、診断から始まって、外科的な手術、アフターフォローまで、一人の医師が担当できるのです。一人の患者さまを一貫して、最後まで診ることができるという点に魅力を感じて、耳鼻咽喉科を選びました。
開業前に、どのようなことを学ばれてきたのか教えてください。
末広町ヒライ耳鼻咽喉科 末広町駅(東京都) 開業前に、どのようなことを学ばれてきたのか教えてください。の写真
神田で生まれ、地元の幼稚園、小学校で学んだ私は、中学・高校時代は硬式テニス部、大学時代はスキー部で、スポーツに汗を流しました。

医学部を卒業した後は、日本赤十字社医療センターで臨床研修を行いました。母校の日本大学の医局に属し、一般的な耳鼻咽喉科疾患や、頭頚部の腫瘍やがんについて学んだ後、中耳と味覚障害を得意としている先生に師事して、中耳疾患や味覚障害についての研究、ガイドラインの作成に携わらせていただき学位を取得しました。その後、のどや声を得意とする先生について、のどの手術の経験を数多く積ませてもらってから、米国・ピッツバーグ大学(UPMC)の「Voice Center」に留学し、のどの違和感や声がれの研究にあたっていました。

帰国してからは都立広尾病院に出張し、一般的な耳鼻咽喉科疾患を幅広く経験させていただき、その後、日本大学医学部附属板橋病院で耳管疾患の治療にあたり、難治性耳管開放症に対する治療機器、耳管ピンを入れる手術にも従事させていただきました。
開業の経緯、クリニックで力を入れている治療について教えてください。
末広町ヒライ耳鼻咽喉科 末広町駅(東京都) 開業の経緯、クリニックで力を入れている治療について教えてください。の写真
千代田区外神田は、祖父の代から3代にわたって住んでおり、私にとって馴染みのある場所です。慣れ親しんだ地で開業し、地域の方に経験を還元したいと考え、神田の地で開業することにしました。
クリニックでは、耳管疾患の治療に力を入れています。耳管開放症は、つらい症状が起こるものの周りからは理解されず、対応している耳鼻咽喉科も比較的少ない疾患です。そのため、耳管開放症の方は、遠くからいらしてくださる方も多く、関東圏外からご来院される方もいらっしゃいます。
「日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医」を取得したのは、耳鼻咽喉科の医師であれば当然取得するものと思っておりますが、資格を維持するために継続的に研鑽を積んでいくことになりますので、スキルアップを続けていくためにも取得してよかったと思います。
治療を行う際には、モニターを三面に設置し、リアルタイムで患者さまにも見ていただけるようにしています。医師から口頭で説明するだけではなく、患者さま自身にも現状を把握していただきたいと思い、どこを向いてもモニターが見えるようにしています。

得意とする耳管疾患では耳管ピン挿入術をはじめさまざまな治療法を提案

耳管開放症はどのような病気ですか? 検査や治療について教えてください。
末広町ヒライ耳鼻咽喉科 末広町駅(東京都) 耳管開放症はどのような病気ですか? 検査や治療について教えてください。の写真
耳管開放症は、耳閉感と共に、自分の声が大きく聞こえてしまう自声強調、自分の呼吸音が響いて聞こえる呼吸音聴取といった症状が起こる疾患です。
症状がいつも現れる疾患ではないので診断が難しい疾患ではありますが、当クリニックでは、問診で自覚症状を伺うほか、ゴム管(オトスコープ)を耳に入れ発声していただき声の響きを聞いたり、鼓膜や上咽頭の状態の確認、聴力検査、耳管機能検査、座位CT検査などを行い、総合的に判断しています。座位でCT検査を行うのは、耳管開放症が頭を下げたり、横になったりすると、症状がおさまることが多いためです。

症状の現れ方は人それぞれです。一時的な症状ですぐにおさまる方もいれば、長く症状が続く方もいらっしゃいます。治療は、重症度に応じて選択します。まずは生活習慣の指導、点鼻療法、漢方療法などから始め、これらの保存療法で改善しない場合は、耳管ゼリーを使った耳管処置、耳管ピン挿入術、鼓膜換気チューブ留置術といった手術療法などを個々に選択し治療を行います。
「日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医」の資格もお持ちですね。
末広町ヒライ耳鼻咽喉科 末広町駅(東京都) 「日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医」の資格もお持ちですね。の写真
はい、そうですね。アレルギー性鼻炎についても、「日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医」としてさまざまな治療を行っています。

鼻水、鼻づまりなどの症状でアレルギー性鼻炎が疑われる方には、鼻鏡検査、血液検査、鼻汁好酸球検査などを行います。鼻汁好酸球検査とは、鼻汁の中に含まれる好酸球を確認する検査です。アレルギー性鼻炎であれば、鼻汁の中の好酸球が増えていることが確認できます。アレルギー性鼻炎の方の中には、副鼻腔炎も併発している方が多いので、鼻鏡で鼻の中を確認した後、副鼻腔炎が疑われる場合には、CT検査を行います。

お薬を使わないに越したことはないので、治療では、まず生活指導を行うことを大切にしています。埃やダニなど、アレルゲンに曝されない生活を送るようにすることが大切です。その上で、内服薬、鼻スプレーなどの対症療法、レーザー治療、舌下免疫療法などを行います。また、重症スギ花粉症の患者さまには、抗IgE抗体注射治療も行っています。
慢性副鼻腔炎ではどのような検査を行っているのでしょうか?
末広町ヒライ耳鼻咽喉科 末広町駅(東京都) 慢性副鼻腔炎ではどのような検査を行っているのでしょうか?の写真
慢性副鼻腔炎の診断をするには、鼻のファイバー検査やCT検査好酸球検査を行います。副鼻腔炎は、鼻の周囲にある副鼻腔という空洞に炎症が起きて、鼻水や鼻づまり、嗅覚障害、頭重感などの症状が起こる疾患です。

副鼻腔には、前頭洞、篩骨洞、上顎洞、蝶形骨洞がありますが、このうち上顎洞に炎症を起こす上顎洞炎は、根尖性歯周炎のような歯の病気が原因で起こる場合があります。歯周病を引き起こした細菌が上顎洞に入り込んで炎症を起こすので、なかなか改善しにくいのです。CT検査では、歯根の状態も見ることができるので、炎症の原因も確認して、治療にあたることができると思います。

また、好酸球性副鼻腔炎という難治性の副鼻腔炎も、診断にはCT検査が有用です。当クリニックでは、好酸球性副鼻腔炎の診断項目である血中の好酸球を測る血液検査も必要に応じて行っており、約10分程度で結果をお伝えしています。

診断がつかず困っている方に、これまでの経験を活かして力になれる医師

今後、力を入れていきたいことについて教えていただけますか?
末広町ヒライ耳鼻咽喉科 末広町駅(東京都) 今後、力を入れていきたいことについて教えていただけますか?の写真
今後は、これまで以上に、耳管疾患や鼻の疾患について、細かく丁寧に診ていきたいと考えています。患者さまに愛されるクリニックになることを目指していきたいですね。
耳管疾患に関して、課題だと感じていることは何かありますか?
末広町ヒライ耳鼻咽喉科 末広町駅(東京都) 耳管疾患に関して、課題だと感じていることは何かありますか?の写真
耳管については、まだわからないことが多いのです。耳管は鼻、のど、耳と密接に関係があります。耳管開放症や耳管狭窄症などの耳管疾患は、いつでも同じように症状が現れるわけではなく、症状がおさまっている時もあります。また、実際にCT画像で耳管の形状一つとってみても、どの方の耳管も実にさまざまです。

クリニックを受診された時に症状が出ていなかったとしても、さまざまな耳管疾患である可能性があるのですが、その辺りを判断するのが難しい病気なんです。診断した疾患と個々の耳管やその人の生活にあった治療方法を選ばなければなりません。まだまだ検査一つとっても不十分なところもあります。そこが、耳管疾患の課題でもあると思います。これまで、耳管疾患を診てきた経験や検査を活かして、診断がつかずに困っている方たちの力になれたらと思っています。
最後に、このページを見ている患者さまに向けてメッセージをお願いします。
末広町ヒライ耳鼻咽喉科 末広町駅(東京都) 最後に、このページを見ている患者さまに向けてメッセージをお願いします。の写真
耳閉感という症状には、耳管開放症、耳管狭窄症、メニエール病などいろいろな疾患が隠れている可能性があります。疾患を見落とさないよう細かく診察することを心がけていますので、これまでつらい症状で悩んでいるものの、診断がつかずに困っているという方も一度ご相談いただけたらと思います。

末広町ヒライ耳鼻咽喉科の基本情報

医院名 末広町ヒライ耳鼻咽喉科
診療科目 耳鼻咽喉科 アレルギー科
標榜科目 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科・アレルギー科
ネット受付
住所
アクセス
  • 銀座線末広町駅(東京都)2番出口 徒歩2分 
  • 山手線御徒町駅南口 徒歩6分 
  • 千代田線湯島駅6番出口 徒歩5分 
  • 都営大江戸線上野御徒町駅 徒歩5分 
  • 日比谷線仲御徒町駅2番出口 徒歩6分 
  • 山手線秋葉原駅電気街口 徒歩10分 
  • つくばエクスプレス秋葉原駅 徒歩11分 
  • 中央本線御茶ノ水駅 徒歩12分 
  • 丸ノ内線御茶ノ水駅 徒歩12分 

都営バス 上野松坂屋前停留所 徒歩4分
都営バス 上野広小路停留所 徒歩5分
千代田区地域福祉交通 風ぐるま アーツ千代田3331停留所 徒歩5分

診療時間・休診日

休診日

木曜・日曜・祝日

土曜診療

10:00~13:30
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【ご予約システムについて】

一般診療のご予約はWEBから順番取りをして頂くシステムです。
お時間のご予約ではありません。一般診療のお電話でのご予約は承っておりません。

患者さまの症状によって順番が前後することがございますこと、あらかじめご了承ください。

WEB受付後、メールが届きますので、そちらで取得された番号をご確認ください。
(万が一メールが届かない場合、EPARKのマイページからもご確認頂けます。)

WEB受付の最後のページで順番が近づいた事をお知らせするメール設定もできます。
こちらをご利用頂くと、ご来院のタイミングの目安となり便利です。

診療時間内であれば当院HPの確認ページにて、今のお呼び出し番号と待ち人数をご確認いただけます。


【お呼び出し番号を過ぎてからご来院された場合】

※順番通りご来院されている方を優先して診察させていただきますので診察までかなりのお時間お待たせしてしまいます。
※順番に間に合わない場合は、キャンセルしていただき、もう一度順番を取り直していただくことをお勧めします。
※順番取りはお一人さま1枠となっておりますが、キャンセルして頂きますとお取り直しができます。

電話番号

03-3836-3387

特徴・設備

特徴
  • 院内感染対策 院外待機が可能
待合室
  • アルコール除菌
待ち時間対策
  • 順番・受付番号・待ち人数表示の院内モニター 携帯電話での順番待ちの状況確認サービス メール・電話での呼び出しサービス
設備
  • バリアフリー キッズスペース おむつ交換台
専門医
  • 日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医
  • 日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医
  • 日本気管食道科学会認定 気管食道科専門医

対応可能な症状・疾患など

症状・疾患
  • 咽頭異常感
  • アレルギー性鼻炎
治療
  • 減感作療法(アレルゲン免疫療法)

掲載している情報についてのご注意

医療機関の情報(所在地、診療時間等)が変更になっている場合があります。事前に電話連絡等を行ってから受診されることをおすすめいたします。情報について誤りがある場合は以下のリンクからご連絡をお願いいたします。

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