診療案内｜中尾こころのクリニック第二

自律神経失調症

頭痛や耳鳴りがするのですが、内科では原因がわかりませんでした。

ストレスからくる症状かもしれません。心療内科への受診をお考えください。


自律神経失調症はストレスが主な原因で、頭痛やめまい、耳鳴り、動悸（どうき）、ふらつきなど、体にもさまざまな症状が現れます。精神面に原因がある症状のため、一般的な内科診療では原因がわからないケースも多くあります。

当クリニックでは丁寧にお話をお伺いし、患者さまのストレスにつながっている原因を探り、そのストレスの原因にどのように対処すべきか一緒に考えていきます。必要な場合は、内服薬（漢方薬を含みます）を用いて、ストレスや不安の緩和を目指します。

認知症

最近母の物忘れが激しくなっています。ただの加齢でしょうか？

認知症の疑いがあります。認知症は早期発見・早期治療が大切ですので、お早めに受診してください。


認知症はご自身で疑いを抱いて来院される方もいますが、自覚症状が乏しいことからご家族が異変に気づくことによって来院される方が多くいらっしゃいます。認知症は進行を抑える作用のある薬を処方することはできますが、現在のところ明確な治療法はありません。そのため、早期発見と早期治療がなにより大切になります。

具体的には、まずはクリニック内で簡易的な検査を行います。結果や医師の判断により、連携している近隣の病院でMRI（磁気共鳴画像撮影）検査を受けていただき、認知症について調べます。検査後の説明やサポートは当クリニックで対応させていただきます。ご自身またはご家族の方が見て少しでも気になる症状がある場合は、早期の受診をお考えください。

家族が認知症かもしれません。どのように受診を促したらよいですか？

認知症を疑っていることは伝えず「元気だということを確認しに行こう」と促すとよいでしょう。


認知症になると、さまざまな症状が現れます。「同じことを何回も繰り返し聞くようになった」「まだ家にあるのに同じ物ばかり繰り返し購入するようになった」という症状が現れたら、認知症による物忘れの可能性が考えられます。これまでふつうにできていたことが急にできなくなったら、認知症かもしれないと考えて、一度受診を検討された方がよいでしょう。

認知症の症状は、ご本人には自覚がなく、ご家族の方が「今までと様子が違う」と気づかれて受診されるケースが多く見られます。しかし、ご家族が異変に気づいて指摘しても、否定されたり受診を嫌がったりするケースもあるようです。「家族が認知症かもしれない」と疑われる場合は、ご本人にそのことをはっきりと伝えずに「元気だということを確認してもらいに行こう」と、さりげなく受診を促してみてください。

不安障害

ばくぜんとした不安感があるのですが、これだけも相談可能ですか？

もちろん可能です。不安の原因を一緒に見つけていきましょう。


受診される理由は、ばくぜんとした不安感やストレスはもちろん、今までと何か違うといった違和感だけでもかまいません。症状が進行するとそれだけ治療にも時間がかかってしまうので、なるべく早くご相談ください。おひとりで悩まず、一緒に原因を探っていきましょう。

パニック障害

パニック障害の治療について教えてください。

考え方や物の見方を変える訓練を行うことで不安を和らげる治療を中心に行っていきます。


パニック障害になると、内科的には異常がないのにも関わらず、ある時突然、急な息苦しさ、動悸、胸の痛み、恐怖感、発汗、吐き気、ふるえなどパニック発作と呼ばれる症状が現れます。「パニック発作がまた起こるかもしれない」という不安から、電車に乗ることができない、美容室に行くことができないなど、外出ができなくなってしまう場合もあります。

多くの場合、パニック障害の原因は小さな不安です。小さな不安が積み重なり、いつの間にか大きな不安になることで、パニック障害に至ります。当クリニックでは、不安を和らげるために、考え方や物の見方を変えていく治療を行います。

多くの方は、性格や物の考え方は変わらないと思い込んでいらっしゃいますが、認知行動療法という訓練を行うことで、考え方を変えていくことが可能です。パニック障害を発症した当初、自律神経症状や不安が強く表れている時には、補助的に不安を和らげるお薬や自律神経症状を抑えるお薬を使用する場合もありますが、症状が落ち着いてきたら、考え方を変えることで症状を緩和するお手伝いを行ってまいります。

うつ病（気分障害）

うつ病にはどのような症状がありますか？

気分が落ち込む、やる気が出ない、頭痛や不眠など、さまざまな心身の症状が現れます。


うつ病はストレスなどが原因で、気分が落ち込む、家事や仕事にやる気が出ないといった感情や行動に表れる症状のほか、頭痛や不眠、疲れやすいなど体にも症状が現れます。また、まじめできちょうめん、責任感が強い方がうつ病になりやすい傾向があります。

うつ病は自分では気づかず、周囲から指摘を受けて来院される患者さまが多く来院されます。うつ病かどうか診断してほしいというご相談でもかまいませんので、少しでもおかしいなと感じた場合はお早めにご来院ください。

うつ病はどのような治療を行いますか？

精神療法と薬物療法を行い、しっかり休養をとるようにお伝えしております。


うつ病の治療で大切なことは、しっかり休養をとることです。まずは院長による診察で患者さまの不安や悩みを聞き、原因を見つけて快方を目指します。

職場内におけるメンタルヘルス

一度休養すると、会社に復帰できないのではないかと不安です。

休養により症状が緩和し、元気を取り戻して会社に復帰された患者さまもいます。


気分が落ち込んでいる時は、一度休養すると会社に戻れなくなるのではないかといった不安を感じる患者さまが多くいらっしゃいますが、症状が緩和し、元気になられた患者さまが会社に復帰されています。

職場での人間関係、パワーハラスメント、長時間労働、求められるノルマなど、従業員のメンタルヘルス問題は深刻化しています。当クリニックでは患者さまの職場もしくは職場の医師と連携し、職場でストレスや悩みを抱える従業員の方がしっかり療養できる環境を整えることに努めています。

不眠症

不眠症は睡眠薬を処方してもらえば眠れるようになりますか？

不眠症の治療は薬だけでなく、根本的な原因を見つけ出して取り除く必要があります。


不眠症の原因はさまざまです。不安感や家族・経済的な悩み、身体的な病気など多岐にわたります。当クリニックでは診察で眠れない原因を探り、なるべく薬を服用せずに原因を除去することを目指しています。

不眠症は放置するとうつ病や自律神経失調症などを併発する可能性があります。おひとりで悩まずに、どうぞご相談ください。

統合失調症

いつも誰かに見張られている気がして、家にいても落ち着きません。

統合失調症の方に症状の一つです。こうした症状は薬の服用で緩和を期待できます。


統合失調症の主な症状として、幻聴や見張られている、後をつけられているといった妄想があります。統合失調症はストレスが主な原因となります。治療は診察でストレスの原因を探り、症状を和らげる薬の服用を継続していただくことが必要です。副作用が少ない薬を選択し、生活習慣について相談をしながら、長期的に無理なく治療を受けていただけるように努めています。