
院長
杠葉 美樹
取材日:2022年9月20日
杠葉 美樹先生(日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医)にインタビュー
デリケートなお悩みだからこそ丁寧にヒアリングし、症状に応じた治療を提供
頻尿でお悩みの方が来院した際、どのようなことを大切にしていますか?
朝起きてから寝るまでに8回以上排尿することを「頻尿」と言いますが、8回より少なくてもご自身で「排尿回数が多いな」と感じる場合は頻尿と言えますし、その原因も人それぞれ異なります。そのため、患者さまがどのようなことにお困りなのか、1回の排尿量はどれくらいか、1日にどのくらいの水分を摂取しているか、排尿の多い時間帯はいつかなど、ヒアリングをじっくりと行うことを大切にしています。また、膀胱がんや前立腺がんといった別の疾患が隠れている場合もあるため、超音波検査などを行ったうえで治療に取り組むように努めています。
頻尿が直接命に関わることは少ないですが、尿意によってお仕事中の集中力を欠いてしまったり、ご年配の方が夜間に起きてお手洗いに行くことで転倒・骨折のリスクがあったりと、生活の質を低下させる原因になり得ます。当クリニックでは、このようなヒアリングや検査をしっかりと行ったうえで、内服薬・漢方薬の処方や、日常生活でのアドバイスをお伝えするなどして、症状緩和を目指していきます。
頻尿が直接命に関わることは少ないですが、尿意によってお仕事中の集中力を欠いてしまったり、ご年配の方が夜間に起きてお手洗いに行くことで転倒・骨折のリスクがあったりと、生活の質を低下させる原因になり得ます。当クリニックでは、このようなヒアリングや検査をしっかりと行ったうえで、内服薬・漢方薬の処方や、日常生活でのアドバイスをお伝えするなどして、症状緩和を目指していきます。
膀胱炎についても教えてください。気を付けるべきことはありますか?
膀胱炎は、細菌が尿道から膀胱へ侵入することによって炎症が起こり、排尿時の痛みや血尿・頻尿などの症状が現れる疾患です。女性は男性よりも尿道が短いため膀胱炎になりやすく、腎盂腎炎などに重症化するリスクもあります。膀胱炎を防ぐには、日頃から水分を多く摂取したり、排尿・排便時にペーパーで押さえるように拭いたりすることが大切です。性行為後、そのまま寝てしまわないようにするのも気を付けてほしいポイントですね。
当クリニックではこのように、ただ抗生剤を処方するだけでなく、日常生活に対するアドバイスも行っており、気兼ねなくご相談いただける雰囲気を大切にしています。女性医師として、女性の方のお悩みに親身に寄り添い、サポートさせていただきます。
当クリニックではこのように、ただ抗生剤を処方するだけでなく、日常生活に対するアドバイスも行っており、気兼ねなくご相談いただける雰囲気を大切にしています。女性医師として、女性の方のお悩みに親身に寄り添い、サポートさせていただきます。
クリニックで性感染症に関する検査を受けることはできますか?
はい、可能です。当クリニックでは、尿検査によって性感染症の有無を診断しています。性感染症についてはお話ししにくい内容かもしれませんが、治療をしないまま放置すると、心臓や血管・脳などの臓器に病変が生じてしまうものもあるため、うみが出たりかゆみがあったりする場合はお早めにご相談ください。
性感染症にはクラミジアや梅毒・性器ヘルペス・淋病などがあります。何かしらの性感染症にかかっている方は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)にも感染している可能性があるため、そちらの検査も併せて行います。
性感染症にはクラミジアや梅毒・性器ヘルペス・淋病などがあります。何かしらの性感染症にかかっている方は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)にも感染している可能性があるため、そちらの検査も併せて行います。
女性医師が診療を行う泌尿器科の需要を感じ、開業を決意
泌尿器科を専門分野にしようと思った経緯を教えてください。
学生時代に実習を受けていた泌尿器科の先生が良い方ばかりだったことと、膀胱鏡検査に興味が深かったことが、泌尿器科の道に進んだきっかけです。また、泌尿器科は「男性が受診する場所」というイメージがありますが、女性が排尿トラブルや性器に関するお悩みでいらっしゃることも少なくありません。女性の患者さまが「男性には話しにくい」と感じていることを、気兼ねなく相談できるクリニックが必要だと需要を感じたことも、泌尿器科を専門にしようと思った理由の一つです。
もちろん、男性患者さまの診察を行う際には男性看護師に同席してもらうなど、男性への配慮も欠かさないようにしています。
もちろん、男性患者さまの診察を行う際には男性看護師に同席してもらうなど、男性への配慮も欠かさないようにしています。
開業するにあたって、どのようなクリニックを目指していましたか?
勤務医時代に女性の外来診療に携わっており、女性医師の需要があると感じました。そのため、特に目立った症状がなくても、違和感やお困りごとがある際に気兼ねなく相談できる場所を目指して開業しました。
また、当クリニックで対応が難しいと判断した場合は別の科や医療機関をご紹介しますが、それでもお悩みが解消されなかった場合、患者さまがどうすれば良いか迷ってしまわないよう、いつでも戻ってこられる環境づくりにも努めています。症状緩和を目指して、一緒に治療方法を探していければと思っています。
また、当クリニックで対応が難しいと判断した場合は別の科や医療機関をご紹介しますが、それでもお悩みが解消されなかった場合、患者さまがどうすれば良いか迷ってしまわないよう、いつでも戻ってこられる環境づくりにも努めています。症状緩和を目指して、一緒に治療方法を探していければと思っています。
新しい治療法や知識の習得に努め、老若男女問わず相談できる医師
今後、力を入れていきたいと考えている疾患や治療はありますか?
おねしょについて、学びを深めていきたいです。当クリニックには、おねしょがなかなか治らずお困りのお子さま、親御さまが一定数いらっしゃいます。おねしょの原因を把握するために超音波検査やお尻に関する検査を行うのですが、なぜその検査をするのか説明がないと親御さまも不安になってしまうかと思いますので、納得できるようなわかりやすい説明ができるよう、しっかりと勉強していきたいです。
最後に、受診を検討している方へ向けてメッセージをお願いします。
「泌尿器科は受診しにくい」「デリケートな悩みを人に聞かれたくない」という方も少なくないでしょう。当クリニックは、待合室から離れた場所に個室の診療室を設け、プライバシーに配慮した空間で診療を行っています。
時間が許す限りじっくりとお話を伺い、お一人おひとりに合った治療の選択肢をご提案できるよう努めていますので、気になる症状があれば気兼ねなくご相談ください。男性・女性問わず診療し、地域の皆さまのお役に立てれば幸いです。
時間が許す限りじっくりとお話を伺い、お一人おひとりに合った治療の選択肢をご提案できるよう努めていますので、気になる症状があれば気兼ねなくご相談ください。男性・女性問わず診療し、地域の皆さまのお役に立てれば幸いです。