
佐藤 真之介先生(日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医)にインタビュー
医学部の実習で出産を見学し感動したことがきっかけで産婦人科の道に進む
臨床研修では、2年間、産婦人科以外にもいろいろな診療科目を回り、経験を積んだんです。その中で、初めて手術にも携わりました。手術をするのも好きでしたので、外科に惹かれる瞬間もありました。しかし、婦人科に進んでも手術はできると考えて、産婦人科の道に進もうと決意したのです。
日本赤十字社医療センターには、東京女子医科大学東医療センターに勤務していた頃から、半年ほど出向していたのです。産婦人科の医師として、もっとさまざまな経験を積みたいと考えたのがきっかけでした。日本赤十字社医療センターでは、恩師と呼べる先生にも出会うことができました。患者さまからも、また同僚からも、本当に誰からも信頼されている先生で、その先生の診療から学ぶことはたくさんありました。
大病院とクリニックという少し違った角度から診療することによって、 それまでに得た知識や経験をより深く、幅広くすることができました。地域に根差す医療をおこなう立場になって、患者さまに寄り添う姿勢が一層強くなりました。基本的な診療方針は勤務医時代と今とで変わっていないとは思いますが、開業してからの方が、より患者さまのニーズに応えようというスタンスになっていると思いますね。
月経困難症や更年期障害の治療で生活の質を高めるサポートを行う
婦人科系のご相談で多いのは、月経困難症、月経前症候群などの月経に関するお悩み、更年期障害などです。また、デリケートゾーンのかゆみ、おりものについてのご相談で来院される患者さまもいらっしゃいます。婦人科は、受診のハードルが高いと思っていらっしゃる方も多いようです。当クリニックには、お薬の処方だけをご希望される患者さまもいらっしゃいます。通いやすいクリニックを目指していますので、どんなご相談でも気兼ねなくご来院いただけると嬉しいですね。
(※)は、お住まいの市区町村によっては補助制度を利用できます。自由診療となる場合もありますので、料金表をご確認ください。
現在は、月経困難症の治療の幅も広がり、鎮痛剤以外の選択肢をご提示することも可能です。例えば、月経困難症の治療であれば保険適用で処方できる低用量ピル(LEP)もご提案できます。低用量ピル(LEP)についてはまだご存じない方も多くいらっしゃいますので、パンフレットを活用しながら月経のメカニズムからご説明しています。月経の仕組みや低用量ピル(LEP)がどう作用するのかをご理解いただくと、「使ってみよう」という気持ちになっていただけるかと思います。できるだけ細かく説明し、患者さまに納得していただくことを大切にしています。
患者さまによってお悩みの症状はさまざまですので、症状を伺って、お一人おひとりに合わせた治療法を提案するようにしています。更年期に減少するホルモンを補うホルモン補充療法や、漢方薬の処方に対応しているほか、プラセンタ療法やサプリメント(※)の提案もおこなっています。
月経困難症も更年期障害も、治療を行わなくても命に関わることはありません。しかし、日々の生活の中で感じるつらさや不便さを改善するためのお手伝いをしていきたいと考えています。症状をすべてなくすことは難しいのですが、少しでも症状を改善することで、生活の質を高めていただければと思いますので、気兼ねなくご相談ください。
(※)は自由診療です。料金は料金表をご確認ください。
ちょっとしたお悩みも相談してもらえるような産婦人科のかかりつけを目指す
月経痛は、痛いのが普通だと思って、鎮痛剤も服用せず我慢している患者さまもいらっしゃいますが、受診していただくことで緩和につなげることができるのです。そのためにも、婦人科受診のハードルを下げることができればと考えています。低用量ピル(LEP)など定期的なお薬の処方が必要な再診の方を対象にオンライン診療(※)も取り入れ、受診しやすい環境を整えています。
婦人科のかかりつけのクリニックを目指していますので、「つらい」と思われたら、我慢せずにご相談いただけたらと思います。
(※)料金は料金表をご確認ください。
私は、地域の皆さまのお役に立ちたいという思いからクリニックを開業いたしました。お困りのことについて気兼ねなくご相談いただき、症状を改善することで、日常生活を少しでも楽に過ごしていただけたらと思っています。産婦人科のかかりつけのクリニックとして、ちょっとしたお悩みでもご相談いただければ幸いです。それが、地域で開業している者の務めでもあり、使命であると考えています。