病院でさまざまな症例を診てきた経験を生かし、白内障などの手術に注力
院長
嘉山 尚幸
取材日:2022年11月21日
嘉山 尚幸先生(日本眼科学会認定 眼科専門医)にインタビュー
目は感覚認識にとって不可欠なもの。その健康維持への関心から眼科の道へ
眼科を志したきっかけや眼科の魅力について、教えてください。
まず、医師になるなら、手術ができる診療科を選びたいと思っていました。眼科は手術のウエイトが高い診療科目です。手術の方法も機器も、日々更新されていくので、それについていけるよう、勉強し続けなければならない点は大変ですが、やりがいはあると思いました。目は人間の感覚認識にとって、なくてはならない器官でもあるので、その健康をサポートできる仕事という点でも魅力を感じました。
また、祖父が眼鏡店を経営していたこともあり、よく見える生活を支える仕事を身近で見てきたことも影響していると思っています。今後も、「よく見えるようになった」と喜ぶ患者さまの笑顔が見られるよう、研さんしていきたいと思います。
また、祖父が眼鏡店を経営していたこともあり、よく見える生活を支える仕事を身近で見てきたことも影響していると思っています。今後も、「よく見えるようになった」と喜ぶ患者さまの笑顔が見られるよう、研さんしていきたいと思います。
勤務医時代には、どのような診療に注力してきたのでしょうか？
大学院の時は、緑内障について研究していたのですが、大学病院に勤務するようになってからは、白内障や網膜硝子体手術などに力を入れていました。
大学病院には救急疾患で運ばれてくる方もいらっしゃいます。歯の炎症が原因で、高熱と目の感染症とで来られた患者さまのことは、今でも特に印象に残っていますね。目の内側がかなり化膿していて、手術するにあたっても、視力を残すのが大変でした。その他、未熟児の網膜レーザー治療を担当した時のこともよく覚えています。赤ちゃんは手術の途中で血圧が下がってしまうトラブルがよくあるので、新生児の担当の先生と連携しながら治療にあたりました。勤務医時代に、こうしたさまざまな症例、さまざまな状況で診療する経験を積めたことは、今の診療にも生きていると思っています。
大学病院には救急疾患で運ばれてくる方もいらっしゃいます。歯の炎症が原因で、高熱と目の感染症とで来られた患者さまのことは、今でも特に印象に残っていますね。目の内側がかなり化膿していて、手術するにあたっても、視力を残すのが大変でした。その他、未熟児の網膜レーザー治療を担当した時のこともよく覚えています。赤ちゃんは手術の途中で血圧が下がってしまうトラブルがよくあるので、新生児の担当の先生と連携しながら治療にあたりました。勤務医時代に、こうしたさまざまな症例、さまざまな状況で診療する経験を積めたことは、今の診療にも生きていると思っています。
勤務医の経験を経て、どのような思いで開業に至ったのでしょうか？
ここは、私が勤務していた大学病院から近く、なじみ深い場所です。これまで学んできたことを、この地域の医療に還元したい、という思いで、開院することにしました。勤務医時代から私が診てきた患者さまにとっても、通いやすい場所かと思いますし、私にとっても、より身近な環境で今後も引き続き診ていける点はメリットですね。
「日本眼科学会認定 眼科専門医」の資格を取るにあたり、普段は関わることのない症例についても勉強したので、その知識を今後の診療にも生かしていきたいと思っています。小さいお子さまから親御さま世代、ご高齢の方まで、幅広い年代層の患者さまを診られるクリニックを目指したいですね。そのために、日々更新される治療方法にアンテナを張り、より新しい機器をいち早く導入できる体制を整えていきたいと考えています。
「日本眼科学会認定 眼科専門医」の資格を取るにあたり、普段は関わることのない症例についても勉強したので、その知識を今後の診療にも生かしていきたいと思っています。小さいお子さまから親御さま世代、ご高齢の方まで、幅広い年代層の患者さまを診られるクリニックを目指したいですね。そのために、日々更新される治療方法にアンテナを張り、より新しい機器をいち早く導入できる体制を整えていきたいと考えています。
手術に注力しつつ、患者さまの意思も尊重した上で、治療の選択肢を提案
白内障の場合、どのようなタイミングで手術を提案しますか？
患者さまご自身が、見え方に不自由を感じるようになったタイミングで手術を提案しますね。ただ、視力が落ちていても、不自由に感じていない患者さまに対しては、定期的に検査を受けるよう促すだけで、強引に手術を提案することはしません。手術のメリットデメリットをお伝えした上で、検討していただくようにしています。
白内障手術は、顕微鏡を使いながら水晶体を切り取り、そこに代わりとなる人工の眼内レンズを挿入する治療です。かかる時間は10分～20分ほどで、局所麻酔を使用して行うので、手術中の痛みもほとんどありません。医師やスタッフが随時お声がけしますので、リラックスして手術を受けていただけるかと思います。なお、眼内レンズは、保険診療で行える単焦点レンズのほか、「遠く」「中間」「近く」にピントを合わせられる、多焦点レンズ（※）をお選びいただけます。
（※）は自由診療です。料金は料金表をご確認ください。
白内障手術は、顕微鏡を使いながら水晶体を切り取り、そこに代わりとなる人工の眼内レンズを挿入する治療です。かかる時間は10分～20分ほどで、局所麻酔を使用して行うので、手術中の痛みもほとんどありません。医師やスタッフが随時お声がけしますので、リラックスして手術を受けていただけるかと思います。なお、眼内レンズは、保険診療で行える単焦点レンズのほか、「遠く」「中間」「近く」にピントを合わせられる、多焦点レンズ（※）をお選びいただけます。
（※）は自由診療です。料金は料金表をご確認ください。
次に、緑内障の症状や行っている治療方法について教えてください。
緑内障とは、眼圧が上昇することによって視神経に障害が起こる病気です。初期の段階では自覚症状がありませんが、進行すると「見えない場所（暗点）がある」といった症状が現れます。治療としては、あくまで進行を抑えることしかできないのが現状なので、いかに早期に発見し、早期に治療を始めるかが大切です。
治療は、基本的には、継続的に目薬を点眼していただくことになります。長期にわたるので、患者さまにモチベーションを維持していただけるよう、病気についての説明は丁寧にしています。タブレットなども活用し、視覚情報を交えながら、具体的にイメージしていただけるよう努めています。なお、重症の場合は、手術という選択肢もありますが、当クリニックでは対応していません。症状の度合いを診て、大きな病院など、よりよい治療環境へとご案内いたします。
治療は、基本的には、継続的に目薬を点眼していただくことになります。長期にわたるので、患者さまにモチベーションを維持していただけるよう、病気についての説明は丁寧にしています。タブレットなども活用し、視覚情報を交えながら、具体的にイメージしていただけるよう努めています。なお、重症の場合は、手術という選択肢もありますが、当クリニックでは対応していません。症状の度合いを診て、大きな病院など、よりよい治療環境へとご案内いたします。
硝子体手術とはどのような病気に対して行うものなのでしょうか？
網膜硝子体手術は、糖尿病網膜症や網膜剥離、黄斑円孔などに対して行う治療です。眼球の中にある硝子体、網膜裂孔・増殖組織などを取り除き、代わりにかん流液やガスを注入することで網膜の機能を改善させます。手術は局所麻酔を使用して行うので、痛みは少ないかと思いますが、もし、痛みが気になる場合には途中で麻酔を追加することもできます。なお、手術自体は当クリニックでは行っていませんので、近隣の大学病院へのご紹介、もしくは川崎市立多摩病院で院長が執刀する形になります。手術を受けていただいた後のフォローについては、しっかりと承ります。
手術に力を入れていた勤務医時代に、さまざまな症例を診てきた経験を生かし、診断から手術のタイミング、アフターフォローまで丁寧にサポートいたします。
手術に力を入れていた勤務医時代に、さまざまな症例を診てきた経験を生かし、診断から手術のタイミング、アフターフォローまで丁寧にサポートいたします。
白内障手術に力を入れつつ、3世代で通ってもらえるクリニックを目指したい
先生が、今後力を入れていきたいと考えている診療はありますか？
白内障は加齢に伴い、だれでもかかる可能性がある病気ですので、手術を含めて、今後も診療に力を入れたいですね。その他、小さいお子さまからご高齢の方まで、幅広く診られるクリニックを目指しているので、お子さまの斜視や弱視の診療についても、視能訓練士と連携して、対応できる体制を整えていきたいと思っています。
また、診療方針についても、引き続き、患者さまとのコミュニケーションを重視していきたいですね。患者さまがどのようなことに困っているのか、お悩みに対して親身に耳を傾け、現状や症状が起きた原因、治療の選択肢などについて、分かりやすく説明する方針は継続したいと考えています。
また、診療方針についても、引き続き、患者さまとのコミュニケーションを重視していきたいですね。患者さまがどのようなことに困っているのか、お悩みに対して親身に耳を傾け、現状や症状が起きた原因、治療の選択肢などについて、分かりやすく説明する方針は継続したいと考えています。
クリニック全体としての、今後の展望について教えてください。
当クリニックのスタッフは、みんな明るく、患者さま思いだと思っています。フランクに患者さまと歓談する風景もよく見かけます。こうした雰囲気を今後も維持し、患者さまにとって親しみやすく、困った時にいつでも相談しやすい場所であってほしいと願っています。
そのためにも、患者さまやスタッフとのコミュニケーションをしっかりと取るよう、心がけていきたいですね。また、地域の病院などとも連携し、当クリニックでは対応できない場合でも、よりよい治療環境へとスムーズにご案内できる体制を維持していきたいと考えています。
そのためにも、患者さまやスタッフとのコミュニケーションをしっかりと取るよう、心がけていきたいですね。また、地域の病院などとも連携し、当クリニックでは対応できない場合でも、よりよい治療環境へとスムーズにご案内できる体制を維持していきたいと考えています。
最後に、先生から患者さまへ一言、メッセージをお願いします。
私は勤務医時代から手術に力を入れており、これまでに白内障手術、網膜硝子体手術のさまざまなケースに対応してきました。その経験を生かしつつ、白内障、緑内障、ドライアイ、お子さまの斜視・弱視などを幅広く診ています。なお、聖マリアンナ医科大学病院、川崎市立病院をはじめとした近隣の病院としっかりと連携しており、当クリニックで対応できない場合でも、よりよい治療環境へとすみやかにご案内できる体制です。
「人間は、情報の約8割を目から取り入れている」と言われていますが、目は私たちの生活にとって欠かせない器官です。「見えにくい」「目が痛い・かゆい」「特に自覚症状はないけれど、健診で異常を指摘された」といったことがあれば、いつでも当クリニックにご相談にいらしてください。「よりよく見える生活」を末長く維持できるよう、地域にお住まいの、親子3代のかかりつけの医師としてお力添えできれば幸いです。
「人間は、情報の約8割を目から取り入れている」と言われていますが、目は私たちの生活にとって欠かせない器官です。「見えにくい」「目が痛い・かゆい」「特に自覚症状はないけれど、健診で異常を指摘された」といったことがあれば、いつでも当クリニックにご相談にいらしてください。「よりよく見える生活」を末長く維持できるよう、地域にお住まいの、親子3代のかかりつけの医師としてお力添えできれば幸いです。
