診療案内｜かやま眼科クリニック

白内障

最近、目がかすんで本が読みにくいのですが、何か病気でしょうか？

長期的に続くようであれば、白内障が考えられます。


白内障とは、カメラのレンズのような働きをする水晶体が、加齢により濁る状態です。初期段階ではほとんど自覚症状はありませんが、進行すると光をまぶしく感じたり、目がかすんだりするなどの症状が現れます。そうすると本が読みにくくなったり、夜間の運転がしづらくなったりと、日常生活に支障をきたす恐れがあります。該当するような症状が続くようであれば、受診をご検討ください。

白内障には、どのような治療法がありますか？

点眼や手術などさまざまです。しっかりと検査を行い治療方針を決めていきます。


視力や眼圧などのさまざまな検査を行い、網隙灯顕微鏡検査で白内障の状態を診察します。検査結果をもとに、白内障の進行を遅らせるための目薬を処方します。また定期的に来院いただき、時には水晶体を撮影し、詳しく評価を行います。白内障が進行し日常生活に支障が出るような場合は、手術を提案しています。

また、患者さまが治療の流れを知ることが大事ですので、その都度、資料や画像を使って詳しく説明します。

白内障手術について、詳しく教えてください。

白く濁った水晶体を取り出し、人工の眼内レンズを挿入する手術です。日帰りで受けられます。


白内障手術は、白く濁った水晶体を取り除き、そこに人工の眼内レンズを挿入する流れになります。レンズは単焦点、多焦点（※）の二つあり、患者さまにお選びいただきます。

単焦点眼内レンズは一つの個所に焦点を合わせるので、遠くと近くを見る場合はメガネが必要になることがあります。多焦点眼内レンズ（※）は、複数個所に焦点を合わせられるため、メガネが不要になる場合が多いです。しかし患者さまのライフスタイルによってはメガネが必要となることもあります。多焦点眼内レンズ（※）は保険適用外になります。

手術は日帰りで行い、手術後もしっかり経過を観察するため、通院していただく場合があります。また手術に際しては資料や画像を用いて流れをご説明します。口頭だけではなく、手術のDVDを待合室のモニターに流しています。

（※）は自由診療です。料金は料金表をご確認ください。

網膜硝子体疾患

ものが歪んで見えたり、真ん中が黒く見えたりして心配です。

網膜硝子体疾患かもしれませんので、早めに受診ください。


網膜硝子体疾患(もうまくしょうしたいしっかん)とは、昔のカメラで言うフィルムの役割をしている網膜やその内側にあるゼリー状の組織である硝子体が出血などにより濁ったりすることで、さまざまな障害が起こる病気です。具体的には、網膜静脈閉塞症・糖尿病性網膜症・加齢黄斑変性（かれいおうはんへんせい）・黄斑円孔（おうはんえんこう）・網膜前膜（黄斑上膜）などがあり、ものが歪んで見える、左右でものの大きさが違って見えるなどの症状が出ます。これらの病気のなかには放置すると視野が欠ける後遺症がある場合もあるので、注意が必要です。

当クリニックでは注射での治療や手術に対応していますので、自覚症状がありましたら早めに来院ください。手術に関しましては連携している川崎市立多摩病院をご紹介し、当院長が執刀にあたります。

緑内障

緑内障ですが、点眼を忘れるとどんなリスクがありますか？

症状が悪化し、視野が欠け、失明する恐れがあります。しっかり点眼しましょう。


緑内障は、高い眼圧によって視神経に障害がおきて、視野が欠けてしまう病気です。失明する可能性があるため、早期発見と治療が重要といえます。治療は主に目薬で眼圧をコントロールします。長期での治療が見込まれるため、治療が中断することがないように、緑内障に関する映像をお見せするなどして治療の必要性をお伝えしています。

点眼していますが症状が進行しています。ほかに治療法はありますか？

レーザーにより眼圧を下げる治療法があります。日帰りで対応しています。


目薬で症状が進行する場合、レーザー治療が有用な場合があります。レーザー治療と聞くと痛み・つらさの心配があると思いますが、局所麻酔で痛みの軽減を図っています。また手術は日帰りで行っており、手術後は通院いただき、しっかり経過観察を行います。

また、白内障を合併している方は、同時に両方の手術を受けていただくことも可能です。当クリニックで治療が難しい場合は、連携している聖マリアンナ医科大学病院をご紹介します。

小児眼科

子どもの目が内側に寄っている気がするのですが、目の病気でしょうか？

斜視の可能性がありますので、少しでも異変を感じたら早めにご相談ください。


子どもの目の病気は、お子さま自身が目の異常に気づかなかったり、言葉で伝えられなかったりして発覚が遅れる場合があります。そのため、親御さまが異変に気づくことが重要となり、早期治療につながります。小さな症状を見逃さないためにも、自治体の就学前健診などできちんと検査を受けましょう。当クリニックでも検査に対応しています。症状と検査結果を踏まえてより詳しい検査が必要な場合は、視能訓練士による予約検査を行います。

子どもが受診を怖がっています。泣かずに診察する方法はありますか？

診察では部屋が暗いと怖がり泣いてしまうことがあるので、なるべく明るくしています。


眼科の診察室は目をじっくりと診るため、影や反射した光が入り込まないように暗くすることが多いです。当クリニックでは、お子さまが暗がりを怖がらないよう、照明をなるべく明るく調節しています。また、照明を暗くする際は、「部屋を暗くしますね」とやさしく声をかけるなど配慮しています。