診療案内｜湘南眼科クリニック

お子さまの眼疾患（斜視・弱視）

子どもの右目と左目の位置がずれています。何かの病気でしょうか？

斜視の疑いがありますので、一度受診して検査を受けられた方がよいでしょう。


右目と左目が違う方を向いている状態のことを斜視と言います。原因は、筋肉や神経の異常、遠視、視力不良などさまざまです。視線のずれる方向によって、内斜視、外斜視、上下斜視、回旋性斜視などに分類されます。斜視によって両目の視機能が損なわれてしまうと、立体感や奥行き感を認知することが難しくなります。そのため、斜視をできるだけ早く改善することが大切です。遠視が原因であれば、メガネや目薬を使った治療を行います。手術が必要な場合には、対応可能な医療機関をご紹介いたします。

子どもが、物を見るとき近づいたり、目を細めたりします。

弱視の可能性が考えられます。スクリーニング検査や視力検査を受けられるとよいでしょう。


幼少期に遠視・近視・乱視・斜視などが原因で、物を見る訓練ができないと、正常な視力の成長が止まり、メガネやコンタクトレンズを付けても、視力を矯正することが難しくなります。これを弱視と言います。就学時前までの早期の段階で発見し、治療を早めに開始すれば、改善できる可能性が高くなります。

テレビに近づいて見る、目を細める、頭を傾ける癖があるなど、お子さまの異変に気付いたら、早めに受診していただくことが大切です。当クリニックでは、生後6カ月以降から受けていただける視力のスクリーニング検査も行っています。

当クリニックの弱視検査と訓練は、視能訓練士が担当いたします。「弱視訓練器」を使用し、ゲーム感覚で楽しみながら、視力の改善を目指していただけます。

白内障

白内障の治療方法について教えてください。

点眼薬で進行を遅らせる治療のほか、濁った水晶体を取り出して眼内レンズを入れる手術があります。


視界が霞んで見える、物が二重・三重にだぶって見える、明るいところに出るといつもよりまぶしく見える、メガネが合わなくなったと感じるなどの症状がある方は、白内障かもしれません。白内障の原因はさまざまありますが、加齢によって多く起こります。白内障は、目の中にある水晶体が濁ることが原因で発症します。

水晶体そのものを眼内レンズと交換する手術を行わない限り、白内障を根本的に改善することはできません。当クリニックでは、手術室とリカバリールームを備えており、白内障の日帰り手術に対応しています。手術の時間は10分ほどです。リカバリールームでお休みいただいた後、ご帰宅いただけます。手術の後は経過観察のため、定期的に通院していただきます。

緑内障

緑内障とはどのような病気ですか？

緑内障は初期には自覚症状が現れません。早期発見のため、検査を受けていただくことが大切です。


緑内障とは、視神経が障害されることで、視野が狭くなる症状が現れる疾患です。緑内障は、進行するまで自覚症状があまり現れない病気です。また、物を見る際は両方の目でお互いの目をカバーしているため、視野に障害があっても、気付きづらいことが多々あります。視野が欠けている、見えない場所（暗点）があるといった症状を自覚したときには、既に病気が進行していることも珍しくありません。一度失われた視神経を元に戻す方法はないため、緑内障は早期発見することが何よりも大切です。

緑内障の検査について教えてください。

眼底検査、眼圧検査、視野検査、OCT検査などで、眼圧や視野の欠損を確認します。


当クリニックは自動視野計、光干渉断層計（OCT）などの検査機器を備えており、眼底検査、眼圧検査、視野検査、OCT検査で視神経の状態や眼圧の数値、視野の欠損などを詳しく確認します。その検査結果をもとに、点眼薬で眼圧を下げたり、レーザー治療を行ったりします。重症度に合わせて、手術対応も可能です。

緑内障の進行を抑えるためには早期発見、早期治療が大切です。特に見え方に変化を感じていなくても、定期的に検査を受けるようにしましょう。気になる症状がある場合には、早めにご相談ください。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症とはどのような病気ですか。

糖尿病により、視野異常が起こる病気です。重篤化すると失明することもあります。


糖尿病網膜症とは、糖尿病の合併症のひとつです。初期の段階では自覚症状はありませんが、進行すると、網膜が障害を受け、視力の低下や失明が起きる病気です。

糖尿病で血糖値が高い状態が続くと、網膜周辺の血管にも負荷がかかります。糖尿病網膜症は、細い血管が傷つけられて生じます。糖尿病網膜症の第1段階は、網膜の小出血、毛細血管瘤、硬性白斑などが起こる単純網膜症で、この段階では自覚症状はありません。さらに酸素や栄養が欠乏すると、第2段階の増殖前網膜症となり、網膜の細小血管拡張や閉鎖走行異常、軟性白斑の多発が生じます。第3段階の増殖網膜症になると、新生血管の発生、硝子体出血、網膜剥離などが起こり、視力の低下や、場合によっては失明する危険性があります。

糖尿病網膜症の治療について教えてください。

同ビル内にある内科と連携の上、治療を進めていきます。レーザー光凝固術に対応しています。


糖尿病網膜症の検査では、網膜の状態を詳しく確認する必要があります。散瞳剤で瞳孔を開いてから、眼底検査を行います。糖尿病網膜症の治療は内科と連携し、血糖をコントロールすることが基本になります。同ビル内にある「さわ内科糖尿病クリニック」とは連携を行っており、同日内の受診も可能です。

第1段階の単純網膜症では、内科的な血糖コントロールを第一に、止血剤や血管拡張剤などの内服薬を使用します。第2段階の前増殖性網膜症では、新生血管を防ぐためにレーザー光凝固術を行い、糖尿病網膜症の進行を抑える治療を行います。第3段階の増殖網膜症まで進行し、硝子体出血や網膜剥離が起きた場合には硝子体手術を行う必要があります。当クリニックでは、レーザー光凝固術まで行っており、硝子体手術が必要となった場合には対応可能な医療機関をご紹介いたします。

糖尿病網膜症は、緑内障と同様に、自覚症状がないまま進行していきます。糖尿病と診断を受けられた方は、見え方に変化が感じられなくても、定期的な眼科受診を行い、網膜の状態を把握しましょう。