玄 真先生(日本眼科学会認定 眼科専門医)にインタビュー
治療の選択肢を増やすために「日本眼科学会認定 眼科専門医」を取得
医師になろうと決めたのは、高校3年生の時です。私はもともと、人の役に立つことができる専門的な職業に就きたいと考えていました。例えば、理系なら医師、文系なら弁護士になりたい、と漠然と思っていたのです。3年に進級する時、理系・文系と進路が分かれるのですが、その時に理系の道を選んだので、医師の道に進もうと決意しました。
医学部卒業後は、順天堂大学医学部附属順天堂医院をはじめ、焼津市立総合病院や江東病院など、さまざまな病院に勤務して研鑽を積みました。眼科という診療科目について学んだだけではなく、「社会人としてどうあるべきか」といったところまで、先生方、諸先輩方から教えていただいたように思います。上司に手間暇かけて育てていただきましたので、とても感謝しています。
例えば、オルソケラトロジー(※1)の処方を行えるのも、白内障手術で多焦点レンズ(※2)を扱うことができるのも、「日本眼科学会認定 眼科専門医」の資格を持っているからです。取得するのは大変でしたが、実際の診療に役立てることができ、患者さまに還元できていますので、取ってよかったと思っています。
「日本眼科学会認定 眼科専門医」の試験を受ける前は、夏休みとしてまとまった休みを取ることを上司が許してくれたので、休み中、毎日、勉強していました。一日、13時間ほど勉強時間に充てていたと思います。
(※1)は自由診療です。料金は料金表をご確認ください。
(※2)は選定医療です。料金は料金表をご確認ください。
患者さまの多彩なニーズに応えるためさまざまな機器、治療法を導入する
年齢を重ねることが原因で白内障を発症する方が多いのですが、糖尿病、アレルギー疾患などの病気や外傷が原因で白内障になる方の中には、若い方もいらっしゃいます。当院へ来られる方は、30代から80代の方までいらっしゃいます。
当院では、白内障の方にさまざまな治療方法をご用意しており、一般的な手術のほか、レーザー白内障手術(※1)にも対応できるよう眼科用パルスレーザ手術装置を備えています。また、挿入する眼内レンズも単焦点レンズのほか、多焦点レンズ(※2)もご選択いただけます。
白内障の手術を行うにあたって大切にしていることは、治療方法を押しつけず、患者さまご自身が求めている治療を行うということです。患者さまが、ご自身の生活スタイルに合わせてふさわしい治療を選ぶことができるように、必要な情報を提供しています。
(※1)は自由診療です。料金は料金表をご確認ください。
(※2)は選定医療です。料金は料金表をご確認ください。
硝子体手術を行う必要があるのは、硝子体が炎症や出血により濁り、網膜に光を届けられなくなった時、あるいは網膜に障害が起きた場合です。それぞれの病気によって症状は異なりますが、硝子体出血は黒い影が見える、黄斑円孔はものが歪んで見える、網膜剥離は目の前に小さな虫が飛んでいるように見えるといった症状が現れますので、以前と見え方が違うと思ったらご相談ください。
硝子体手術では、出血や混濁を起こしている硝子体を切除し、病気に合わせて網膜の処置を行います。硝子体手術は、白目の部分に小さな穴を3つ開ける必要がありますが、当院では患者さまの負担に配慮し、手術時の切開創をできるだけ小さくするために、27ゲージ(0.4mm)の硝子体カッターを導入しています。手術時に、目や身体にかかるご負担を軽減できると共に、切開創が小さいので感染症のリスクも抑えることができるかと思います。
当院では、レーザー虹彩切開術、選択的レーザー線維柱帯形成術、マイクロパルス(毛様体光凝固術)のほか、赤外線治療器を用いた近赤外線の照射などを行っています。当院には、「手術が必要と言われたものの、その前にマイクロパルス治療を受けたい」と希望される方が多くご来院されます。近隣にお住まいの方だけではなく、遠方からもいらっしゃいますね。
マイクロパルスは、従来のレーザー治療に比べ、少ないレーザー量の照射で済むので、患者さまの負担が少なく、合併症も起こしにくいというメリットがあります。また、繰り返し治療を行うことも可能です。
健康寿命を延ばすため、視力の改善でQOLを上げることを目指す医師
最近は、スマートフォンやタブレット端末、パソコンなどを使用して目を酷使する方も増えているかと思います。お子さまの場合は、特に近視の予防や進行の抑制のためにも、生活習慣の見直しについて、親御さまにお話しさせていただくこともありますね。
また、機器だけではなく、「日本眼科学会認定 眼科専門医」として自分自身の知識もアップデートしていけるように、日々、勉強を続けていきたいですね。
今後も、患者さまに合った医療の提供に努めていきたいと考えていますので、ご要望があれば気兼ねなくおっしゃっていただきたいと思います。
今後も、皆さまの健康を維持するお手伝いをしていきたいと考えています。眼科に関することで、何かお困りのことがございましたら、何でもご相談ください。