木村 まき先生(日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医)にインタビュー
漢方薬を含むお薬など、一人ひとりが無理なく取り組める治療を提供
めまいは「目の病気なのか?脳の病気なのか?はたまた別の箇所に起因しているのか?」といった具合で、何の診療科に相談すればよいか、患者さんが度々迷われる疾患です。私を始め、医師・スタッフは皆さんの幅広いお悩みに親身に寄り添い、「いつ症状が起こるのか」などの不安を取りのぞけるよう、誠心誠意努めております。どうぞ気兼ねなくご相談ください。
一方で治療には平均3年ほどの時間がかかり、継続的な通院が必要となります。特にお子さんの場合は、親御さんのご都合などで定期的な通院が難しい場合もありますが、当クリニックはご家族全体が無理なく行えるスケジュールをご提案しておりますので、まずは一度ご相談ください。
治療に関するちょっとした不安などは、通院の必要なく、お電話でもお答えしております。
漢方薬に関しては一人ひとりの体質によって合う・合わないがあり、独特な匂いに抵抗感を示す方も多いでしょう。そのため処方を無理強いするようなことはありません。しかし、漢方薬は特定の疾患以外にも、身体全身の健康に対してさまざまな作用があります。少しでも興味があるという方は、まずは一度、気兼ねなくご相談ください。
医師としてだけではなく、一人の親として。親身な診療を心がける
もちろんお子さんだけではありません。年代や症例を問わず、一人ひとりのご希望に寄り添った診療ができるように心がけていますね。薬の処方を求めているのか、お悩みをしっかりと聞いてほしいのか、患者さんのご意向はそれぞれです。特に耳鼻咽喉科は、ほかの科目に比べると患者さんの年齢層に偏りが少なく、年齢や性別問わずさまざまな方がいらっしゃいますね。患者さんの症状だけではなく、生活背景や考え方も考慮した上で治療を提案するようにしています。
年齢や性別を問わず、さまざまな方々を診療できることも耳鼻咽喉科の魅力だと思っています。先ほども申し上げた通り、本当にいろいろな患者さんがご相談にいらっしゃります。患者さんによって抱えている問題や不安は異なり、一人ひとりのご希望に寄り添うことは容易ではありません。しかし同時に、耳鼻咽喉科の医師としてやりがいを感じる部分であるとも考えています。
実は今でも当時の同僚たちとは連絡を取り合っているのですよ。ほかの医師たちから情報の共有やアドバイスをいただき、日々自分が成長できるように努力しています。クリニックには私以外には先生がいないため、たまに寂しいと言いますか、心細くなることもあって(笑)。そのため、年月がたった今も気兼ねなく相談できる関係を築けたことは、現在の診療に活きていると言えますね。
患者さんの希望や事情、不安な思いにまで寄り添った診療を
ただ、クリニックにはどうしても繁忙期というものがあります。そういった時に、一人の患者さんに対して十分なお時間を取り続けることは、なかなか難しいというのが実情です。患者さんも忙しい中で時間を作って来院されているので、一人の患者さんに時間をかけ過ぎて全員を診療しきれない…などということになっては、本末転倒だと思います。
「多くの患者さんがいらっしゃる中で、より良い治療をいかに行うか」。昔も今もそして今後も、私にとっての大きな課題です。
また、患者さんの不安もできる限り取りのぞけるよう、親身な診療を心がけていきたいです。ただでさえ、病気や身体の不調で不安なお気持ちになっていると思うので、患者さんが心からほっとしてもらえるよう、努力したいと思います。
私やスタッフも話しやすい雰囲気作りは心がけていますが、皆さんも「ささいなことだから」と遠慮することなく、私たちを頼っていただければ幸いです。