専門医インタビュー

専門医インタビュー(中原 恭子先生)|女性クリニック ラポール

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女性クリニック ラポール

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女性クリニック ラポール 市役所前駅(広島県)_専門医インタビュー(中原 恭子先生)の写真 哲学的な中医学を現代の枠組みの中で捉え直し漢方薬を婦人科診療に活用する
院長 中原 恭子
取材日:2021年12月1日

中原 恭子先生(日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医)にインタビュー

改善しない症状に悩む方たちを救いたいという思いが生んだ中医学との出会い

医師を志した経緯や中医学に興味を抱いたきっかけを教えてください。
女性クリニック ラポール 市役所前駅(広島県) 医師を志した経緯や中医学に興味を抱いたきっかけを教えてください。の写真
私が医師を志した1980年代というのは、まだ女性の医師が少ない時代でした。周囲に医師がいたわけではありませんが、学校の成績が良かったこともあって、進路を決める時に担任の先生から医学部の進学をすすめられたのです。医学部に進んでから、身体の仕組みを学び、人と関わっていく中で、もっと勉強して人の役に立ちたい、医療の発展に貢献したいという思いが強くなりました。米国のコロンビア大学でご指導くださった大恩師の女性の先生との出会いも、その後に大きな影響を与えたと思います。女性の地位が向上していく過渡期の中、周囲の皆さま方に育てられ励まされながら、ここまで成長できました。

医学にはまだまだ未知の部分も多いため、西洋医学だけではなかなか症状の改善に至らず、苦しい思いをされている方も多くいらっしゃいます。「苦しむ方々を治療するための方法はないだろうか」と考えていた時に出会ったのが、漢方薬でした。中医学の三大古典の一つ『黄帝内経』が紀元前200年頃ですが、その中医学との出会いが、私の医師としての大きなターニングポイントになりました。
中医学とはどのような医学ですか? 中医学の考え方を教えてください。
女性クリニック ラポール 市役所前駅(広島県) 中医学とはどのような医学ですか? 中医学の考え方を教えてください。の写真
私が中医学と出会ったのは、産婦人科の医師として勤務を始めてからのことです。中医学を教えていらっしゃった先生から学ぶうちに、魅力に気付き傾倒していきました。

日本漢方も、その源には中医学がありますが、中医学の方がより哲学的に人や身体、病を捉えるという特徴を持っています。中医学では、すべてが宇宙とつながっていると捉えるので、人も宇宙の中のひとつの要素でしかないと考えるのです。すべてがつながっているので、天候や季節や温度などの変化が人体にも影響を及ぼすと考えます。例えば、地球温暖化や天候異常が体調不良の原因かもしれないと考えるのが中医学です。体調がなかなか改善されない30歳の方であれば、過去30年間にわたって、ご本人の家族背景や感情の歴史などを遡り、環境因子も含めて、その原因を探ってくのです。

米国に留学した時は、陣痛が起こるメカニズムの研究をしていました。その時に経験したことで印象深いことは、ラットや羊の羊水も、人間の羊水と同じ匂いがするということです。当たり前のことのようですが、生命の神秘を感じ入る出来事でした。
クリニックを開業するに至った経緯について教えてください。
女性クリニック ラポール 市役所前駅(広島県) クリニックを開業するに至った経緯について教えてください。の写真
1997年からは、産科を中心に診療している医療機関で10年ほど勤めていました。当時は、ちょうど女性医師のニーズが高まり始めた時代です。産科中心とは言っても、婦人科の相談に年配の方がいらっしゃることもあれば、お子さまがいらっしゃることもありました。幅広い年代の患者さまが受診されていましたね。

お子さまや思春期の年代のご相談であれば、私自身が経験してきた身体や心の悩みを参考にアドバイスすることも可能でした。一方で、自分より世代が上の方のご相談には、おもに医学的な立場からのアドバイスをさせていただきながら、更年期の症状や年を重ねることで生じるお悩みについて患者さまから教えていただくことも多かったですね。

医学の知識に加え、患者さまから教えていただいたことを吸収して、自分がどんどんと膨らんでいくように感じていました。開業医であれば、患者さまに寄り添いながら自分の考えを直接伝えることができるので、これまで吸収した知識を還元していければと考えて、開業することを決めたのです。

婦人科の悩みにも漢方薬を用いて原因から改善することを目指す

無月経の治療にも漢方薬を処方することはあるのでしょうか?
女性クリニック ラポール 市役所前駅(広島県) 無月経の治療にも漢方薬を処方することはあるのでしょうか?の写真
無月経の原因はさまざまな理由が考えられます。18歳になっても初潮が来ない場合、原発性無月経と診断されます。初潮後、3カ月以上月経が来ないことを、続発性無月経と言います。ただし、妊娠中や閉経後に月経が来ない場合は、続発性無月経ではありません。

日本人の閉経の平均的な年齢は50歳頃ですが、早発閉経と言って40歳以前で閉経が起こることもあります。9歳から60歳頃までの幅広い年代の方が、「月経が来ない」と受診されることがあり、その原因として無月経、不正出血、閉経の可能性が考えられます。絨毛性疾患が無月経や不正出血の症状を引き起こすこともあるため、隠れた病気を見落とさないようにすることも大切です。

問診や検査によって診断につなげ、無月経の原因に合わせた治療をおこないます。治療は患者さまの希望に合わせ、毎月、月経があった方が良いという場合はピルを選択し、無月経を起こす原因から改善したい場合は漢方薬を処方します。消化管の不調やストレスが原因の場合は、それらに作用する漢方薬も用います。
月経前症候群の治療では、どのように中医学の考え方を活用されていますか?
女性クリニック ラポール 市役所前駅(広島県) 月経前症候群の治療では、どのように中医学の考え方を活用されていますか?の写真
西洋医学では、疾患ごとにガイドラインが決まっていて、診断もフローチャートに沿っておこなうのが一般的です。しかし、家庭や学校など生活背景は千差万別です。これまでどのような歴史を辿ってきたのかをきめ細かく振り返らないと、なかなか不調の原因に辿り着くことができず治療がうまくいかないという難しさがあります。どの疾患もそうですが、多彩な症状が現れる月経前症候群(PMS)では特に、患者さまの症状や背景、ご自身でおこなってきた治療について丁寧に伺うよう心がけています。

市販薬やサプリメントをご自身の判断で飲まれている方もいらっしゃいますが、本来、サプリメントは食事で補い切れない栄養素を補充するために利用するものです。検査で実際に足りていない栄養素を確認し、サプリメント(※)をご提案することも可能です。運動療法のアドバイスのほか、症状に応じて漢方薬や保険適用のピルの処方もおこないます。漢方薬はピルの副作用を軽減するために使用する場合もあります。

(※)は一部自由診療の場合がございます。料金は料金表をご確認ください。
子宮内膜症の治療で大切にしていることがあれば教えてください。
女性クリニック ラポール 市役所前駅(広島県) 子宮内膜症の治療で大切にしていることがあれば教えてください。の写真
子宮内膜症とは、本来、子宮の内側にあるべき子宮内膜が、それ以外の場所にできて月経が起こり、痛みや不妊といった症状が現れる病気です。膀胱や尿管、大腸など子宮以外の場所で子宮内膜が増殖すると、経血を排出できず、周囲の組織と癒着し、痛みや不妊の原因ともなるのです。子宮内膜症の患者さまには、この仕組みについて何が起きているのかをわかりやすく説明するようにしています。

子宮内膜症の原因は諸説ありますが有力な説は月経血逆流説です。逆流した経血と共に、子宮内膜組織や細胞が骨盤内に運ばれ、骨盤内の臓器や組織に付着することで引き起こされると考えられています。

子宮内膜症は月経困難症と異なり、月経時だけではなく月経直後にも痛みが現れることがあるため、いつ症状が起きているのかをしっかり問診で伺うことが大事です。これから妊娠をする世代の方には不妊を引き起こす恐れがあることをお伝えしなければなりませんし、40代以上の方の場合は、卵巣がんを引き起こす恐れもあるため、定期的な検査で経過を確認する必要があります。

科学的なデータを用い現代の枠組みの中で漢方薬を捉え直し提案する

今後、力を入れていきたいと考えていることがあれば教えてください。
女性クリニック ラポール 市役所前駅(広島県) 今後、力を入れていきたいと考えていることがあれば教えてください。の写真
婦人科を受診するハードルは以前と比較して随分と低くなってきているとは思いますが、まだ恥ずかしいと抵抗を感じている方もいらっしゃいます。医療格差が問題視されることもありますが、まず意識の格差を埋めることが重要な課題だと考えています。本来、届けるべき人に対してうまくメッセージが届かないといった社会のシステムや情報のシステムを変えていく必要があるのでしょう。

現在は、病院やクリニックに来られる人たちだけが医療を受ける対象となっていますが、それ以外の場所にも医療を必要とする方々がいらっしゃいますので、そこに届けていかなければいけないと考えています。当クリニックではオンライン診療(※)をおこなうことで、受診が難しい方にも医療を届けられるように努めています。地域の皆さまに対しても、草の根運動的に、医療に関する情報を啓蒙していくことができればと思います。

(※)料金は料金表をご確認ください。
漢方薬について、患者さまに伝えていきたいことがあれば教えてください。
女性クリニック ラポール 市役所前駅(広島県) 漢方薬について、患者さまに伝えていきたいことがあれば教えてください。の写真
漢方薬と言うと、昔から使われているけれどどう効くのか分からない薬、西洋学の次の一手の薬、長く服用し続けないといけない薬といったイメージをお持ちの方も多いかもしれません。しかし、最近では生薬の中のどの成分がどのように作用して症状を改善するのかといった漢方薬の研究も進んでいます。科学的に証明できている薬なのだということを、研究データを用いながら患者さまに説明することもできるのです。

また、漢方薬は、急性期の治療にも使われます。ずっと服用を続けなければいけない薬というわけではありません。例えば、月経前症候群(PMS)の患者さまに、月経前の2週間だけ薬を処方するといった使い方もできるのです。

最近は、患者さまの飲みやすさに着目した漢方薬も出てきています。1日2回の服用で作用する薬、スティック包装の薬など、職場や学校でも飲みやすい薬があるのだということを患者さまにはお伝えしていきたいですね。漢方薬に対して患者さまが持っている既成概念を変えていくということも重要ではないかと思っています。
最後に、読者の方に向けたメッセージをお願いできますでしょうか?
女性クリニック ラポール 市役所前駅(広島県) 最後に、読者の方に向けたメッセージをお願いできますでしょうか?の写真
現代では、ゲノム解析という方法で西洋医学も人間の身体を細部から捉えるようになっていますが、中医学では、古代から人間の身体を分解し哲学的に捉えてきました。中医学の概念を使うと外観を捉えやすくなるかと思いますので、中医学の哲学も用いてわかりやすく説明していきたいですね。

最近は、WEBの検索機能も随分と進化し、その方に合った情報が示唆されるようになってきています。また、処方箋なしで購入できるOTC医薬品が増えていることは、病院やクリニックを受診できない方のサポートにもつながっていることでしょう。とはいえ、正しく選択できるように、専門的なアドバイスも時には必要ではないかと思っています。

「日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医」、「日本東洋医学会認定 漢方専門医」として、これまでに培ってきた経験をもとにアドバイスしていけたらと考えています。気兼ねなくクリニックを受診され、ご自身が悩んでいることを相談するというところからまずは始めていただきたいと思います。

女性クリニック ラポールの基本情報

医院名 女性クリニック ラポール
診療科目 婦人科 内科 漢方内科
診療内容

インフルエンザ予防接種 MCI(軽度認知障害)スクリーニング検査 乳がん検診 子宮がん検診 子宮がん検診(子宮頸がん検査) 子宮がん検診(子宮体がん検査)

ネット受付
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住所
アクセス
  • 広電1系統市役所前駅(広島県) 徒歩5分 
  • 広電3系統鷹野橋駅 徒歩5分 
  • 広電7系統日赤病院前駅 9分 
  • 広電1系統袋町駅 13分 
  • 広電6系統舟入本町駅 徒歩12分 
  • 広電8系統舟入町駅 徒歩13分 
  • 広電7系統広電本社前駅 徒歩14分 
  • 広電6系統舟入幸町駅 徒歩15分 
  • 広電3系統御幸橋駅 16分 

広島バス江波線・大手町4丁目停留所、下車徒歩3分

駐車場有り(6台)

三井リパーク提携(チケット配布あり)

診療時間・休診日

休診日

水曜・日曜・祝日

土曜診療 19時以降診療

9:00~13:00
15:00~18:00
18:00~19:30

※上記タイムテーブルの時間は、受付可能な時間帯です。
※診察は基本予約制ではありません。
※休診日 水曜・日曜・祝日
※お休みを頂いていることもございます。詳しくはHPをご確認いただくか、お電話にてお問い合わせください。
※診療時間と受付時間は異なります。

電話番号

082-241-6009

特徴・設備

特徴
  • 院内感染対策 院外待機が可能 エイジングケア 女性医師による診療 母乳相談 女性専門 思春期専門 妊娠と薬
待合室
  • 空気清浄器 加湿器 無料マスク
待ち時間対策
  • 携帯電話での順番待ちの状況確認サービス メール・電話での呼び出しサービス
設備
  • バリアフリー 個室 授乳スペース 授乳用個室 ベビーカー置き場 駐輪場 駐車場 おむつ交換台 調乳用の給湯設備 カウンセリングルーム
駐車場

駐車場有り(6台)

三井リパーク提携(チケット配布あり)

サービス
クレジットカード利用可

(自由診療1万円以上のみ)

多言語対応 ( 英語 ) 
専門医
  • 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医
  • 日本東洋医学会認定 漢方専門医
  • 日本外科学会認定 外科専門医
  • 日本救急医学会認定 救急科専門医
  • 日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医
  • 日本脳神経血管内治療学会認定 脳血管内治療専門医
健康診断・検査
  • 認知症ドック
  • ブライダルチェック

対応可能な症状・疾患など

症状・疾患
  • 肝疾患
  • 高山病
  • 肥満(大人)
  • 化学物質過敏症
  • 慢性疲労症候群
  • 痛風
  • 甲状腺疾患
  • 糖尿病
  • 膠原病
  • 炎症性腸疾患
  • 脂質異常症
  • 乳がん
  • 便秘・排便障害
  • そけいヘルニア
  • 摂食障害
  • 物忘れ・認知症
  • パニック障害
  • 睡眠障害
  • うつ病
  • 依存症(嗜癖)
  • 頭痛
  • 高次脳機能障害
  • 間脳下垂体腫瘍
  • 脳梗塞(t-PA療法)
  • リウマチ
  • 巻き爪/陥入爪
  • 腰痛
  • 骨粗鬆症
  • 腋臭(わきが)・多汗症
  • アレルギー(大人)
  • ニキビ
  • アナフィラキシー
  • 真菌症
  • 掌蹠膿疱症
  • 尿失禁/排尿障害
  • 男性更年期障害
  • 性感染症
  • 更年期障害
  • 子宮内膜症
  • 不育症
  • 骨盤臓器脱
  • 眼精疲労
  • 加齢黄斑変性症
  • 味覚障害
  • 耳鼻科アレルギー
  • めまい
  • 嗅覚障害
  • 耳鳴
  • 頭頚部腫瘍
  • 顔面神経麻痺
  • 咽頭異常感
  • アレルギー性鼻炎
  • 不整脈
治療
  • 漢方
  • がんの化学療法
  • 高血圧
  • 手術をしない痔の治療
  • アトピー性皮膚炎
  • 男性不妊治療
  • 不妊治療(不妊治療/不妊相談)
  • モーニングアフターピル(緊急避妊法)

掲載している情報についてのご注意

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