爪にできる白い斑点の原因と正体は?放っておいても大丈夫?
【医師監修】
爪に白い斑点ができたことはありませんか?
これは「爪甲白斑」とよばれるもので、放っておいても特に害はありません。
特に体に不調をきたすわけでもなく、爪が伸びるにつれて先端の方へ移動し、爪を切るタイミングで消えてなくなります。
「なんだかよくわからないけど特に害もないから…」と放っておいている人も多いと思います。
この記事では、爪にできる白い斑点について紹介します。
爪にできる白い斑点の正体。原因は?
爪にできる白い斑点は『爪甲白斑(そうこうはくはん)』と呼ばれるもので、正体は爪の甲の間に入った空気です。
もしくは何らかの異常で爪になりきれなかったものが白斑として現れています(不全角化と呼ぶ)。
一般的には爪が伸びると共に先端の方へ移動し、爪を切ると消えていきます。
特に小さな斑点は『点状爪甲白斑』と呼び、子どもや若い世代に多くみられますが、成長するにつれてみられなくなっていきます。
爪甲白斑ができる原因は?
爪甲白斑ができる原因は次のように様々です。
・亜鉛やカルシウムなどの栄養不足
・爪に怪我を負った際に起こる爪の変化
・過度のストレス
・遺伝
爪にできる白い斑点は病気の証?
爪にできる白い斑点、つまり爪甲白斑は病気の証ではりません。放置していても体に影響は出ないので心配無用です。
爪は1ヵ月に2mm伸びると言われているので、例えば爪の真ん中あたりに白斑がある場合、それは2~3ヵ月前にダメージを負ったものが現れていることになります。
爪が伸びると斑点も先端の方に移動し、そのうち爪を切るタイミングで一緒に消えていくので、爪が伸びるのを気長に待ちましょう。
1.すべての指の爪に斑点ができる場合
万が一すべての指の爪に斑点ができたり、斑点の色が濃くなったりしている場合 は、内臓系をはじめとした病気が潜んでいる可能性があります。
実際に診察してみないとわからないので、皮膚科や専門の病院を受診しましょう。
2.点ではなく線がみられた場合
爪に白い斑点ではなく白い線ができた場合も、病院を受診してください。
鉛やヒ素といった有毒物質の中毒症状かもしれません。
この場合、白い線が現れる頃には手術が必要な状態となっている可能性もあります。
また、間違ったネイルケアによっても白い線が現れることがあります。
爪甲白斑の対処法と予防法
1.爪に白い斑点が出たときの対処法
爪甲白斑は爪が伸びるといずれ消えるので、気になるかもしれませんが気長に待ちましょう。
どうしても気になるようならマニキュアなどで隠すことも可能ですが、マニキュアやそれを落とす除光液は爪に負担がかかるので、爪が弱っているときは避けるべきです。
2.爪に白い斑点が出ないための予防法
爪甲白斑は栄養不足も原因のひとつなので、バランスの良い食事を心がけて栄養不足にならないようにしましょう。
またストレスも爪に影響するので、日頃からストレスをためず、上手にガス抜きをしましょう。
まとめ
爪にできる白い斑点は、特に体には影響ありません。
これといった治療方法はないので病院を受診する必要もなく、放っておいて大丈夫です。
ただし爪に白い線ができたときは治療が必要となる可能性があるので、迷わず専門の病院や皮膚科を受診してください。
執筆・監修ドクター
経歴北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任
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