唇が乾燥する10の原因。ストレスや病気の可能性も!ハチミツでケアできる?

【医師監修】
唇が乾燥する原因は、空気の乾燥だけではありません。
冬の空気の乾燥や、夏の冷房の効きすぎなどによって、唇は乾燥します。
口紅やリップクリーム・口呼吸・ストレス・洗い残しによっても起こります。
乾燥しすぎるとピキっと切れて血が出てしまうこともありますよね。
荒れると食事のときにヒリヒリするなど、ふだんの生活にも影響が出てきて困る…そこで、今回は、『唇が乾燥する原因と治し方』についてご紹介します。
なぜ唇は乾燥しやすいの?

唇は他の部位とくらべて皮が薄く汗の出る皮脂腺がほとんどないため、バリア機能や潤いを自らつくることができません。
そのため少しの刺激でも乾燥して荒れやすく、デリケートな部位だと言えます。
唇が乾燥するおもな原因と治し方
1.口呼吸をしている

口呼吸をしていると、唇に空気が触れることが多くなるため乾燥しやすくなります。
激しい運動などをするとき以外は、できるだけ鼻で呼吸するように心がけ、睡眠時はマスクなどで保湿をしましょう。
2.唇を舐める癖がある

唇が乾燥するからと言って唇を舐めると水分の蒸発や摩擦が起こり、かえって乾燥してしまいます。
3.口紅やリップクリーム、歯磨き粉などが合っていない

口紅・リップクリーム・歯磨き粉などの成分が体に合っていないと、唇が荒れて乾燥することがあります。
唇は面積が少ないため、成分が合っていなくても気づきにくい場所です。気になる場合はいったん使用を中止して様子を見ましょう。
皮膚のほかの部分に塗ってみる手もありますが、唇とは構造が違うためあまり参考にはならないかもしれません。
4.口紅の洗い残しがある

口紅がきちんと洗い落せていないと乾燥することがあります。
化粧品は最終的に落とすことを前提につくられているので、きちんと落とせていないと負担になることがあります。
5.クレンジングなどのこすりすぎによる刺激

唇のクレンジングのしかたに注意!
口紅やリップクリームを落とす際に、ゴシゴシとこすりすぎると唇に刺激を与えてしまいます。
汚れが残らないようにしっかりと落とすことが大切ですが、できるだけこすらずに泡でやさしく落とすようにしましょう。
食事の際などに口元を拭くときは力を入れないこと
食事の際などに唇を強く拭きすぎることでも荒れてしまうため、拭くときは力を入れずやさしく押さえるようにしましょう。
唇をこすったり押さえたりする癖はありませんか?
考え事をするときに唇をこすったり、押さえたりする癖がある人は止めたほうがよいでしょう。
6.体全体が、水分不足になっている

体全体の水分が不足すると全体的に乾燥しやすくなります。
寒いときは、常温の水や温かい飲み物(熱すぎはダメージとなるのでNG)などで、こまめに水分をとるようにしましょう。
7.ビタミンB群やビタミンCが不足している

ビタミンB群やビタミンCが不足すると、皮膚や唇の粘膜を健康に保つことができなくなり、唇が荒れることがあります。
いちご、キウイ、アボカドなど、ビタミン類が多く含まれているものを摂りましょう。
マルチビタミンのサプリメントや、ビタミン系のドリンクで補うのも有効です。規則正しい食事を心がけ、水分をしっかりとるようにしましょう。
8.日焼けを起こしていることも

唇も皮膚の一部であるため、ほかの部分と同じように日焼けをします。
夏はUV対策のあるリップクリームを塗ったり、日傘を使ったりして紫外線を予防しましょう。
ただしUV対策が強すぎると、逆に荒れてしまうこともあるため気をつけてください。
9.食生活の乱れ

食べ過ぎや飲み過ぎなど、食生活の乱れによって胃腸が荒れると唇も荒れやすくなります。
荒れた胃は熱を持っている状態ですが、熱は皮膚を乾燥させる性質があります。
胃は口とつながりのある器官なので、胃腸の荒れが唇に影響をもたらすこともあると言えます。
胃腸が弱っていることも考えられるため、おかゆ、うどん、卵など消化のよい食事をしましょう。
10 .ストレスによる免疫力の低下や栄養不足

ストレスは免疫力を低下させる?
日々の仕事や生活などでストレスがたまると、体の免疫力が低下してダメージを受けやすくなり、唇が荒れることがあります。
緊張すると水分不足やビタミン不足をまねく?
ストレスはためすぎると極度な緊張状態となります。緊張すると、水分不足やビタミン不足を起こし、口の中が乾きやすくなってしまいます。
そのため、特に乾燥する状態ではないときに唇の荒れる場合は、ストレスが原因かもしれません。
日ごろからできる!唇の乾燥対策
1.部屋の加湿やマスクで潤いを

部屋の湿度は40~60%に!
部屋が乾燥しないように、加湿器などを用いて湿度を40~60%に保ちましょう。
マスクは有効!唇とこすれる場合は気をつけて
唇の乾燥を防ぐためにマスクをつけるのも有効です。しかし、マスクは唇とこすれることもあるため、ひどく荒れているときは注意が必要です。
2.香辛料などの刺激物はNG!

香辛料などの刺激物は胃腸に負担をかけ、唇にも刺激を与えます。
熱いものや酸味の強いもの、添加物の多いものなどは特にNGです。
と言っても、まったく食べないようにするのはむずかしいものです。辛いものを食べたあとは、唇を洗って香辛料が残らないようにするとよいでしょう。
3.リップクリームの選び方と使い方

保湿力の高いリップクリームを使い、塗り方も注意しましょう。唇の縦皺に沿ってやさしく塗るとよいでしょう。
ハチミツやセラミドなどの保湿成分が配合されたものがおすすめです(合うかどうかは個人差あり)。
時間があるときは、塗ってから一定の時間ラップをすると、密封されてさらに保湿力がアップします。
4.ハチミツを塗ると有効的ってホント?

ハチミツには保湿の役割がある!
唇が乾燥したときにハチミツを塗るといいとよく言いますが、ハチミツは保湿の役割があるため、確かに乾燥を防いでくれます。
使い方には気をつけて。乳児にはこんな危険も!
ハチミツは一見天然のものですが、保存過程やハチミツそのものに「ボツリヌス菌」がいる場合があるので、乳児への使用はひかえてください。
また、甘くておいしいので知らないうちに唇を舐めてしまうと逆効果となってしまいます。
オリーブオイルやワセリンもおすすめ
ハチミツと同様の役割があるものには、オリーブオイルやワセリンがあります。
リップクリームと同じように、ラップをするとさらに保湿力がアップするでしょう。
5.ふだんからストレスをためないこと

ストレスが原因のときもあるため、ふだんからできるだけストレスをためないようにしましょう。
ストレスの解消法をいくつか用意しておくといいですね。
唇の荒れや乾燥が2週間以上治らなければ、要注意!
1. 2週間以上ケアして治らないなら病気かも…?

2週間以上リップクリームなどを塗ってケアしているのに、乾燥や荒れが治まらないという場合は、病気の可能性があります。
病気の可能性としては、口唇ヘルペス・口唇炎・アレルギー・口内炎・口唇ガンなどです。
また、病気ではなくても胃腸が弱っていると唇にも影響が出ることがあります。
ひとつの器官が調子を崩すとその周りやつながりのある部分にも、支障をきたす可能性があるためです。
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2.病気かどうかを見分けるポイントは?

病気の場合、唇がヒリヒリしてかゆみや痛みなどを感じたあとに、唇が赤く腫れます。
同時に、「唇の端や口角が切れる」「口内炎ができる」「唇に帯状に水疱ができる」などの症状が出ている場合は要注意です。
あまりに治らないようであれば、皮膚科を受診しましょう。
3.皮膚科ではどんな治療を受ける?

口紅などによる荒れや乾燥の場合
口紅など、塗るものによる荒れやかゆみをともなう乾燥が続くようなら、皮膚科を受診するようにしてください。それぞれの症状に合った治療をしてもらえます。
口唇炎の場合
口唇炎は、ヘルペスやカンジダなどが原因で起こるとされています。
口が炎症を起こしてしまっている場合には、弱いステロイドホルモン剤・保湿剤の外用薬・アレルギー剤の内服薬が処方されることがあります。
自己判断で対処をしていると逆に症状が長引きます。メイクにも制限が出ることがあるため、早めに病院を受診してください。
まとめ
唇が乾燥をして荒れる原因は、日常生活に問題があることもあります。
唇は他の皮膚にくらべて薄くデリケートです。まずは、乾燥対策や食事など生活を整えながら唇をいたわってください。
炎症を起こしていたり、2週間以上たっても乾燥や荒れが治まらなかったりする場合は、皮膚科を受診したほうがよいでしょう。
日ごろからこまめなケアをして、潤いのある唇で過ごしたいですね。
執筆・監修ドクター
経歴北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任
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