こうろ歯科の予防歯科
予防歯科について
●予防歯科について
今まで歯科医院は、歯が痛くなってから行くものでしたが、治療する前に予防することがこれからの歯科医院のスタンダードとなってきます。
世界で一番予防が進んでいるスウェーデンでは歯科の定期検診受診率が大人で80%以上あり、子供にいたっては100%近くが定期検診を受けています。
他の先進諸国でも70%ほどの受診率が一般的になってきました。
先進国ではこのように歯科に対する関心が高いのに対し、日本では驚くことに、10%以下の定期検診受診率です。
これでは虫歯や、歯周病が悪化してしまうのも当然といえます。
+。・子供編・。+
■子供の為の予防には
虫歯になる人生か、虫歯にならない人生かは、実は1才半~3才の間に決まります。
1才半~3才に、ご家族の方から、ミュータンス菌と言われる虫歯菌が
お口の中に感染するからです。
ですので、お子様の歯の予防を始める前に両親の歯のケアをした方が
結果的にお子様の歯を守れます。
■ブラッシングの3大ポイント
(1)歯と歯肉の境目をねらう
(2)力をできるだけ抜いて小きざみに歯ブラシを動かす
(3)磨く順番を決め、あちこち磨かないようにする(磨き残しを防ぐ
+。・大人編・。+
■大人に発生しやすい歯周病
●炎症が歯肉に限局する歯肉炎、
●顎の骨にまで達してしまったものを歯周炎、といいます。
俗にいう歯槽膿漏のことをいいます。
今も昔も、歯が抜ける原因の第一位の疾患です。
予防には、毎日正しく、ご自分でケアを行うこと(セルフケア)と
定期的なプロになる清掃(プロケア)を両立させることがカギとなります。
歯周病の進行プロセス
1. 歯肉炎
歯肉溝にプラークがたまり、歯肉が炎症ではれて、歯肉ポケットになりました。
歯根膜や歯槽骨は破壊されていない段階です。
2. 軽度歯周炎
歯肉のはれが大きくなり、歯周病菌が歯周組織に侵入し
歯槽骨や歯根膜も破壊されはじめた段階です。
ポケットが深くなり、歯周ポケットになっています。
プラークや歯石が歯周ポケットにたまっています。
3. 中程度歯周炎
炎症がさらに拡大し、歯槽骨が歯の根の長さの半分近くまで破壊され、
歯がぐらつきはじめた段階です。歯周ポケットもさらに深くなっています。
4. 重度歯周炎
歯槽骨が半分以上破壊され、歯はグラグラの状態です。
+。・お口のエステ・。+
■当院の予防プログラム
●唾液検査
●歯垢・歯石の除去
●根面デブライドメント
●PMTC
●エアフロー
●フッ素塗布
+。・唾液検査・。+
唾液の成分を調べることにより、虫歯になりやすいかどうかを2つの検査で診断します。
【唾液の量】
唾液には歯の面や口の中を洗浄する効果、殺菌・抗菌作用があり
分泌量が多いほど有利に働きます。
【唾液の中和量】
唾液は、歯が溶けやすい虫歯になりやすい環境(酸性)を中和し
虫歯に対し大きな抵抗力を発揮します。
中和する力(緩衝能力)の大小により、虫歯になりやすいかなりにくいかを調べます。
歯垢・歯石の除去、根面デブライドメント
●歯垢・歯石の除去
歯垢の除去にはブラッシングが最も重要です。
歯ブラシのみではなく補助的な清掃具(歯間ブラシ・フロスなど)も使用し
ブラッシング指導を行います。
歯石はブラッシングで除去できないので、機械(スケーラー)を使い除去します(スケーリング)。
●根面デブライドメント
歯周ポケットのプラークは直接的な歯周病の原因となります。
定期的な根面デブライドメントは、虫歯・歯周病予防に効果的です。
+。・PMTC・エアフロー・。+
●PMTC
PMTC(professional mechanical tooth cleaning)は専門家による機械的歯面清掃です。
【PMTCの目的】
●バイオフィルムの除去
●着色の除去
●歯の表面の滑沢化
●口腔内の爽快感の認識が上げられます。
※バイオフィルムは歯の表面にある虫歯の原因菌をつつみこんでいる細菌膜で、薬の効果が直接効かない環境を作っています。
●エアフロー
歯の表面に付着した紅茶・タバコ等の着色を短時間で除去します。
機械と専用の塩の粒子を吹きつけることにより除去します。
+。・フッ素塗布・。+
■フッ素を塗布することにより歯質の強化
●フルオロアパタイトの生成による耐酸性の向上
●歯の結晶性の向上
●歯の再石灰化の促進が期待できます。
こうろ歯科の予防歯科の取り組み
~当院で取り扱う予防歯科商品~
●歯ブラシ
●補助清掃(部分磨き)
●補助清掃(歯ブラシ)
●補助清掃(フロス)
●義歯清掃用ブラシ
●歯磨剤
予防の為の食育
■食育と歯
食育とは、「様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を
習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること」です。
ご両親や学校関係者のみならず地域ぐるみで、今後子供たちを
どう育てていくかを考えることが必要です。
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