矯正治療のメリット・流れ・価格
★矯正治療のメリット★
1.見た目がよくなります
皆さんがよく知られているのはこれですね。多くの人は、この点を大事に考えられて来院されます。
問題は、
歯がデコボコしてることでしょうか?
それとも歯が出ていることでしょうか?
下の顎が出ていることでしょうか?
皆さんが、他人からの視線が気になるコンプレックスは、矯正治療の守備範囲かもしれません。
2.咬み合わせがよくなります
こちらも見た目と同じようにとても大事な要因です。
私達矯正歯科医は、コチラのほうを重要視することの方が多いです。
例えば、どんなに立派な豪邸を建てても土台が出来ていなければ、いつ倒れてもおかしくありませんよね。
同じように、いくら見た目がよくなっても、それが咬みあわせが良いという土台のもとに行われていなければ、いつ壊れてもおかしくないのです。
見せ掛けだけの治療は簡単に出来るかもしれません。
しかしながら、その見せ掛けのメッキは、剥がれる可能性を秘めています。
私達はこの点についてとても大事に考えています。
3.歯磨きがしやすくなります
結構、軽く見られがちなんですけど、歯が凸凹してると本当に歯は磨きにくいのです。
いや、磨きにくいことに気付かれてないだけかもしれません。
これがこの先5年間であれば、小さなことなのかもしれません。でも、人生は決して短くはありません。
何十年も生きていかないといけないわけです。
その間ずっと磨きにくい歯並びなのと、歯並びが整っていて磨きやすい歯並び、どちらが歯が残る可能性が高いでしょうか?
私達は当然ですが後者をお奨めします。
4.発音が良くなる可能性があります
声を出すと言うのは、お腹の筋肉や喉の声帯などを利用するのですが、それにプラスして、舌や歯の位置など口の中の構造物も利用します。
これらとの調和がうまくいっていないと、聞き取りづらい言葉になります。
よく『言葉が聞き取りずらい』と言われる方は、歯並びが原因かもしれません。
★矯正治療の流れ★
1.相談
最初に皆様が、ご自身の口の中のどういったことについてお悩みであるのか、また、矯正治療に関しての疑問や不安などを15分から30分かけておききして説明させていただきます。
私達の考えていることは、
・患者さんにわかりやすく説明する
・矯正治療を強要しない
ことを心がけて相談にお乗りしています。
2.検査
口の中の写真、顔の写真、頭や顔のレントゲン写真、口の中の模型を作るための型採をさせていただきます。
この検査により、皆様の口の中で起こっていることをより正確に判断させていただくことが出来ます。
3.検査の説明
検査して、分析した内容を矯正歯科医より説明させていただきます。
そして、患者さんにあった治療方法を提示させていただきます。
患者さんが疑問に思っていることも、治療方法に反映させる場合がございますので、疑問な点は遠慮なくおっしゃってください。
4.装置装着
お子様と、大人の治療法は若干異なります。
目安としては、すべての歯が永久歯に生えかわっていれば、大人の治療法となります。
■お子様の治療法(乳歯が残っている患者さん)第1期治療
基本的には、なるべく少ない期間で治療することになります 。
いたずらに装置装着期間を延ばすことは、私達的にも望まないので、治療開始ではなく観察期間として、春休みや夏休み等の大きな休みごとに見させてもらうようにする場合もございます。
正確に歯を並べる段階ではなく、成長の様子を観察することにより、大人の治療への橋渡しの役目を行います。
■大人の治療法(すべて永久歯に生えかわった患者さん)
ほとんど、マルチブラケット装置による治療です。
また希望などによりインプラント矯正を併用することもございます。
マルチブラケット装置は矯正歯科医が意図したところに歯を並べることができる装置です。
3週間から1ヶ月に1回の割合で通院していただきます。
治療期間は、患者さんそれぞれで異なりますが、約2~3年です。
5.治療途中の検査、説明
当院では、なるべく患者さん本人、および保護者の方に納得して治療を受けていただきたいと考えております。
ですので、半年に1回(第1期治療では1年間隔ぐらいです)検査を受けていただき、そこまでの治療の進み方具合、またこれからの治療方針を説明させていただく時間をお取りしています。
どうぞ遠慮なく質問などをしてください。
6.装置撤去・保定
治療期間が終了しますと、マルチブラケット装置は外します。
しかし、装置を外した直後は、まだ歯の周りの骨が不安定ですので、良い咬み合わせになっても、また歯並びが元のように(治療前のように)戻る可能性がございます。
ですので、装置を外した後は、保定と呼ばれる期間がございます。
この期間は、3~6ヶ月に1回の通院で、最低2年間ぐらい行います。
保定の期間は、写真のように、歯の裏側に針金を装着するか、もしくは、自分で取り外しができるものがございます。
また保定のときになったらご相談します。
★治療費について★
1 相談料 3,150円
2 検査料 52,500円
3 診断料(検査の説明) 21,000円
検査結果より患者さんの口の中、骨の大きさ等の分析を行い、治療方針を決定いたします。
4 基本施術と装置料(分割出来ます)
A.(第1期治療のみ)157,500円
B.(第2期治療のみ)493,500円
C.(第1期治療157500円+第2期治療367500円)546,000円
D.(第1期治療157500円+第2期治療317500円)493,500円
第1期治療とはお子様の治療、第2期治療とは大人の治療とお考えください。
5 調節料(来院ごとお支払いいただきます)
A.第1期治療期間 4,200円/回
B.成長観察期間(第2期治療をするまでの成長を観察する間)3,150円/回
C.第2期治療期間 6,300円/回
D.保定期間(第2期終了後に、最低2年間ほど3ケ月に1回)4,200円/回
※自費による表側の装置での矯正治療は、トータルで70万から90万ぐらいだとお考えください。
●治療費は、平成22年08月31日までに治療開始された方のものです。
●治療費は内税表示です。
●治療途中における、装置の外れ、口の中の痛みなど緊急の来院時には治療費はいただいておりません。
●健康保険が適応される矯正治療は以下の通りで、料金体系は異なります。
治療症例&患者様の声
★治療症例★
当院での矯正治療の症例をご紹介します。
・叢生(そうせい)
【症状】
●歯ブラシがしにくく、自分で口の中を清潔に保つのが難しいです。
●そのため、虫歯のリスクが高いです。
●歯周病のリスクも高いです。
●ガタガタだと、歯周組織への栄養が行きわたらず、歯茎がはれやすくなります。
【原因】
すべての歯が並べるための隙間が無いということになります。
つまり、歯が並んでいる骨(上顎と下顎の骨)が小さいか、骨は普通の大きさだけど歯が大きい場合にこういう風になります。
【治療の考え方】
叢生だけなら、治療の考え方はシンプルです。どうにかして、すべての歯の合計の大きさと顎の大きさを同じにすることです。
やり方としては大きく分けて2つあります。
●歯を間引く
●顎の大きさ(厳密には異なるのですが)を大きくする
どちらを選択するのか、どちらとも選択するのかなどは、その方の症状などにより異なります。
多くの方は叢生だけでなく、その他気が付いていないほかの問題もあったりします。
その症状に対しての治療も一緒に行いますので、一概にガタガタが大きいから歯を抜いて治す、ガタガタが小さいから歯を抜かずに治すとはいえません。
・上顎前突(じょうがくぜんとつ)
【症状】
●上顎前突は外見的に、大きな特徴があります。
●口を閉めようとしても閉めにくく、ポカンと
●口が開いてしまいます。
●歯周病になるリスクは高いです。
●転倒などにより歯が折れる確率が高いです。
【原因】
上の顎が大きい、下の顎が小さいなどの生まれつきの骨の不正や、上の前歯自身が前にあるなどが原因となります。
【治療の考え方】
基本的には、上の前歯を後ろに引っ込めるという作業になります。
ただし、成長期においては下の顎を成長させることにより改善することがありますので小学校2~4年生くらいから開始した場合が良い場合があります。
・下顎前突(かがくぜんとつ)
【症状】
●下顎前突も見かけ的に大きな特徴があります。
●食べ物がよく噛めないです。
●発音が良くなく、周囲の人が言葉を聞き取りにくいです。
【原因】
下顎前突の多くは、上の顎が小さい、下の顎が大きいなど、生まれつきの骨に不正がある場合が原因になっています。
【治療の考え方】
下の前歯を後ろに引っ込める、上の前歯を前に出すなどで解決できる場合は、それを行います。
ただ、下の顎がかなり大きくて、下の前歯や上の前歯だけで治すことをすると歯に負担がかかる場合、外科手術を併用する治療法になる場合があります。
・開咬(かいこう)
【症状】
●前歯でご飯が噛み切れない
●息が抜けて発音しにくい
●ご飯や飲み物を飲み込むときに変な癖になる
●よく噛めないのでしっかり消化吸収できない可能性がある
●咬んだ時に、歯全体で力を受けておらず奥歯のみ強い力(黄色い矢印)が掛かるので、将来的に奥歯がグラグラになりやすく抜けてしまう可能性がある。
【原因】
開咬の原因の多くは、大きく分けて2つあります。
1つは、生まれつき上の顎や下の顎が開咬になりやすい形であった場合、もう1つは、口の中で(主に舌)の癖が関与している場合です。
もちろん、その両方が現れる場合もございます。
【治療の考え方】
開咬の治療の考え方ですが、舌の癖がある場合は、それを除去しないと根治することは難しいと思われます。
その上で、生まれつきの骨がなりやすい場合、歯を動かすことにより、改善させるようにします。
・過蓋咬合(かがいこうごう)
【症状】
●前歯に強い力がかかりすぎる
●下の顎の自由な動きが制限されることにより顎の関節に負担をかける
●下の前歯が上あごの歯茎に当たり、歯茎がはれていることがある
【原因】
原因は色々考えられますが、大きく分けて3つあります。
1.下の顎の骨の形により咬む力が強い
2.前歯が正常より伸び出している
3.奥歯が正常より伸びていない
の3点です。
もちろん、これらが単独でも起こりえますが、多くの場合この3つの複数が原因となります。
【治療の考え方】
手術をしない限り、顎の骨の形を変えることは無理です。
ですので、多くの方は(1)の下の顎の骨の形により咬む力が強い場合でも、歯に対するアプローチになります。
精密検査を行ったうえで、前歯を引っ込めるのか、奥歯を伸ばすのか、両方とも行うのかなどを考えていきます。
・欠損歯、埋伏歯
【症状】
●歯の間に隙間ができ、そこに周囲の歯が倒れてくる可能性があります。
●隙間が開いている部分から空気が漏れたりして、埋伏歯の場合、隣の歯の根を溶かす可能性があります。
【原因】
●もともと歯が存在しない(欠損歯)場合の原因は、遺伝です。
●埋伏歯は、歯の赤ちゃん(歯胚といいます)が、異常な位置で作られた場合や、乳歯が正常でなく病的なものであったり、歯を打撲したりしても起こりえます。
また原因が不明な場合もあります。
【治療の考え方】
●欠損歯の場合は、矯正治療的に隙間を生めて治療する場合と、矯正治療でその他の歯をキレイに並べて、その部分には差し歯や入れ歯を入れて治療する方法になります。
●埋伏歯の場合は、経過を見ることもありますが、まったく生える気配が無い場合は、外科的に歯を明示して装置をつけて引っ張り出すということも行います。端的に言うと、歯茎を切ってその下に隠れている歯に装置を接着して、ゴムの力や針金の力で引っ張り出します。
・すきっ歯(空隙歯列)
・口蓋裂
・外科矯正
・年配者の治療例
★患者様のお声★
・10代の方の感想
永田美咲さん(仮名)10代女性
最初つけた時はめちゃくちゃ痛くて、こんなに痛いなら歯ならびとか悪いままでもいーのに、ってすごーく思ったけど終わってキレイな歯を見ると、あの時、我慢して良かったなーって本当に思います。
これから矯正するっていう友達もいるから早めにやっておいて良かったーと思います。
ゴムももっと早くからちゃんとつけとけばもっと早く終われたはずなので後悔もしています。
・20代の方の感想
井口美鈴さん(仮名)20代女性
歯並びの悪さに悩んでいたものの、矯正をすることに不安を感じていましたが、治療を終えて、矯正をして本当に良かったと思っています。
治療に来るたびに歯が動いていくのが嬉しくて。
苦労なく通うことができました。歯が動く痛みも、嬉しい痛みとしてがまんすることができました。
矯正治療が終わって、歯並びもきれいになり、歯みがきも楽になり、いいことばかりです。本当にありがとうございました。
・30代の方の感想
田村紀夫さん(仮名)30代男性
私は、30代半ばで矯正を始めました。
治療は非常に楽しかったです。
もちろん痛い。
これは当然です。
しかし、これほどだんだん良くなっていくのが実感できる事はないのではないでしょうか。
治療中、特に痛い時期は、何だかとても充実した生活でした。本当に楽しかったです。
治療中は、先生やスタッフの皆様に治療内容の説明を十分にしていただき、不安なことはありませんでした。費用についても、この結果、この充実感からすればリーズナブルだと思います。私は矯正を他の人にすすめるでしょう。
ありがとうございました。
・50代の方の感想
40余年前に矯正したくて、やっと実現しました。人は色々な事を言いましたが、やってみて本当によかったです。
子供達が矯正した時代より進んでいて、よかった。
ケアもよかったです。
子供達が治療していた時に、私にもう少し知識があったら、子供達も苦労しなかったのでしょうと勉強不足が残念です。
鼻づまりが軽くなってきたし、唇もかむことが無くなり、アゴのガクガクも無くなりました。
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