女性のライフプランを左右しないよう、心に寄り添う医療を大切にする医師
院長
冨岡 良仁
取材日:2023年1月28日
冨岡 良仁先生(日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医)にインタビュー
やさしい診療で、子宮筋腫や更年期障害など幅広く対応
子宮筋腫の症状と、診療のうえで大切にしていることお教えてください。
子宮筋腫は私が勤務医時代によく診療してきた疾患の一つです。若い方から閉経後の方まで多くの女性がかかりやすく、子宮の壁の中にできる良性の筋肉腫瘍や平滑筋腫がほとんどで、卵巣から分泌するホルモンの影響により、大きくなります。
治療法は、薬物療法や手術療法のほか、子宮動脈塞栓術（UAE）があります。治療の選択は、年齢や症状または、先の将来も考慮しながら、ご相談のうえで決定します。当クリニックでは、低用量ピル（※）やホルモン療法といった薬物療法に対応しています。手術などの外科的な治療が必要な場合には、ご紹介をして、術後のフォローアップは当クリニックで行います。
子宮筋腫の治療で大切にしているのは、妊娠にも影響を及ぼすため、しっかり大学病院と連携しながら治療を進めるようにしています。また、良性腫瘍と言えどもご不安になる方もいらっしゃるので、ご状態や治療法などを含め、丁寧に説明をすることですね。
（※）は自由診療です。 料金表をご確認ください。
治療法は、薬物療法や手術療法のほか、子宮動脈塞栓術（UAE）があります。治療の選択は、年齢や症状または、先の将来も考慮しながら、ご相談のうえで決定します。当クリニックでは、低用量ピル（※）やホルモン療法といった薬物療法に対応しています。手術などの外科的な治療が必要な場合には、ご紹介をして、術後のフォローアップは当クリニックで行います。
子宮筋腫の治療で大切にしているのは、妊娠にも影響を及ぼすため、しっかり大学病院と連携しながら治療を進めるようにしています。また、良性腫瘍と言えどもご不安になる方もいらっしゃるので、ご状態や治療法などを含め、丁寧に説明をすることですね。
（※）は自由診療です。 料金表をご確認ください。
更年期障害の治療を進めるにあたって気を付けていることは何ですか？
更年期障害は、40歳代以降の男女ともに多くの方が経験する疾患です。ホルモンの減少、職場や家庭などの生活環境、またご本人のパーソナリティなどから、さまざまな症状が現れます。お仕事にもいけないほどの重度な症状が出る方もいらっしゃいます。そのため、以前のような生活に戻れるようにサポートすることが大切です。
症状は多岐にわたるため、患者さまのお話をしっかり聞くことが重要だと考えています。意識していることは、患者さまが話しやすいよう途中で遮らず、まずはすべての訴えを伺ったあとに追加の質問やアドバイスを行うことですね。
治療法には、ホルモン療法や漢方療法のほかに行動療法があります。体調的なものから心理的なものまでお一人おひとりのご状態に合わせた対応をいたします。
症状は多岐にわたるため、患者さまのお話をしっかり聞くことが重要だと考えています。意識していることは、患者さまが話しやすいよう途中で遮らず、まずはすべての訴えを伺ったあとに追加の質問やアドバイスを行うことですね。
治療法には、ホルモン療法や漢方療法のほかに行動療法があります。体調的なものから心理的なものまでお一人おひとりのご状態に合わせた対応をいたします。
不妊症の原因にもなる子宮内膜症についてもお伺いできますか？
子宮内膜症については、子宮筋腫と同様に女性ホルモンが影響する疾患です。症状は月経時に強い生理痛が現れるほか、月経時以外でも腰痛や下腹痛があり、場合によっては不妊症の原因になることもあります。
そのため、将来の出産などにも影響しないよう、治療の重要性についてしっかりお伝えするように心がけていますね。また、子宮内膜症は長期にわたる治療となるため、お薬の副作用や作用についても細やかに確認をし、調整をしながら経過観察を行うことが大切です。
検査は内診とエコー、場合によって採血をします。治療はピルをメインに、ホルモン療法を用いることで女性ホルモンの分泌を抑え、症状を緩和させることが期待できます。
そのため、将来の出産などにも影響しないよう、治療の重要性についてしっかりお伝えするように心がけていますね。また、子宮内膜症は長期にわたる治療となるため、お薬の副作用や作用についても細やかに確認をし、調整をしながら経過観察を行うことが大切です。
検査は内診とエコー、場合によって採血をします。治療はピルをメインに、ホルモン療法を用いることで女性ホルモンの分泌を抑え、症状を緩和させることが期待できます。
心から納得して治療を受けていただける環境を用意したく、開業医となる
産婦人科を選んだ理由と、医師としてのやりがいを感じる瞬間は？
産婦人科の選んだきっかけは、もともと私の父が産婦人科を開業していて、幼い頃から父の働く姿を見てきた影響なのか、男性の産婦人科の医師に対し、違和感なくなじみのある場所でした。また、父のクリニックと私が通う大学が同じ久留米市だったため、父を知る大学教授とのご縁もあり、私も現在の地で開業することにしました。
産婦人科の医師としてやりがいに感じることは、クリニックでは婦人科疾患の診療だけでなく、出産にも携わっています。お産はなかなか体力的にもきついところがありますが、赤ちゃんの誕生という喜ばしい場面に立ち会えるのは特別なことですし、医師としてのやりがいにもつながっているんですよね。
産婦人科の医師としてやりがいに感じることは、クリニックでは婦人科疾患の診療だけでなく、出産にも携わっています。お産はなかなか体力的にもきついところがありますが、赤ちゃんの誕生という喜ばしい場面に立ち会えるのは特別なことですし、医師としてのやりがいにもつながっているんですよね。
勤務医時代に注力して学ばれてきたことなどをお伺いできますでしょうか？
久留米市内の病院は、大学病院と棲み分けして医療提供を行っており、私は良性疾患をメインに治療していた病院に勤務しました。勤務医という立場はまだまだ上司の先生の指示が必要ですので、不明点は自分で調べながらも上司に確認をするようにしていましたね。
開業後は大学病院のような大きな設備があるわけではないので、手術などは行えませんが、子宮筋腫や子宮内膜症の診断から治療を一貫して行っていた経験によって現在は診断力がつき、症状に応じた治療ができているんだなと感じています。
開業後は大学病院のような大きな設備があるわけではないので、手術などは行えませんが、子宮筋腫や子宮内膜症の診断から治療を一貫して行っていた経験によって現在は診断力がつき、症状に応じた治療ができているんだなと感じています。
久留米市に開業するにあたり、どのような想いをお持ちでしたか？
久留米市を開業場所に選んだのは、父がクリニックを開いていた土地でもあり、私自身も勤務医時代は久留米市の病院に勤めていたんですね。医療を提供するうえで速やかに連携ができることも大事なことなので、なじみのあるこの地域で開業することが自然だと思いました。
患者さまが原因や治療についてご理解いただき、納得した治療を受けていただけるような環境を用意できればと思い、クリニックを開業しました。開業して良かったなと思うのは、ひとりで全部責任を持って医療を提供しなければならない大変さはありますが、症状が軽快して、患者さまの姿を見られたときには、治療に携われて良かったなと身近で感じる機会が多いことですね。
患者さまが原因や治療についてご理解いただき、納得した治療を受けていただけるような環境を用意できればと思い、クリニックを開業しました。開業して良かったなと思うのは、ひとりで全部責任を持って医療を提供しなければならない大変さはありますが、症状が軽快して、患者さまの姿を見られたときには、治療に携われて良かったなと身近で感じる機会が多いことですね。
不安なことは何でもお話しいただけるような産婦人科の医師でありたい
今後の課題や、力を入れていきたいことについて教えていただけますか？
今後も変わらず、婦人科・産科一貫して診療していければと思っています。婦人科では子宮筋腫や子宮内膜症、更年期障害といった婦人科疾患については、現在と同様に注力して診療していくつもりです。
産科については、今政府でも少子化対策を打ち出していますが、出生率の低下により、妊娠や出産に対する不安をお持ちの方が多いように思います。産婦人科の医師として、不安を取り除き、お産したい方が増えてくれるように尽力できればと考えています。その取り組みとして、妊娠などにも影響を及ぼす子宮内膜症などは、治療が遅れないよう、早めに治療へ介入していくことも重要だと感じています。
産科については、今政府でも少子化対策を打ち出していますが、出生率の低下により、妊娠や出産に対する不安をお持ちの方が多いように思います。産婦人科の医師として、不安を取り除き、お産したい方が増えてくれるように尽力できればと考えています。その取り組みとして、妊娠などにも影響を及ぼす子宮内膜症などは、治療が遅れないよう、早めに治療へ介入していくことも重要だと感じています。
産婦人科でお悩みの方に対し、どのようなクリニックでありたいですか？
患者さまにとって、ささいなことでも相談しやすい、優しいクリニックでありたいと思っています。
そのためにも「患者さまファースト」の想いから、謙虚な姿勢で丁寧な診療を日々心がけています。患者さま第一優先である私の診療理念がスタッフにも伝わっていて、患者さまに寄り添いながら対応をしてくれていると感じています。
そのためにも「患者さまファースト」の想いから、謙虚な姿勢で丁寧な診療を日々心がけています。患者さま第一優先である私の診療理念がスタッフにも伝わっていて、患者さまに寄り添いながら対応をしてくれていると感じています。
最後に、産婦人科疾患について悩まれている方にメッセージをお願いします。
元気な状況で日常生活を送っていただけるような医療が提供できるよう、日々診療にあたっています。
「産婦人科は入りづらい」というイメージを払拭できるよう、不安なことを何でもお話しいただけるようなクリニックでありたいと考えています。そのため、どのような状況であっても、ご相談いただければ、直接的に産婦人科の疾患でなくても「こちらの病院に行くと良いと思いますよ」など何かしらのアドバイスはさせていただきます。おひとりで抱えずに気兼ねなくご相談にいらしてください。
「産婦人科は入りづらい」というイメージを払拭できるよう、不安なことを何でもお話しいただけるようなクリニックでありたいと考えています。そのため、どのような状況であっても、ご相談いただければ、直接的に産婦人科の疾患でなくても「こちらの病院に行くと良いと思いますよ」など何かしらのアドバイスはさせていただきます。おひとりで抱えずに気兼ねなくご相談にいらしてください。
