消化器内科
担当看護師による患者さまのサポートとスムーズな内視鏡検査
当院では、きめ細やかな心配りを大切にした、苦痛の少ない胃と大腸の内視鏡検査に取り組んでいます。検査が終了するまで1人の患者さまに対して1人の担当看護師がつくほか、大腸検査中にはさらに2~3人のスタッフがサポートいたします。
胃内視鏡検査には、経鼻内視鏡(鼻からの内視鏡)と経口内視鏡(口からの内視鏡)の二つの方法があります。検査では、胃内視鏡検査がはじめての方や、おう吐反射を軽減するために経鼻内視鏡を使用することが多く、検査前には内視鏡が鼻腔や喉を通る際の違和感を軽減させるために麻酔をいたします。鎮静剤を使用しなくても「胃カメラはつらくない」と思っていただき、次の検査につながるように目指しています。午前中のご来院が難しい患者さまに対しては、午後の胃内視鏡検査も行っています。
大腸内視鏡検査に必要な前処置は、テレビやDVDを備えた個室と専用トイレで行っていただきます。大腸内視鏡検査の場合は、鎮静剤を使用しますので、検査の後は約2時間お休みいただき、その後、医師より検査の結果を説明したのち帰宅していただきます。
内視鏡検査は、消化管の内側を直接観察することのできる検査です。病気の早期発見と改善のために、胃痛・吐き気などの消化器症状がある方、大腸がん検診などの便潜血検査で精密検査の必要があると指摘された方は、ご相談ください。
院内設備
悪性疾患を早期発見するために、NBI内視鏡システムや拡大内視鏡などを導入
当院では、NBI(Narrow Band Imaging:狭帯域光観察)と呼ばれる内視鏡システムを導入しています。NBIは、2種類の特殊な光を用いることで、粘膜表層の毛細血管を強調して映し出すことができる内視鏡システムです。がんやポリープには、NBIを使用することで色調などの変化の観察ができ、早期のがんを発見する手助けとなります。
また、大腸検査では、病変部を拡大観察することの可能な拡大内視鏡を備えています。消化管の粘膜表面を拡大し、模様を観察することで、「腫瘍が良性か、悪性か」、「病変がどこまで深く広がっているか」といった確認を、内視鏡検査の段階で行うことが可能となりました。
大腸内視鏡検査を行う際は、大腸を膨らませるために内視鏡用炭酸ガス送気装置を使用しています。炭酸ガスは、腸管内で吸収されやすいため、検査後の腹部膨満感を軽減することに役立ちます。
そのほか、ポリープの切除に使用する高周波焼灼装置、内視鏡洗浄消毒装置などの機器を備えております。切除可能なポリープであれば当院で切除を行い、がんの可能性がある場合には連携先の医療機関などに紹介いたします。
院内設備
患者さまの目線に立ったインテリア。ベージュとブラウンを基調とした落ち着いた雰囲気の院内
待ち時間、診療中などをリラックスしてお過ごしいただけるよう、院内は居心地の良い空間を目指し、各部屋の空間管理を行っております。カラーコンセプトはベージュとブラウンにし、グリーンを配置して落ち着きやすい院内空間を意識しています。
院内のインテリアについても、医師自身がひとつひとつ患者さまの目線に立って考えています。待合室の雑誌なども各年代に合わせたものをそろえております。
中待合は、落ち着いてお待ちいただけるように少しだけ照度を落としております。診察の時間が近づきましたら、スタッフが中待合までご案内いたします。
十分な説明
会話を重視して、患者さまごとに合わせたていねいな対応
当院では、患者さまの訴えをていねいに伺い、傾聴した上で診療を行うことを大切にしております。患者さまの顔を拝見しながら診療を行うようにしております。
また、データを元にした理論的な説明を好む患者さまもいれば、できるだけ診療時間を短くしてほしいとご希望の患者さまもいらっしゃいます。患者さまへの対応は画一的にせず、お一人おひとりのご要望に合わせるようにしています。
スタッフ一同、患者さまの良きアドバイザーとなれるよう日々医療情報の取得はもちろん、十分な対話から患者さまの不安を取り除けるようなコミュニケーション能力の向上にも努めております。健康に関して不安なことがありましたら、まずはどのようなことでもご相談ください。