検診・人間ドック｜総合病院　高の原中央病院

もともと、私は放射線科で画像診断をしておりまして、いろいろな臨床の画像を通してさまざまな疾患の方と関わることがあります。その中で、早くに疾患を見つけるために検診を受けていただき、そして、治療法を見つけてということをできるだけ多くの方に経験していただきたいと日頃から思っておりまして、それをちょうど人間ドックや健診の場につなげたいと思っております。

仕事が忙しく、なかなか時間が取れないのですが、その忙しい中でもできるだけ機会を作って人と接しに外に出て行くことを心がけ、少しでも身体を動かすようにしております。やはり、部屋の中に引きこもって誰とも接しない時間が続くと心にも悪影響を与えると思っているので、外に出ることや人と接する時間をとても大切にしております。そして、笑顔は心まで元気にしてくれるので、日頃からよく笑うように意識しております。

やはり、多くの受診者の方が緊張をしていらっしゃると思います。そのため、検診を受けるのが初めてだとおっしゃっていただいたときには、私自身の経験も含めて検査を受けるときのアドバイスやちょっとしたポイント、緊張を和らげる方法といったお話を始めにさせていただくようにしております。私がお話をさせていただくことによって、少しでも皆さんの緊張が和らぎ、リラックスして検査を受けていただければと思っています。

わりと楽天的な明るい人間だと思います。この明るさというものが健診にとっては非常に貴重なものだと考えています。前の質問にもありますように、受診者の皆さまはさまざまな不安を抱えながら来院していらっしゃいます。その受診者の皆さんにこの私の明るさを少しでも分け与えることができ、皆さんの不安な気持ちを少しでも明るくできれば良いと思っています。

当院の人間ドックフロアは、建物の上層階部分にありまして、普段はレースのカーテンを閉めてはいるのですが、もし開けたとしても周りの建物からの視線が入りませんので、プライバシーが常に守られているという特徴があります。また、日差しがよく入って、風通も良いので、受診者の皆さんには、とても心地よく検診を受けていただけているのではないかと日頃から感じております。

医療機器は、私自身が画像診断を主に行っておりますのでもちろんCTやMRIに関してこだわりはあります。そのほかには、超音波装置に関しても特に気にしてより良い物を導入するようにしております。また、機器を扱うスタッフに関しても資格を持った者を育成して、しっかりとした精度管理を進めていっているところです。あとは、健診システムで結果報告や、当日の進捗（しんちょく）などをこだわって作りこんでいただいていることです。

検診は受けることが目的ではなく、検診結果を踏まえてどのようにしていくかということが大変重要だと思っております。そのため、できるだけ分かりやすい結果表をお手元にお届けすることは私たちの務めです。検診内容に関する定期的な改訂や新しい検査を取り入れたときには新しい項目などを組み込むことになるのですが、それを組み込んだとしても誰が見ても分かりやすいような結果表を作ることにこだわりを持っております。

基本的に、施設内はどこも段差がなく、もちろん手すりもあります。手洗おいも三つ準備しているうちの一つは車いすでお入りいただけるようになっております。さらに、検査階との行き来のときもエレベーターを利用することができますので、お身体が不自由な方以外にもお年を召された方たちにも特段の不自由なく当院で検診を受けていただくことができると考えております。

初めて検査を受けられる方ではなくても、どんな検査なのか、なぜその検査を受ける必要があるのか、どのような機器を使用して行うのか、などの説明を今までよく聞くことがなかったとおっしゃる受診者の方たちがたくさんいらっしゃいます。そのため、検査に関するお話であったり、力を抜いて検査を受けるポイントであったりなどをそれぞれの担当者よりお話をさせていただいております。

臨床で来院される方も健康診断となると、忙しくて受けられなかったり、ご家庭に入られたりしている方はご自分の時間を作られることが難しいといったように、個々人で検診を受けられない事情が違ってきます。そのような個々人の事情をくみ取ることができる地域に根差した施設をつくっていきたいと考えております。また、病院併設ということを活かし、疾患が見つかったときは迅速に治療につないでいくことを基本として維持してきたいです。