診療案内｜大野胃腸科外科医院

胃透視（バリウム）

胃透視検査ではどういったことがわかりますか？

食道・胃・十二指腸まで診ることができます。特にがんの早期発見に役立ちます。


胃透視検査には「バリウムをのみ込むのに苦労する」「途中でゲップができないのが苦しい」などのデメリットはありますが、口から喉にスコープを通す胃カメラ検査に抵抗がある方にとっては、有用性のある検査です。また、精密な検査には向かないとされてはいるものの、早期発見には有効とされています。胃など消化器系のがんの場合は、小さいもの・初期のものは内視鏡手術で取り除くことも少なくありません。

40歳以上の方については、年に1回の定期健診が厚生労働省から推奨されています。しかし、それに限らず、胃の不調を感じたら受診することをおすすめします。

胃カメラ

胃カメラの検査は苦しいと聞き、不安です。

鎮痛剤を用い、半分眠ったような状態で検査することもできます。


当院では、口から通すタイプの「経口内視鏡」を採用しています。吐き気や抵抗がある場合などは、鎮痛剤を使うことで半分眠ったような状態で行い、できる限り軽減するよう努めています。もちろん、患者さまの希望を考慮しますが、今では鎮痛剤を使うことのほうが多くなりました。

検査

マンモグラフィー検査の目的はなんですか？

乳がんの早期発見に役立ちます。特に40歳以上の方におすすめしています。


マンモグラフィー（※）は乳房専用のレントゲン装置です。さまざまな角度から撮影をするため、小さい病変まで確認でき、乳がんの早期発見に役立ちます。

ただ、20代30代の方は乳腺密度（乳房内に占める乳腺の割合）が高く、しこりが隠れて見えないこともあるため、40代以降の方に適している検査とお考えください。症状がなくても2年に1回程度は検査を受けることをおすすめします。

（※）は自由診療となる場合があります。料金は当院にお問い合わせください。市町村によっては公費負担があります。

乳房超音波検査ではどのようなことがわかりますか？

乳房内の病変や、しこりの大きさなどを詳しく調べられる検査です。


超音波検査では、超音波を当ててその反射波を映像化することで内部の様子を確認します。乳腺外科として実施する場合、乳房内の病変の有無・しこりの大きさはもちろんのこと、脇の下など周囲にがんが転移しているかどうかも調べられます。

メリットとしては、乳腺密度が高い方でも精度が落ちないことです。放射線被曝もありません。デメリットとしては、悪性（がん）ではない良性の腫瘍まで映ってしまい、見分けにくいことがある点です。疑わしい場合、当院では針生検なども併用して、複数の検査結果から診断をするようにしています。

乳がん

検査の結果異常が見つかった場合、どのような治療になりますか？

大学病院など他の医療機関と連携して、治療に当たります。


手術を検討する場合は、連携している大学病院や県立の病院などへご紹介します。手術後のフォローについては、当院で担当いたします。富山市内における、いわゆる「地域医療連携」の一部として当院をお役立てください。

良性疾患

良性疾患の場合、治療の必要はありますか？

大半は治療の必要はありません。しかし、注意は必要です。


乳腺のしこりなどとして見つかる疾患や症状には、葉状腫瘍、乳腺症、乳腺嚢胞、石灰化乳腺線維腺腫などがあります。精査で良性疾患と確定した後に経過観察となります。

摘出が必要な腫瘍を認めた場合は、手術可能な病院と連携して治療に当たります。

肺がん

肺がん検診を受けたほうがいいのはなぜですか？

ほかのがんに比べて治療が難しく、早期発見が大事なためです。


日本人の3割近くはがんで亡くなります。また、その死亡原因になったがんを臓器別に見ると、肺が最多です。

早期発見ができれば、手術によって症状をできる限り抑えることも期待できます。ただ、実際には「発見されたときには手遅れで手術ができない。ほかに方法もないので、抗がん剤治療や放射線治療をする」ということが少なくありません。わずかでもおかしいと思ったら検査を受け、定期健診も欠かさないことをおすすめします。

厚生労働省でも、40歳以上の方には年に1度の割合で定期健診を受けることを推奨しています。当院では富山市の肺がん検診として、胸部Ｘ線と喀痰細胞診を行っています。

甲状腺の病気

甲状腺の病気にはどのようなものがありますか？

甲状腺がんのほか、バセドウ病、橋本病などがあります。


甲状腺は喉ぼとけの下辺りにあり、甲状腺ホルモンを分泌しています。「首の辺りが腫れている」「疲れやすい」「動悸がする」といった症状の場合、バセドウ病、橋本病などが考えられます。

甲状腺腫瘍には、良性のものと悪性のものがあり、悪性のものはがんです。当院では、超音波検査や血液検査を実施しています。

生活習慣病

健診で血糖値や血圧が高めでしたが、今すぐ治療するべきですか？

生活習慣病の可能性があるので、糖尿病などについての再検査をおすすめしています。


健診結果などで、血糖値、血圧に高い数値が見られた場合は、当院では糖尿病などの生活習慣病や動脈硬化の検査をおすすめしています。生活習慣病は、生活習慣を見直すことで改善することもできます。まずは、不安になっている点や詳しい検査を受けるかなどのご相談のため、お気軽にご来院ください。

痔

痔のようです。手術には抵抗があり受診をためらっています。

当院での診療では、手術が必要な患者さまはあまり多くありません。


ひとことで痔といっても、痔核・裂肛・痔瘻・肛門周囲膿瘍があり、治療方法としては、特に痔瘻・肛門周囲膿瘍について手術を行ってきました。しかし、当院でのこれまでの治療法では、手術の必要な方はそう多くありません。いずれも、軟膏や座薬、内服薬などの薬剤治療が中心です。

診断は視診・触診のほか肛門鏡によるものがあります。この肛門鏡では患部がモニターに映し出されるので、患者さまご自身でも確認できます。