冲永(清水) 聡子先生(日本眼科学会認定 眼科専門医)にインタビュー
サークル活動や米国留学、すべての経験が今につながっている
それに、うちの家系は、女性も男性もみんな仕事をしているんですよ。お嫁さんに来た人も含めて全員働いているので、「仕事をするのが当たり前」という環境ではあったかもしれません。手に職をつけるという意味でも、医学部進学という進路を迷わず選びました。
みんなで力を合わせて医師国家試験に向けて頑張れたことも、思い出の一つですね。医学部って、みんな「医者になる」という同じ目的を持っているし、試験には大学受験のような定員があるわけではないので、すごく連帯感があるんですよ。なので大学時代は、苦労や大変さを感じたというよりも、とにかく楽しかったですね。
眼科の医師になることを決めたのは、手術に対してやりがいを感じたからというのが大きいです。手術をすることによって、見えないものが見えるようになる。その喜びを患者さまと感じられることに、医師としてのやりがいを強く感じます。
日本眼科学会認定 眼科専門医の資格は、眼科の医師にとっては「とって当たり前のもの」というイメージだと思います。でも、勤務医時代にそうやって臨床や研究に励んでいたからこそ、とれたものだとも思います。資格を更新していくためには、取得後も勉強が欠かせません。日々の勉強のモチベーションになることが、資格を取得してよかったことだと感じています。
治療によりマイナスをプラスに。患者さまの喜ぶ顔が心を明るくしてくれる
白内障の手術は、「日帰りでできる」ということが一つのアピールポイントだと思いますが、当クリニックでは入院も可能です。「家に帰るとどうしても家事をしちゃう」という女性の患者さまなどは少なくないんですよ。日帰りでも手術はできますが、手術をした日くらい入院してゆっくり休んでいってもらうのもいいんじゃないでしょうか。それに、二泊三日で入院すれば、両眼をまとめて手術することもできますしね。
緑内障が発症してしまった方に対しては、「大変だと思うけど治療を続けてください」とお伝えしたいです。何年間も毎日目薬をつけ続けるのは、大変だし、「もういいや」と思ってしまうこともあるかと思いますが、緑内障は日々の管理を続けていくことが大切です。ぜひ、ドロップアウトせずに続けてほしいですね。
緑内障は、研究もしてきましたし、さまざまな症例を見てきたので、白内障とともに強みとしている治療の一つです。緑内障に関する不安や疑問、お悩みがあれば一度ご相談ください。
あとは、近視の状態に応じた、正しい度数のメガネを作ることですね。当クリニックではメガネの処方も行っていますので、お子さまの近視でお悩みの方はご相談いただければと思います。
これまで得た経験・知識・技術を生かし、最後まで患者さまをサポートする
インターネットへの抵抗感が少なくなってきたように感じるので、今後はインターネットを通じた情報発信などにも力を入れていこうと思っています。歯科検診のお知らせメールのようなイメージで、緑内障の検診のお知らせをするのもいいですね。定期的に検診を受けることは患者さまの利益につながりますし、たまに送られてくるメールやSNS通知などであれば負担にもなりにくいと思うので、前向きに検討しています。
院内は、閉塞感のない広々とした空間で、手術室や病室も備えているのが特徴です。日本眼科学会認定 眼科専門医としての知識や技術、大学病院での経験を、皆さまに提供できればと思っています。目に関することでしたら、気兼ねなくご相談ください。