
院長
冲永(清水) 聡子
取材日:2021年9月3日
冲永(清水) 聡子先生(日本眼科学会認定 眼科専門医)にインタビュー
サークル活動や米国留学、すべての経験が今につながっている
医師になることは、小さな頃から決めていたのでしょうか?
そうですね。両親ともに医師だったので、「お医者さんになろうかな」と小学生の時から思っていました。親にプレッシャーをかけられたことはなかったのですが、自然とそう考えていたと思います。高校生になって進路を決める際にも、医学部を目指すことに迷いはありませんでした。理系科目が好きで、文系科目は比較的苦手でしたしね。
それに、うちの家系は、女性も男性もみんな仕事をしているんですよ。お嫁さんに来た人も含めて全員働いているので、「仕事をするのが当たり前」という環境ではあったかもしれません。手に職をつけるという意味でも、医学部進学という進路を迷わず選びました。
それに、うちの家系は、女性も男性もみんな仕事をしているんですよ。お嫁さんに来た人も含めて全員働いているので、「仕事をするのが当たり前」という環境ではあったかもしれません。手に職をつけるという意味でも、医学部進学という進路を迷わず選びました。
医学部時代に力を入れていたことや思い出に残っていることはありますか?
テニスですね。授業以上に力を入れて取り組んでいたかもしれません(笑)。毎日、毎日、長い時には8時間くらいテニスコートにいました。そのおかげで体力が養われたことは、医師になって長時間手術をする際などに役立っています。上下関係や、手術の際の手技などに通じる「身体の動かし方」などを学べたことも、テニスをやっていてよかったなと感じることです。
みんなで力を合わせて医師国家試験に向けて頑張れたことも、思い出の一つですね。医学部って、みんな「医者になる」という同じ目的を持っているし、試験には大学受験のような定員があるわけではないので、すごく連帯感があるんですよ。なので大学時代は、苦労や大変さを感じたというよりも、とにかく楽しかったですね。
眼科の医師になることを決めたのは、手術に対してやりがいを感じたからというのが大きいです。手術をすることによって、見えないものが見えるようになる。その喜びを患者さまと感じられることに、医師としてのやりがいを強く感じます。
みんなで力を合わせて医師国家試験に向けて頑張れたことも、思い出の一つですね。医学部って、みんな「医者になる」という同じ目的を持っているし、試験には大学受験のような定員があるわけではないので、すごく連帯感があるんですよ。なので大学時代は、苦労や大変さを感じたというよりも、とにかく楽しかったですね。
眼科の医師になることを決めたのは、手術に対してやりがいを感じたからというのが大きいです。手術をすることによって、見えないものが見えるようになる。その喜びを患者さまと感じられることに、医師としてのやりがいを強く感じます。
勤務医時代には、米国への留学も経験されたとお聞きしました。
はい、ミシガン大学に留学しました。勤務医時代にカリスマ的な先生のもとでいろいろなことを学ばせてもらっていたのですが、その先生からの紹介で、ミシガン大学の眼科の研究室で学ばせてもらうことができました。具体的には、緑内障に関する遺伝子の研究ですね。ミシガンって大学都市のような場所なんです。ミシガン大学を中心に町ができているような場所なので、脇目も振らず研究に没頭できたのがいい経験になりました。勤務医時代は、そのカリスマ的な先生から本当にたくさんのことを学びました。いろいろな分野を満遍なく学ばせてもらうことができ、非常に恵まれていたなと思います。
日本眼科学会認定 眼科専門医の資格は、眼科の医師にとっては「とって当たり前のもの」というイメージだと思います。でも、勤務医時代にそうやって臨床や研究に励んでいたからこそ、とれたものだとも思います。資格を更新していくためには、取得後も勉強が欠かせません。日々の勉強のモチベーションになることが、資格を取得してよかったことだと感じています。
日本眼科学会認定 眼科専門医の資格は、眼科の医師にとっては「とって当たり前のもの」というイメージだと思います。でも、勤務医時代にそうやって臨床や研究に励んでいたからこそ、とれたものだとも思います。資格を更新していくためには、取得後も勉強が欠かせません。日々の勉強のモチベーションになることが、資格を取得してよかったことだと感じています。
治療によりマイナスをプラスに。患者さまの喜ぶ顔が心を明るくしてくれる
勤務医時代から、白内障の診療に力を入れていらっしゃるそうですね。
はい、白内障は水晶体が濁ることで視力の低下やまぶしさなどが症状として現れる病気ですが、手術をすることで見え方が大きく改善します。目に見えて変化がありますし、患者さまからも喜んでいただけるので、医師としてやりがいを感じますね。勤務医時代から白内障手術に取り組んでいるので、技術には自負があります。強みとしている治療の一つなので、ぜひお任せいただければと思います。
白内障の手術は、「日帰りでできる」ということが一つのアピールポイントだと思いますが、当クリニックでは入院も可能です。「家に帰るとどうしても家事をしちゃう」という女性の患者さまなどは少なくないんですよ。日帰りでも手術はできますが、手術をした日くらい入院してゆっくり休んでいってもらうのもいいんじゃないでしょうか。それに、二泊三日で入院すれば、両眼をまとめて手術することもできますしね。
白内障の手術は、「日帰りでできる」ということが一つのアピールポイントだと思いますが、当クリニックでは入院も可能です。「家に帰るとどうしても家事をしちゃう」という女性の患者さまなどは少なくないんですよ。日帰りでも手術はできますが、手術をした日くらい入院してゆっくり休んでいってもらうのもいいんじゃないでしょうか。それに、二泊三日で入院すれば、両眼をまとめて手術することもできますしね。
緑内障の方に向けたメッセージや予防において大切なことを教えてください。
緑内障は視野が欠けていく病気なのですが、残念ながら一度欠けてしまった視野は元に戻すことができません。その上、初期の段階では自覚症状を持ちづらいという特徴があるので、40歳を過ぎた方は定期的に検診を受けてほしいですね。人によって検診の頻度は異なりますが、疑わしい人は1年に一回を目安にしてほしいなと思います。
緑内障が発症してしまった方に対しては、「大変だと思うけど治療を続けてください」とお伝えしたいです。何年間も毎日目薬をつけ続けるのは、大変だし、「もういいや」と思ってしまうこともあるかと思いますが、緑内障は日々の管理を続けていくことが大切です。ぜひ、ドロップアウトせずに続けてほしいですね。
緑内障は、研究もしてきましたし、さまざまな症例を見てきたので、白内障とともに強みとしている治療の一つです。緑内障に関する不安や疑問、お悩みがあれば一度ご相談ください。
緑内障が発症してしまった方に対しては、「大変だと思うけど治療を続けてください」とお伝えしたいです。何年間も毎日目薬をつけ続けるのは、大変だし、「もういいや」と思ってしまうこともあるかと思いますが、緑内障は日々の管理を続けていくことが大切です。ぜひ、ドロップアウトせずに続けてほしいですね。
緑内障は、研究もしてきましたし、さまざまな症例を見てきたので、白内障とともに強みとしている治療の一つです。緑内障に関する不安や疑問、お悩みがあれば一度ご相談ください。
お子さまの近視についてのお悩みも、よく受けるそうですね。
そうですね、お子さまの近視についての相談はよく受けます。近視は、近くのものははっきり見え、遠くのものはぼやけてしまう状態のことですが、「これをすれば近視を防げる」といったエビデンスのある治療法はないのが現状です。いろいろな治療法が出てきてはいますが、実際的ではないものも多いので、患者さまや親御さまにはそういった説明をしっかりするようにしています。
あとは、近視の状態に応じた、正しい度数のメガネを作ることですね。当クリニックではメガネの処方も行っていますので、お子さまの近視でお悩みの方はご相談いただければと思います。
あとは、近視の状態に応じた、正しい度数のメガネを作ることですね。当クリニックではメガネの処方も行っていますので、お子さまの近視でお悩みの方はご相談いただければと思います。
これまで得た経験・知識・技術を生かし、最後まで患者さまをサポートする
眼科の医師として、今後力を入れていきたいことはありますか?
今後も引き続き、白内障や緑内障の治療に力を入れていきたいと思っています。医師を続けられる限り、一人ひとりの患者さまを最後まで診ていきたいですね。その一つの方法として考えているのが、インターネットの活用です。ここ数年で、インターネットを活用されるご年配の方はとても増えたように感じます。ネット予約などを難なくこなすご年配の方も多くなりましたよね。
インターネットへの抵抗感が少なくなってきたように感じるので、今後はインターネットを通じた情報発信などにも力を入れていこうと思っています。歯科検診のお知らせメールのようなイメージで、緑内障の検診のお知らせをするのもいいですね。定期的に検診を受けることは患者さまの利益につながりますし、たまに送られてくるメールやSNS通知などであれば負担にもなりにくいと思うので、前向きに検討しています。
インターネットへの抵抗感が少なくなってきたように感じるので、今後はインターネットを通じた情報発信などにも力を入れていこうと思っています。歯科検診のお知らせメールのようなイメージで、緑内障の検診のお知らせをするのもいいですね。定期的に検診を受けることは患者さまの利益につながりますし、たまに送られてくるメールやSNS通知などであれば負担にもなりにくいと思うので、前向きに検討しています。
眼科業界全体において期待していることがあれば、教えてください。
そうですね、再生医療でしょうか。現在の医学では、緑内障の進行を遅らせることはできても、治すことはできません。今後もし緑内障の治療法が出てくるとしたら、再生医療なのではないかと思っています。もちろん、実現には時間がかかりますし、実現できるかどうかも定かではありません。でももし実現できたとしたら、それは患者さまのメリットにつながりますので大いに期待したいですね。
最後に、クリニックの特徴や患者さまへのメッセージをお願いします。
当クリニックは、私の母の代から40年以上、この地で診療を行っている眼科です。都営三田線の板橋本町駅から徒歩約9分、国際興業バスの姥ヶ橋停留所からは徒歩約1分で、駐車場もあります。いろんな交通手段でお越しになれるので、ご都合に合わせてご来院ください。
院内は、閉塞感のない広々とした空間で、手術室や病室も備えているのが特徴です。日本眼科学会認定 眼科専門医としての知識や技術、大学病院での経験を、皆さまに提供できればと思っています。目に関することでしたら、気兼ねなくご相談ください。
院内は、閉塞感のない広々とした空間で、手術室や病室も備えているのが特徴です。日本眼科学会認定 眼科専門医としての知識や技術、大学病院での経験を、皆さまに提供できればと思っています。目に関することでしたら、気兼ねなくご相談ください。