眼科

一般的な眼科診療はもちろんこと、日帰り白内障手術にも対応可能です
眼科は、乳幼児から高齢者まで、目やその周囲の健康に関わる幅広い病気を診る診療科です。現代では、パソコンやスマートフォンの普及により目にかかる負担が増大しており、子供の近視や大人の眼精疲労、視覚に関する不調が増えています。また、高齢化が進む中で、白内障や緑内障、糖尿病網膜症といった病気への対応が重要になっています。白内障は手術で視力の改善を目指すことができ、緑内障や糖尿病網膜症では早期発見と治療が失明防止につながります。
目の症状は、痛み、かゆみ、充血、疲れ目、視力低下、まぶたの腫れなど多岐にわたります。普段と見え方が異なる、少しでもおかしいと感じる症状は、重大な病気の兆候である場合があります。違和感や不調を感じたら、早めに眼科に相談することが大切です。目に関する不安や悩みは、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
白内障

白内障の初期段階では、進行を抑える点眼治療を行います。ただし、点眼治療では濁った水晶体を透明に戻すことはできず、視力や症状の改善は期待できません。症状が進行して日常生活に支障をきたす場合、治療には手術が必要となります。手術が遅れると、治療が複雑化する可能性もあります。
白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズに置き換えます。現在主流の「超音波水晶体乳化吸引手術」では、角膜の小さな切開(約2mm)から水晶体を破砕・吸引し、レンズを挿入するため、縫合は不要ですし、局所麻酔により痛みもほとんどありません。術後は短期間で通常の生活に戻れる場合が多く、当院では日帰り手術も可能です。
手術時期を適切に見極め、十分な術前説明を行うことで、安全かつ負担の少ない治療の提供に努めています。症状が進行する前にご相談ください。
■白内障でよくみられる症状
・目がかすんで、霧がかかったように見える ・物が二重、三重に見える
・明るいところでは、かえって見えにくい
・太陽光や車のヘッドライトの光がとてもまぶしい
・視力が低下し、小さな文字が読みにくい
・急に眼鏡の度が合わなくなった(眼鏡を作りかえても見えにくさが変わらない)
緑内障

緑内障は日本で失明の主な原因の一つとされています。進行性であるため、早期発見と適切な治療が視力を守る鍵です。しかし、治療を始めても途中でやめてしまう患者さまが多い現状があります。その理由の一つは、治療が継続的かつ簡単ではないことです。緑内障の治療は、定期的な受診と日々の点眼薬の使用が必要で、両方を続けることが失明を防ぐための重要な要素です。
当院では、この治療継続の難しさを重く受け止めています。患者さま一人ひとりと向き合い、定期的な通院と点眼治療の重要性を丁寧にお伝えすることで、治療中断を防ぐ努力をしています。また、治療内容や注意点を分かりやすくまとめたパンフレットをお渡しし、ご自宅でも確認できるように工夫しています。
緑内障は長期的なケアが必要な病気です。患者さまが安心して治療を続けられるよう、継続的なサポートとわかりやすい情報提供を心がけています。
緑内障は視野狭窄が進行する病気で、一度失われた視野を改善することはできません。そのため、治療の主な目的は病状の進行を抑え、残された視野を守ることにあります。治療方法としては、薬物療法、レーザー療法、手術療法があります。薬物療法では、点眼薬や場合によっては内服薬を使用し、房水の産生を抑えたり流出を促進して眼圧を下げます。症状の進行や作用の程度に応じて薬剤の種類や組み合わせを調整します。
眼圧を十分に下げられない場合には、手術療法を検討します。手術では房水の流れを改善し、眼圧をコントロールすることで病気の進行を防ぎます。
患者さまの症状や進行度に応じて適切な治療法を選択し、必要に応じて複数の方法を組み合わせることで作用を働かせます。治療の作用を維持し、視野を守るためには、継続的な治療と定期的な診察が不可欠です。
■緑内障のリスクがあるため、定期的な検査をおすすめする方
・40歳以上 ・近視が強い ・ご家族に緑内障の方がいる
・血圧が低い・睡眠時無呼吸症候群・喫煙・ストレスがある
糖尿病網膜症

院長は総合病院で勤務した経験を活かし、全身疾患と眼の関係を深く理解し、多くの症状に基づいた診断と治療が可能です。また、他の診療科との連携経験を活かし、適切な診断と治療を提供します。
糖尿病と診断されたら眼科の受診も重要となります。視力低下などの自覚症状は網膜症が進行するまで現れにくいため、悪化に気づかないケースが多く、受診時には網膜光凝固術が必要な状態に至っている場合もあります。
初期段階では、食事や運動による血糖コントロールで進行を抑えることが可能です。進行するとレーザー治療で新生血管の発生を抑制します。硝子体出血や網膜剥離などが起こると硝子体手術が必要となり、外科的治療が求められる場合は提携病院をご紹介します。
糖尿病では毛細血管が徐々に障害を受け、血管が詰まることで網膜が酸欠状態となり、新生血管が形成されます。この新生血管はもろく出血しやすく、増殖膜が張ることで網膜剥離の原因となります。糖尿病と診断されましたら、半年に一度の眼底検査を受けてください。
網膜の病気(加齢黄斑変性症・網膜静脈閉塞症)・硝子体注射

網膜に広がる毛細血管は神経細胞に酸素や栄養を供給していますが、血流の悪化により血液成分が漏れたり、新生血管(異常な血管)が発生することで、網膜中心部の黄斑に浮腫(むくみ)が生じることがあります。この黄斑浮腫は、加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症、糖尿病網膜症などでよく見られ、ゆがみや中心暗点、視力低下といった症状を引き起こし、場合によっては失明に至ることもあります。
硝子体注射
これらの病態には、血管新生や血管透過性を促進する「VEGF(血管内皮増殖因子)」というタンパク質が関与しています。抗VEGF薬治療では、このVEGFの働きを抑える薬を眼球内に直接注射し、血管からの漏れや新生血管の増殖を抑えることで、黄斑浮腫の改善を目指します。治療により腫れが引いて視力が向上したり、視力の維持につながることが期待されますが、作用には個人差があります。
治療を受ける際には、治療当日とその前後数日間に抗菌薬の点眼が必要です。感染予防のため、忘れずに点眼を続けることが大切です。
ドライアイ

ドライアイは、涙の量不足や質のバランスの乱れによって目の表面が乾き、傷つきやすくなる病気です。主な症状として、目の乾き、ゴロゴロ感、かすみ目、まぶしさ、疲れ、痛み、充血、涙目、目やになどが挙げられます。加齢、長時間の画面視聴、乾燥した環境、コンタクトレンズの装用、喫煙などが原因となるほか、シェーグレン症候群や関節リウマチといった膠原病もリスク因子となります。
軽度であれば市販の目薬で改善することもありますが、症状が進行した場合には眼科での治療が必要です。治療法には、涙の不足を補う目薬、涙の蒸発を防ぐムチン増加治療、炎症を抑える薬、涙点プラグによる涙の保持、マイボーム腺異常への温罨法やアイシャンプー治療などがあります。早めに受診することで症状の悪化を防ぎ、快適な目の状態を維持することが重要です。
小児眼科

親御さまの協力もお子さまの目を守るために重要となります
小児の視力は成長とともに発達するため、適切な視覚刺激を与えることが重要です。視覚の発達時期は6~8歳頃まで続き、この間に先天性や後天性の問題があると発達が妨げられる可能性があります。しかし、小児は目の異常を自分でうまく伝えられず、検査も難しい場合があり、病気の発見や治療が遅れることがあります。当院では視能訓練士が検査を行います。
また、「眼鏡をかけていたら問題を防げた」というケースも少なくないため、親御さまの理解と協力が欠かせません。当院では、院長自身が子育て経験を持つ母親として、親御さまとお子さまの気持ちに寄り添いながら丁寧にサポートします。たとえば、目薬に慣れるための工夫や、眼鏡への抵抗感を減らすために親御さまが伊達メガネをつけるなど、親子で取り組める方法をご提案します。小児の近視進行を抑える低濃度アトロピン硝酸塩水和物点眼液(※)による治療も行っております。
お子さまの健やかな視力発達のため、親御さまと一緒に適切なケアを進めてまいります。
※自由診療です。料金は料金表をご確認ください。
■小児眼科でよくみられる症状・相談
・生後すぐから涙がたまり気味で、よく目やにが出る
・顔を近づけてテレビや本を見ている。
・目を細めてものを見る
・何か物にぶつかりやすかったり、転びやすかったりする
・視線がそろっていない
・目の位置がおかしい
・上目または横目使いで見る
・頭を傾けて見る
・まぶたがうまく開かない
・目が揺れているように感じる
・学校の視力検査で視力低下を指摘された
・3歳児健診・就学前健診・学校検診で引っ掛かった
低濃度アトロピン硝酸塩水和物点眼液について
【未承認医薬品等であることの明示】
当院で使用している低濃度アトロピン点眼薬「マイオピン(Myopine)」は日本国内における薬機法未承認の医薬品です。
【入手経路等の明示】
「マイオピン(Myopine)」は、Eye-Lens Private Limited.より入手しております。
※個人輸入に関しては、厚生労働省ホームページに掲載された「リスクが潜む個人輸入」のページの注意点をご参照ください。
「リスクが潜む個人輸入」
参照URL:https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/index.html
【国内の承認医薬品等の有無】
アトロピン点眼薬として承認を受けている医薬品として「日点アトロピン点眼液1%」がございます。
ただし、「マイオピン(Myopine)」とは濃度が異なり、「マイオピン(Myopine)」と同等の効能効果で日本国薬機法の承認を得ている医薬品はございません。
【諸外国における安全性等に係る情報の明示】
シンガポールや日本におけるさまざまな症例報告がありますが、その中で「マイオピン(Myopine)」固有の重篤な副作用の報告はありません。
ただし、その他重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
また、ごく一部の症例において下記の報告がされていますが、いずれも入院等が必要な重篤なリスクではございません。
・瞳孔径の軽微な変化
・軽度の眼刺激(かゆみ、充血を含む)
・視覚的な違和感(まぶしさ、近方の見づらさ等)
【医薬品副作用被害救済制度について】
万が一重篤な副作用が出た場合は、日本国における医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
今里ばんどう眼科の基本情報
診療科目 | 眼科 小児眼科 | |||||||||||||||||||||||||||
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住所 |
大阪府大阪市東成区大今里西2-16-9 2F
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アクセス |
駐車場14台 |
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診療時間・休診日 |
休診日 日曜・祝日 土曜診療
火曜午後は手術日です。 |
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電話番号 |
06-4308-5681 |
特徴・設備
待合室 |
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設備 |
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駐車場 |
駐車場14台 |
専門医 |
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掲載している情報についてのご注意
医療機関の情報(所在地、診療時間等)が変更になっている場合があります。事前に電話連絡等を行ってから受診されることをおすすめいたします。情報について誤りがある場合は以下のリンクからご連絡をお願いいたします。
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