検診・人間ドック｜社会医療法人寿会 富永クリニック

見落としがない画像診断を心がけています。そして、受診者にはご自身の身体の状況がどうなっているのか、しっかりと理解していただく必要があるため、説明は分かりやすく、言葉だけではなく受診者の方も目で見て簡単に分かるように、画像やイラストなどを一緒に見ながら説明を行っております。また、できるだけ受診者の皆さんをお待たせしないようにスムーズな案内も心がけています。

検診を受けに来られる方には、貴重なお時間を割いて来院していただいているため、その大切なお時間を無駄にしないように、検査と検査の間であったり、検査後から説明までの時間であったりといった待ち時間をできるだけ少なくし、できるだけ短い時間で検診を受けていただけるようにスムーズな案内ができる体制を整えております。

脳ドックを始めとした、当院の対象疾患の早期発見や治療に使用する医療機器は一通り、そろえております。当院では、外部の医療機関より依頼をされて、MRI/MRA、CTの撮影を行い、データと報告書を送付するということも行っており、当院に導入している医療機器を少しでも多くの方に使用していただき、病気の早期発見・早期治療に役立てればと思っています。

脳ドックを中心に当院では行っておりますので、MRI・MRAは非常に需要の高い医療機器の一つであると言えます。造影剤を使用することなく検査が可能であり、放射線被ばくの心配をする必要がなく身体に優しい検査を行うことができます。MRI・MRAの検査では、脳梗塞・脳腫瘍・脳萎縮・脳動脈瘤（りゅう）の早期発見をすることができ、早期治療につなげることが可能です。

脳ドックの分野で申し上げますと、受診者の方の要望で多いのは認知症の予防や早期発見のリクエストです。現時点では、なかなか難しいところもありますが、これからもっと研究が進むにつれて取り入れていくべきものだと思っております。また、認知症の治療は大変難しいため、早期発見ができた場合にそれからどう治療をしていくのかということも受診者としっかりお話をして一緒に考えないといけないと思っています。

当日に全ての検査の結果が出るようになっております。検査後に、受診者の方と一緒に画像などを見ながら結果の説明をさせていただきます。検査の結果、万が一何か異常がある場合には当院で治療を開始していただくことも可能です。また、遠方から来院されている方に関しては、ご自宅から近い医療施設を紹介するなど受診者の方のご希望に添った対応を心掛けています。

病気を理解していただくことが、病気の予防につながると思っております。そのため、血圧の治療やコレステロールの治療だけを行っているのではなく、その先には動脈硬化の予防、さらにその先には動脈硬化を原因とする、さまざまな大きな病気の予防につながっているということを知っていただけるように日頃からお話をさせていただいています。

受診者自身の身体の状態や病気について、しっかりと知っていただく機会になれば良いと思っています。今まで、若いから大丈夫だとか、自分は病気にはならないから大丈夫といった思い込みを根拠に暴飲・暴食をしていた方が、脳ドックを受けることでこれではいけないんだと気がつき、そして生活習慣の見直しなどをしていただくことで病気を未然に防ぐことにつながればと思います。

脳ドックで発見される全ての異常に関して、治療が必要なわけではなく、経過観察が必要もしくは精密検査が必要などさまざまな種類の問題があります。その中で、異常かどうかの境界域のものもあるため、私が医師としてどのように問題を受診者に伝えるのかは非常に難しいものがあり、いつもその辺りの境界は悩みながらの仕事になりますが、受診者の立場になり、どのような方法がそれぞれの受診者に合っているのかを一緒に考えます。

特別なことは何も行っていないと思いますが、当たり前のことをしっかりと行い、受診者の皆さんと真摯（しんし）に向き合っている姿が受診者の皆さんに少しでも伝わればと思っています。近親者に頭の病気を気にしている者がいて、私も心配になって検査を受けに来たという方もいらっしゃいますが、何か心配事があるときに、私たちを頼って来院していただけることは大変うれしく、少しでも納得して帰っていただけたらと思います。

特に脳卒中に関しては、このような生活が良い、悪いなどはなく生活習慣病の管理が大変重要になってきます。当院の脳ドックを受診される方は、日頃から健康に気を遣っている方が多く、一般的な健康診断を含め人間ドックなどを毎年受けている方が多いため、異常が見つかることはかなり少ないです。自由診療のため経済的な問題が大きいと思いますが、一度脳ドックを体験していただき、良さを分かっていただければと思います。

来院されるほとんどの方は脳ドックも含めて、検診を受けるということは何も異常がないと言ってほしくて受けるのがベースにあると思います。そのため、なるべくそのご希望に沿えるようにあまり怖がらせるようなことを言わず、軽い異常をオーバーに言ったりすることがないように気を付けています。受診される皆さんが、特に大きな異常がない場合は、心を落ち着けて帰っていただけるような場所にしていきたいと思います。