規則正しい生活をサポートし、生活習慣病・循環器疾患の予防を目指す医師
院長
鈴木 淳司
取材日:2023年2月20日
鈴木 淳司先生(日本循環器学会認定 循環器専門医)にインタビュー
循環器疾患に対して、生活習慣病の治療・予防の観点からアプローチを行う
心筋梗塞に対しては、主にどのような診療を行っていますか？
症状の詳細について、問診などにて詳しくお話をうかがうように心がけています。心筋梗塞の主な症状は胸の痛みや呼吸困難、呼吸のしづらさなどがありますが、例えば「胸の痛み」に関しても時間帯やタイミング、どのように痛むかなど細かいポイントが異なり、それによって治療の選択肢も変わってきます。
心筋梗塞だけの話ではありませんが、大半の循環器疾患の原因には生活習慣病が関わっています。逆説的に生活習慣が正しければ、心筋梗塞を始めとする各種病気のリスクを下げられます。その点、私は「日本内科学会認定 総合内科専門医」でもありますので、食事や運動など生活指導を行うことで治療を進めて行くことができます。
投薬治療にも注力していますが、「あまり薬に頼りたくない」という方も少なくないため、無理に薬の処方を促すようなことはありません。患者さまのご希望など把握した上で、それに寄り添った形で診療を進めたいというのが私の考えです。
心筋梗塞だけの話ではありませんが、大半の循環器疾患の原因には生活習慣病が関わっています。逆説的に生活習慣が正しければ、心筋梗塞を始めとする各種病気のリスクを下げられます。その点、私は「日本内科学会認定 総合内科専門医」でもありますので、食事や運動など生活指導を行うことで治療を進めて行くことができます。
投薬治療にも注力していますが、「あまり薬に頼りたくない」という方も少なくないため、無理に薬の処方を促すようなことはありません。患者さまのご希望など把握した上で、それに寄り添った形で診療を進めたいというのが私の考えです。
心不全の診断・治療を行う上で気を付けていることがあれば教えてください。
心不全とは、「心臓に何らかの問題・障害が生じることで、息切れなどの症状が起こり、生活や生命に支障をきたしている状態」の総称です。心臓機能の問題には心筋梗塞を始め、血圧が高くなる「高血圧症」や心臓の筋肉の病気である「心筋症」、血液の流れをコントロールするための弁に障害が起こる「弁膜症」、脈が異常に乱れる「不整脈」など、さまざまな病気や症状が関わっている可能性があります。
診断の際は、症状について具体的にヒアリングを行い、検査結果や私の知見も踏まえた上で原因を追究するようにしています。また、心不全全体の最たる症状として呼吸困難・息切れなどがあるため、呼吸器系の疾患と取り違えないよう細心の注意を払っています。
生活習慣の見直しや投薬など、一人ひとりの症状や考え方に合った治療方法をご提案させていただきます。
診断の際は、症状について具体的にヒアリングを行い、検査結果や私の知見も踏まえた上で原因を追究するようにしています。また、心不全全体の最たる症状として呼吸困難・息切れなどがあるため、呼吸器系の疾患と取り違えないよう細心の注意を払っています。
生活習慣の見直しや投薬など、一人ひとりの症状や考え方に合った治療方法をご提案させていただきます。
生活習慣が大切とのことですが、具体的にどのような診療をしていますか？
「食生活」と「運動習慣」、基本的にはこの二つの見直しを主軸にして、生活習慣の指導を行います。ただ、生活習慣の見直しと言っても、私の考えばかりを一方的に押し付けることがないように注意しています。生活習慣病の予防・治療には、患者さま自身が治療にしっかりと向き合うことが大切です。しかし、あまりにも無理な計画では長く続かず、途中で断念してしまうというケースもあるでしょう。そのために患者さまのライフスタイルなどをしっかりと把握し、無理のない範囲で治療を進めていくようにしています。
また、症例やご要望次第ではお薬による治療も可能です。患者さまのお考えに寄り添った方法を提案しますので、ご希望などあれば遠慮なくお話しいただきたいと思います。
また、症例やご要望次第ではお薬による治療も可能です。患者さまのお考えに寄り添った方法を提案しますので、ご希望などあれば遠慮なくお話しいただきたいと思います。
患者さまにとって身近な医師となることで、病気の早期発見・予防を目指す
循環器の医師を目指そうと思った理由・きっかけは何だったのでしょうか？
ありがちな話かもしれませんが父親が開業医でして、その影響が大きいです。クリニックが自宅も兼ねていた関係で、幼少期から父が診療している姿はよく見ていましたので、物心付いた頃から医師という職業に関心がありました。そういった経緯もあって、自然と医師を志すようになっていました。
最初は消化器内科を専攻しようと考えていたのですが、幅広い分野を学ぶ中で出会った循環器の先生に感銘を受け、方向転換をしました。特に循環器疾患は治療することで症状の苦しみをしっかりと緩和することができる分野なので、治療の成果をしっかりと目で見ることができる点に惹かれました。
最初は消化器内科を専攻しようと考えていたのですが、幅広い分野を学ぶ中で出会った循環器の先生に感銘を受け、方向転換をしました。特に循環器疾患は治療することで症状の苦しみをしっかりと緩和することができる分野なので、治療の成果をしっかりと目で見ることができる点に惹かれました。
循環器の医師として、どのような場面でやりがいを感じますか？
治療開始時に患者さまと決めておいた目標を達成できた時に、やりがいを感じます。
例を挙げると、コレステロール値や血圧の目標値を決めて、その数値を目指して食生活や運動の指導を行います。患者さまも、「ただ生活習慣を正しくする」だけでは漠然としていて、モチベーションを維持することも難しいと思うのです。そのため、数値など具体的な目標を定めて診療して行くようにしています。達成できた時も、より治療の作用を実感しやすくなると思いますから、どのような治療でも患者さまがイメージしやすい目標は定めるようにしています。
例を挙げると、コレステロール値や血圧の目標値を決めて、その数値を目指して食生活や運動の指導を行います。患者さまも、「ただ生活習慣を正しくする」だけでは漠然としていて、モチベーションを維持することも難しいと思うのです。そのため、数値など具体的な目標を定めて診療して行くようにしています。達成できた時も、より治療の作用を実感しやすくなると思いますから、どのような治療でも患者さまがイメージしやすい目標は定めるようにしています。
開業の理由や、勤務医と異なる点についてお聞かせください。
「より患者さまの身近な場所・立場で診療したかった」という想いがあり、開業医になることを決意しました。
勤務医時代の話ですが、大きな病院にお越しになる患者さまは、既に症状が進行しているケースがほとんどでした。「もっと早期に病気を発見・治療することができていれば、違う治療の選択肢もあったのに…」と思う場面が何度もありました。そのため、地域の方がちょっとした不調や異変も気兼ねなく相談できる「町のクリニック」を作り、そこで診療したいと思うようになったのです。
大学病院ほどの設備規模はありませんが、早い段階で症状を発見できることで、生活やお身体への負担が出ないよう治療できる点が開業医の長所です。当院の近くにお住まいの方につきましても、ささいなことだと遠慮せず、何でも気兼ねなくご相談いただきたいと思っています。
勤務医時代の話ですが、大きな病院にお越しになる患者さまは、既に症状が進行しているケースがほとんどでした。「もっと早期に病気を発見・治療することができていれば、違う治療の選択肢もあったのに…」と思う場面が何度もありました。そのため、地域の方がちょっとした不調や異変も気兼ねなく相談できる「町のクリニック」を作り、そこで診療したいと思うようになったのです。
大学病院ほどの設備規模はありませんが、早い段階で症状を発見できることで、生活やお身体への負担が出ないよう治療できる点が開業医の長所です。当院の近くにお住まいの方につきましても、ささいなことだと遠慮せず、何でも気兼ねなくご相談いただきたいと思っています。
病気の原因を取りのぞくため、地域の方々の規則正しい生活をサポート
今後、「このような診療に力を入れたい」など、何かビジョンはありますか？
各種病気の早期発見・早期治療はもちろん、「そもそも病気にかからないこと」を目指して予防ケアにも注力して行きたいと考えています。そのためにはやはり、普段の生活習慣を規則正しいものにすることが重要です。どのような病気でも、そもそもかからないに越したことはありません。食事の栄養管理指導や運動習慣の指導を通じて、地域の方々が病気と無縁の生活を送るためのサポートをしたいです。
「日本内科学会認定 総合内科専門医」として生活習慣管理のための指導・アドバイスなどを行いつつ、「日本循環器学会認定 循環器専門医」として、心筋梗塞など、専門的な循環器疾患の治療にも必要に応じて対応できるよう、引き続き努めたいです。
「日本内科学会認定 総合内科専門医」として生活習慣管理のための指導・アドバイスなどを行いつつ、「日本循環器学会認定 循環器専門医」として、心筋梗塞など、専門的な循環器疾患の治療にも必要に応じて対応できるよう、引き続き努めたいです。
クリニックとして課題に感じていることや展望があればお聞かせください。
通いやすい環境作りが課題であると感じています。病気の予防や発見に注力すると言っても、まずは患者さまにご来院いただかないことには何も始まりません。特に生活習慣の指導などは一朝一夜という訳にはいかず、継続的に通院していただく必要があります。何度もお越しいただくのに、肝心のクリニックが通いにくい環境では、患者さまもモチベーションを維持することが難しいでしょう。
また、展望というより願望に近いのですが、スタッフを増やし、医院設備も拡充できたらいいなと思っています。具体的には、管理栄養士や臨床検査技師、心臓リハビリテーションを行うためのスタッフやその設備などです。幅広い診療や検査を院内で行えるようになることで、患者さまへの負担もだいぶ減らすことができます。コストなどの問題もあって一度に全てはできませんが、少しずつできる所から始めていきたいと思います。
また、展望というより願望に近いのですが、スタッフを増やし、医院設備も拡充できたらいいなと思っています。具体的には、管理栄養士や臨床検査技師、心臓リハビリテーションを行うためのスタッフやその設備などです。幅広い診療や検査を院内で行えるようになることで、患者さまへの負担もだいぶ減らすことができます。コストなどの問題もあって一度に全てはできませんが、少しずつできる所から始めていきたいと思います。
最後に、患者さまへのメッセージなどがありましたらお願いいたします。
お身体に関する不調や違和感に気付きましたら、まずは一度、ご来院いただきたく思います。循環器にまつわる疾患に限らず、どのような病気も基本は「早期発見・早期治療」で対応するに越したことはありません。そのため、ささいな異変であっても、なるべく速やかに医療機関へ受診していただくことが大切です。
また、そもそも病気にかからないよう、普段からの生活習慣や予防ケアに気を払うことも健康な生活を送る上では欠かせません。その点のアドバイスや指導にも注力していますので、お身体について不安なことなどがあれば、気兼ねなくお話しいただきたいです。
また、そもそも病気にかからないよう、普段からの生活習慣や予防ケアに気を払うことも健康な生活を送る上では欠かせません。その点のアドバイスや指導にも注力していますので、お身体について不安なことなどがあれば、気兼ねなくお話しいただきたいです。
