舌下免疫療法や補聴器の相談などに対応し、幅広いお悩みを相談できる医師
院長
武富 弘敬
取材日:2022年12月7日
武富 弘敬先生(日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医)にインタビュー
患者さまに頼られている開業医の先生に憧れを抱き、医師を志す
初めに、耳鼻咽喉科の医師を志したきっかけを教えてください。
幼少期に家族が病院を受診した際、担当の先生をとても頼りにしている姿を見ました。その姿を見て、「頼られる仕事って良いな」と感じ、憧れを抱くようになったのが医師を志したきっかけです。
それからはクリニックでの日常的な診療風景に憧れ、かぜ症状などの身近な病気をしっかりと診察できる、内科か耳鼻咽喉科のどちらかに進もうと考えていたところ、「鼻やのどを専門的に診られるのは耳鼻咽喉科だよ」と臨床研修をしていた時代の上司からアドバイスをいただき、耳鼻咽喉科を選択しました。また、耳鼻咽喉科疾患は小さなお子さまからご年配の方まで年齢問わず発症しますので、幅広い年齢層の方の手助けができるのも魅力を感じた理由の一つです。
それからはクリニックでの日常的な診療風景に憧れ、かぜ症状などの身近な病気をしっかりと診察できる、内科か耳鼻咽喉科のどちらかに進もうと考えていたところ、「鼻やのどを専門的に診られるのは耳鼻咽喉科だよ」と臨床研修をしていた時代の上司からアドバイスをいただき、耳鼻咽喉科を選択しました。また、耳鼻咽喉科疾患は小さなお子さまからご年配の方まで年齢問わず発症しますので、幅広い年齢層の方の手助けができるのも魅力を感じた理由の一つです。
学生時代や勤務医時代の経験で、役立っていることを教えてください。
学生時代は診療科目にこだわらず、医学全体の知識を幅広く身に付けることに注力していました。勤務医時代は、大学病院や総合病院の耳鼻咽喉科で、手術を担当することが多かったですね。
耳鼻咽喉科に対して、手術のイメージを持っている方はあまりいらっしゃらないかと思いますが、大学病院などでは多くの手術が行われています。私は主に、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎の手術を担当する機会が多く、加えて、緊急を要する疾患にも携わらせていただきました。そのおかげで、クリニックを開業した現在も緊急性の見極めや、手術適応の有無などの鑑別ができるようになりましたね。
私はもともと開業医の先生に憧れていましたし、内科などに比べると耳鼻咽喉科は数も少ないですから、この町に1軒でもあれば地域の方々の手助けになれるかなと思い、開業に至りました。
耳鼻咽喉科に対して、手術のイメージを持っている方はあまりいらっしゃらないかと思いますが、大学病院などでは多くの手術が行われています。私は主に、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎の手術を担当する機会が多く、加えて、緊急を要する疾患にも携わらせていただきました。そのおかげで、クリニックを開業した現在も緊急性の見極めや、手術適応の有無などの鑑別ができるようになりましたね。
私はもともと開業医の先生に憧れていましたし、内科などに比べると耳鼻咽喉科は数も少ないですから、この町に1軒でもあれば地域の方々の手助けになれるかなと思い、開業に至りました。
なぜ「日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医」を取得されたのですか？
耳鼻咽喉科に限らず、医師は資格取得に向けて試験を受けることができます。医師として働き始めて5～6年たった頃に、これまで得てきた知識や経験を確認するような試験です。
「日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医」の資格を取得していることで、耳鼻咽喉科に特化していることが目に見えてわかりますし、患者さまに対して説得力のある説明ができたり、より専門的な医療を提供できたりします。このようなメリットを考え、資格取得に至りました。
「日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医」の資格を取得していることで、耳鼻咽喉科に特化していることが目に見えてわかりますし、患者さまに対して説得力のある説明ができたり、より専門的な医療を提供できたりします。このようなメリットを考え、資格取得に至りました。
舌下免疫療法に前向きに取り組めるようコミュニケーションを大切にする医師
注力されている舌下免疫療法について、どのような治療か教えてください。
舌下免疫療法は、アレルギー性鼻炎の原因であるアレルゲンを直接体内に取り込み慣らしていくことで、症状を抑える治療方法です。春に飛ぶスギ花粉と、1年通して症状が出るダニに対して、この治療方法が有用です。これまでは、お薬を処方して症状を抑えることしかできませんでしたが、舌下免疫療法を行うことで体質を根本から変えることができます。
しかし、舌下免疫療法は3～５年と長期にわたる治療になるので、途中で辞めてしまう患者さまも少なくありません。初めは興味があってスタートしても、月に1回の受診と毎日1回の服用を続けることが苦痛に感じてしまう方もいらっしゃいます。そのため、治療を継続するメリットをお伝えしたり、経過を一緒に確認したりして、少しでも前向きな気持ちで取り組めるよう、お声がけをしています。
しかし、舌下免疫療法は3～５年と長期にわたる治療になるので、途中で辞めてしまう患者さまも少なくありません。初めは興味があってスタートしても、月に1回の受診と毎日1回の服用を続けることが苦痛に感じてしまう方もいらっしゃいます。そのため、治療を継続するメリットをお伝えしたり、経過を一緒に確認したりして、少しでも前向きな気持ちで取り組めるよう、お声がけをしています。
睡眠時無呼吸症候群の診療ではどのようなことを心がけていますか？
睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に無呼吸の状態になり、睡眠の質が落ちるといった特徴があります。そのため、日中に眠気を感じる方や、呼吸が苦しくて夜中に起きてしまう方もいらっしゃいます。放置すると、将来的に脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などが起きやすくなることがわかっているので、予防のためにも治療に取り組んでいただければと思います。
診療時に心がけているのは、のどや鼻の中が狭くなっていないか、見逃さないようにすることです。また、症状の程度によってご提案する治療方法も変わりますので、しっかりと検査を行うようにしています。検査は、コンパクトな機器をご自宅に持ち帰り、寝ている間に呼吸が止まった回数やいびきの回数をカウントするというものです。
その後、検査結果をもとに、就寝時にマウスピースを装着するのか、CPAPを用いて呼吸がしやすいよう環境を整えるのか、患者さまと相談しながら治療方法を決定していきます。
診療時に心がけているのは、のどや鼻の中が狭くなっていないか、見逃さないようにすることです。また、症状の程度によってご提案する治療方法も変わりますので、しっかりと検査を行うようにしています。検査は、コンパクトな機器をご自宅に持ち帰り、寝ている間に呼吸が止まった回数やいびきの回数をカウントするというものです。
その後、検査結果をもとに、就寝時にマウスピースを装着するのか、CPAPを用いて呼吸がしやすいよう環境を整えるのか、患者さまと相談しながら治療方法を決定していきます。
補聴器相談も受け付けていると伺いました。診療の流れを教えてください。
現在、日本では補聴器の普及率が低いのですが、難聴を放っておくと認知症を引き起こしやすいことから、早い段階で聞こえを補聴器で補うという考えが広まりつつあります。補聴器は敬遠されがちですが、聞こえないことを放っておかないようにしましょうとお伝えするようにしています。
診療の流れとしては、聞こえが悪いという方に対して検査を行い、難聴が加齢によるものかを判断します。もし加齢が原因であれば補聴器を試してみませんかという形でご提案します。補聴器を試したいという方には、改めて補聴器診療という形で予約を取り、後日ご来院いただきます。補聴器の重要性を実感していただきたいですし、慣れていただくためにも2～3カ月程度は無料でお貸し出しします。患者さまが日常生活に役立つと感じたのなら購入を検討していただきますし、有用性を感じない場合は少し様子を見て、また聞こえに困るようでしたらご相談くださいという流れになります。
診療の流れとしては、聞こえが悪いという方に対して検査を行い、難聴が加齢によるものかを判断します。もし加齢が原因であれば補聴器を試してみませんかという形でご提案します。補聴器を試したいという方には、改めて補聴器診療という形で予約を取り、後日ご来院いただきます。補聴器の重要性を実感していただきたいですし、慣れていただくためにも2～3カ月程度は無料でお貸し出しします。患者さまが日常生活に役立つと感じたのなら購入を検討していただきますし、有用性を感じない場合は少し様子を見て、また聞こえに困るようでしたらご相談くださいという流れになります。
「ここで診てもらいたい」と思えるよう、接遇を大切にしたクリニック
今後、力を入れていきたいことや新たに取り組みたいことはありますか？
今後もコロナ禍は続くと考えていますから、発熱患者さまの受け入れにも尽力できればと思っています。これはうちのクリニックに限らず、政府がどのクリニックに対してもやりましょうと言っているので、続けていく所存です。また、補聴器の相談など、耳鼻咽喉科として専門的に扱えるものに関しても、引き続き意欲的に取り組んでいきたいと考えています。
そのほか、総合病院などとも綿密に連携を取り、手術などを必要とする患者さまをスムーズにご紹介できる環境を整えていきたいです。待ち時間が軽減できるような体制を強化したり、お子さまが受診しやすいよう工夫したりして、よりよいクリニックづくりにも一層力を入れていきたいですね。
そのほか、総合病院などとも綿密に連携を取り、手術などを必要とする患者さまをスムーズにご紹介できる環境を整えていきたいです。待ち時間が軽減できるような体制を強化したり、お子さまが受診しやすいよう工夫したりして、よりよいクリニックづくりにも一層力を入れていきたいですね。
よりよいクリニックづくりのためにはどんなことが大切だと考えていますか？
患者さまお一人おひとりに対して、「丁寧な対応」、「わかりやすい説明」、「なんでもお話しいただけるような柔らかい雰囲気」を大切にしています。
お子さまであれば診療を嫌がってしまうこともありますが、親御さまと連携を取りながら無理のない範囲で治療を進めるなど、できるかぎり快適に受診してもらえるよう心がけています。もちろんお子さまに限らず、大人の方に対しても「このクリニックにまたお願いしたい」と思われるような行き届いた配慮を忘れず、診療にあたっていく所存です。
お子さまであれば診療を嫌がってしまうこともありますが、親御さまと連携を取りながら無理のない範囲で治療を進めるなど、できるかぎり快適に受診してもらえるよう心がけています。もちろんお子さまに限らず、大人の方に対しても「このクリニックにまたお願いしたい」と思われるような行き届いた配慮を忘れず、診療にあたっていく所存です。
最後に、耳・鼻・のどのお悩みを抱えている方へメッセージをお願いします。
私はこれまで、関東地区の総合病院にて、お子さまや鼻に特化した手術を執刀してきました。その中で、地域の方々により身近な存在でありたいと考え開業を決意しました。
長引く鼻水やくしゃみなどでお困りの方は気兼ねなくご相談ください。特に、スギ花粉症とダニアレルギーに対しては舌下免疫療法という治療を行うことができます。
当クリニックでは、患者さまが納得して帰っていただけるような治療や接遇を心がけています。地域のかかりつけのクリニックとして、皆さまのお力になれれば幸いです。
長引く鼻水やくしゃみなどでお困りの方は気兼ねなくご相談ください。特に、スギ花粉症とダニアレルギーに対しては舌下免疫療法という治療を行うことができます。
当クリニックでは、患者さまが納得して帰っていただけるような治療や接遇を心がけています。地域のかかりつけのクリニックとして、皆さまのお力になれれば幸いです。
