医師として、力を入れて学んだことは何ですか？その理由も教えてください。

産科に関わることは何でも一人で対応できるようになろうと考え、その一貫で一時は麻酔科に転向して学んできました。他の診療科と比べて、産科は1秒の判断で2人の命を危うくする可能性があります。だからこそ、しっかりと知識を身に付けなければならないと思い、全身管理なども勉強した上で産科の医師となっています。私はもともと整形外科の医師だった父と同じ道を志していました。しかし、学生時代に初めて帝王切開の手術を経験したとき、赤ちゃんが出てきた瞬間にもの凄い拍手が上がり、そのことにとても感動しました。それをきっかけに、産科を一生涯の職業にしようと決めました。お母さまと赤ちゃんへハッピーなお産をお届けするため、これからも学び続けていきたいと思っています。

かわぐちレディースクリニックの診療のモットーを教えてください。

私たちのクリニックでは、「家族を大切にする医療施設」であることを診療のモットーとしています。

診察時の説明で大切にしていることはありますか？

何か説明をする時には、妊婦さまの立場に立つことを第一に考えています。初めての顔合わせではネームプレートをお見せしながら名乗り、私のことをきちんと妊婦さまに認識していただいています。そこから、5:5の立場に立って診療をスタートするのが基本です。説明の際にはなるべく医療用語を使わず、妊婦さまが理解しやすい言葉に置き換えています。例えば、赤ちゃんがまだ小さい丸でしかない胎嚢と呼ばれる状態の場合、それが普通のことだとしか説明されずに帰宅させられると、お母さまとしては不安ですよね。そのような時は、「植物で例えると芽が植わったばかりなので、一週間くらい経たないと発芽するか分からない状態ですよ」と具体的な例を挙げるなど、わかりやすい説明であるように工夫しています。このように、妊婦さまが理解できる説明をすることで、私がきちんとその方のことを思って話していると知っていただき、信頼関係の構築につなげられるようにしています。信頼関係があると、妊婦さまのストレスも軽減されて、お互いに接しやすくなるのではないでしょうか。

1967年の開業当初と今で変わったこと、変わらないことを教えてください。

開業当初と変わったのは、医院の規模ですね。昔は地域密着型の小さなクリニックとして、一人の医師がほぼ24時間クリニックにいました。2代目院長の沼口医師は、院内から30分以上離れたことがなく、家族と旅行や外食にも行ったことがなかったように思います。そこから三代目院長である私に変わり、人を集めて大きなクリニックとなり、よりリスクの少ない医療の提供が可能となりました。変わらないことは、地元に密着した、妊婦さまの立場に立った医療を続けている点です。だからこそ、地元の方々に愛されるクリニックとして、皆さまと長いお付き合いができているのだと思います。診療内容は前院長から大きく変わっていますが、今でも沼口医師を指名して来院してくださる方も多く、信頼関係の大切さを実感していますね。

妊婦さまへ配慮していることはありますか？

私が妊婦さまに対して配慮しているのは、インフォームドコンセントをしっかりと行うことです。妊婦健診では医師から10分、助産師から10分かけてお話をしてから検査をするなど、一人の妊婦さまにじっくりと時間をかけて対応いたします。また、妊婦さまをお待たせしないことも大切です。待ち時間のボトルネックがどこかのデータを抽出していますので、例えば会計でお待たせしているのであれば、会計システムを変えるなどの取り組みを行っています。産婦人科に来ていることを人に知られたくない女性もいらっしゃいますので、個室の外にも名札を出さないようにしたり、人の多い空間ではお名前を呼ばないようにするなど、プライバシーにも配慮しています。

院内のデザインや空間でこだわったところがあれば教えてください。

2022年の4月にリニューアルしたのですが、とにかくお母さまにとって不安のない環境を考えて、医院をデザインしました。例えば一人の妊婦さまの帝王切開を行っている間に、ほかの妊婦さまも同時にお産しなくてはならない、となった場合にも対応できるように、設備や規模など、個人のクリニックとしては大きな作りになっているかと思います。また、クリニックの人員を増やすことによって、スタッフが余裕を持って働けるようになっています。スタッフにとっても働きやすい環境にすることで、妊婦さまへ笑顔で対応しやすいという良いスパイラルにつながると考えています。そのために人員を増やそうというのも、リニューアル時に大切にしたことです。

かわぐちレディースクリニックのスタッフの自慢できる点を教えてください。

怖いスタッフがいない点が自慢です。当クリニックの組織の特徴として「院長が頂点のピラミッド式」ではなく、「全スタッフが円状にいるドーナツ型」であることがあげられます。頂点に院長がいて、そこから助手、看護師、事務がいるとなると、気づきがあってもなかなか上の人に意見を言いづらいですよね。ですが当クリニックでは、全体会議制のため、1カ月に2回各部門の代表が集まって院長もスタッフも同じ立場で意見を言い合えるようになっており、問題点を話し合っています。部署の代表自体も持ち回り制なので、スタッフがまんべんなく会議に参加できる形です。妊婦さまが不便におもっていることを全員で話し合ったり、クリーンスタッフが見つけた設備の傷を事務が受けて修繕依頼を出したりと、スムーズなやり取りが行えています。

スタッフのモチベーションを高めるためにしていることはありますか？

職種の垣根がないバブルスタイルを採用しているので、スタッフ間の連携が取りやすい体制となっています。例えば、病棟のほうでお産や緊急帝王切開が重なって手一杯の時に、他部署のスタッフが手伝いにいけるようにするなど、あえて境界をあいまいにしてサポートしやすくなっているのが特徴です。自分の部署の仕事が終わったら他のことは知りませんよという姿勢でなく、大変なところを助けてあげようという気持ちをお互いに持っているからこそ、モチベーションが高く働いていけていると思っています。

先生が患者だった場合の病院選びのポイントを教えてください。

私が病院を選ぶ時には、医師との信頼関係が築けそうかどうかを第一に考えます。うちのクリニックに来た患者さまの中にも、もちろん私と相性が悪い方はいらっしゃると思います。ですから、私たちのクリニックを選んで来るのがいいとは限らず、その方にとって信頼関係が結べそうな方を見つけることがハッピーなお産につながるというのが、産科の医師としてできるアドバイスです。

好きな本とその理由を教えてください。

本はたくさん読んでいますが、中でも特に好きなのはダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」という作品です。医学や精神世界の話も少し混ざっていますが、人間が良い状態から一気に落ちていく過程が描かれていて、人のはかなさにちょっと震えましたね。もう一つの作品は、田中芳樹の「銀河英雄伝説」というSF小説です。専制君主制と民主主義が主な題材となっているのですが、私はこの作品を高校生の時に読んで、自分も選挙に行った際は納得がいかない投票結果であっても受け入れること、一票の重みを認識することが重要であると学びました。国民が選挙に行かなくなって民主主義が廃れてしまうと、いざという時に皆の投票が軽んじられ無効にされて、まともな立候補者が存在しない状況になり、最終的に専制君主制をとるしかなくなるのです。自分が自由でいるためにも、選挙の時には立候補者を全員見てから投票に行くようにしています。

《電話受付可》かわぐちレディースクリニック(川口市｜西川口駅)

	月	火	水	木	金	土	日	祝
9:00～12:00	●	●	●	●	●	●	●	休
14:00～17:00	●		●	●	●	●		休

かわぐちレディースクリニックの基本情報

医院名

かわぐちレディースクリニック

診療科目

産婦人科産科麻酔科婦人科

標榜科目

麻酔科(檜垣博)

電話問合せ

0066-98010-374728

電話問合せの注意事項【必読】

※当社及びEPARK利用施設は、発信された電話番号を、EPARKクリニック・病院利用規約第３条（個人情報について）に定める目的で利用できるものとします。
※一部回線からはご利用いただけない場合がございます。ご了承ください。

住所

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アクセス

京浜東北線西川口駅バス6分
京浜東北線蕨駅バス7分
武蔵野線東浦和駅バス15分
埼玉高速鉄道線鳩ヶ谷駅バス15分
埼玉高速鉄道線新井宿駅バス23分

国際興業バス　イオンモール川口前川停留所　下車徒歩約1分
国際興業バス　イオンモール川口前川東停留所　下車徒歩約4分

駐車場有り（34台）

診療時間・休診日

休診日

祝日

土曜・日曜診療

	月	火	水	木	金	土	日	祝
9:00～12:00	●	●	●	●	●	●	●	休
14:00～17:00	●		●	●	●	●		休

午前最終受付　11:30
午後最終受付　16:30

・電話受付時間は下記の通りとなります。
(月・水・木・金・土) 8:30-17:00
(火・日) 8:30-12:00

電話番号

048-265-5290

特徴・設備

特徴	院内感染対策
設備	駐車場
駐車場	駐車場有り（34台）
サービス	多言語対応 ( 英語中国語 )
専門医	日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医日本小児科学会認定小児科専門医日本周産期・新生児医学会認定周産期(新生児)専門医

最終更新日 2024年4月1日

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