専門医インタビュー

専門医インタビュー(光永 篤先生)|日野原記念クリニック

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日野原記念クリニック 品川駅_専門医インタビュー(光永 篤先生)の写真 苦痛の少ない検査に努め、がんの早期発見に努める医師
副所長 光永 篤
取材日:2023年2月8日

光永 篤先生(日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医)にインタビュー

がんを始めとする病気の早期発見のために、丁寧な内視鏡検査に注力

萎縮性胃炎の検査において、どのようなことを心がけていますか?
日野原記念クリニック 品川駅 萎縮性胃炎の検査において、どのようなことを心がけていますか?の写真
まずは、胃炎の種類をしっかり見極めるように注意しています。萎縮性胃炎には主にA型・B型の2種類があり、A型は「自己免疫性胃炎」とも呼ばれ、免疫異常によって胃の粘膜に炎症が発生するものです。A型は赤血球の産生に必要なビタミンB12の吸収障害を引き起こすため、貧血のリスクがあることが特徴になります。一方でB型はピロリ菌感染が原因で起こるもので、世間一般で胃炎と言うと、こちらを指す場合が多いと思います。両者の主な違いは、胃の萎縮が最初に起こる位置です。A型は胃の上部から、反対にB型は胃の下部から萎縮が始まるため、見極めの重要なポイントになっています。

検査は内視鏡を使用します。萎縮性胃炎は厄介なことに症状があまり出ない上、放置することで胃がんのリスクが高くなります。そのため年に一度は内視鏡検査を受けていただきたいと思います。また、萎縮性胃炎で萎縮した粘膜はピロリ菌除菌後も元には戻らず、胃がんのリスクはゼロにはならないので、ピロリ菌除菌治療後も定期的に検査を受けて頂きたいと思います。
内視鏡検査はハードルが高いイメージはありますが、いかがでしょうか?
日野原記念クリニック 品川駅 内視鏡検査はハードルが高いイメージはありますが、いかがでしょうか?の写真
苦しいイメージがあるのは嘔吐反射によるところが大きいかと思います。挿入したカメラが喉・食道入り口部に当たることで、「おえっ」となってしまう現象です。

そのため当クリニックでは、口ではなく鼻からカメラを挿入する「経鼻内視鏡」を採用しています。経口内視鏡とはそもそもカメラを入れるルートが違うため、嘔吐反射をだいぶ抑えることができます。挿入する鼻の穴も、カメラをより挿入しやすい方を確認して入れるようにしています。以前は、経鼻内視鏡に対して「負担が少ない分、撮影画像が鮮明ではない」と言われていましたが、現在の機器は経鼻でも十分きれいな画像を撮ることができます。

もちろん検査機器の性能に頼りっぱなしではありません。私自身も今までの経験をいかし、挿入時にできる限り負担がかからないよう配慮しています。負担の少ない検査は、より精密な検査結果を出すために必要ですので、十分注意しながら検査を進めてまいります。
食道がんや胃がんに関しても検査を行っているのでしょうか?
日野原記念クリニック 品川駅 食道がんや胃がんに関しても検査を行っているのでしょうか?の写真
はい。食道がんや胃がんなど、上部消化管のがん発見にも注力していますので、ぜひとも検査を受けていただきたいです。

食道に関しては、NBI(Narrow Band Imaging)と呼ばれる特殊光観察機能を備えた「画像強調内視鏡」を用いて検査を行います。NBIとは狭帯域光観察とも言って、特殊な光で食道を照らすことで、早期の食道がんなどの発見に非常に有用です。食道がんは、飲酒・喫煙の嗜好のある人がかかり易い疾患で、どちらもよくたしなむ場合はリスクがより増大します。初期段階では症状が乏しいため、気付いた時には進行していた…というケースが少なくありません。そのため特に体調がおかしくなくても、お酒飲みで煙草も吸われる方は年に1回程度のペースで内視鏡での検査を受けていただきたいと思います。

工学部から医学部の道へ。器用な手先を、丁寧な検査のためにいかす

そのほか、粘膜下腫瘍や逆流性食道炎についてもお聞かせください。
日野原記念クリニック 品川駅 そのほか、粘膜下腫瘍や逆流性食道炎についてもお聞かせください。の写真
粘膜下腫瘍とは消化管の粘膜の下に腫瘍ができる疾患で、胃粘膜下腫瘍では胃の壁にこぶができているように見えます。腫瘍は必ずしも悪性とは限りませんが、中にはがんと同じように早急な対処が必要となるものもあります。しかし内視鏡だけでは腫瘍の存在を確認できても、その腫瘍がどのような性状のものであるのか、性質の診断まではできません。そのため当クリニックでは、粘膜下腫瘍診断に有用な超音波内視鏡という特殊な内視鏡検査が受けられる施設にご紹介しています。

逆流性食道炎は、胃酸が逆流することで呑酸・胸やけなどの症状が起こる病気です。ただしこちらも初期症状が少なく、早期の段階では自覚に乏しい疾患と言えます。逆流性食道炎は重症化すると、まれにバレットがんなど重大な病気につながることがあるため、やはり早期発見・早期治療が大切になります。

粘膜下腫瘍・逆流性食道炎やほかの病気にも言えることですが、どのような病気も進行することで、より危険性の高い病気へとつながる可能性があります。胸やけなどの症状が続く方はもちろん、特に不調を感じない方も、定期的に検査を受けるようにしていただきたいです。
消化器分野を本格的に学ぼうと思ったきっかけを教えてください。
日野原記念クリニック 品川駅 消化器分野を本格的に学ぼうと思ったきっかけを教えてください。の写真
元々は工学部を志望していました。子どもの頃から模型作りや機械を触ることが大好きで、当初は医師になろうとは思っていませんでした。

転機があったのが、私が浪人していた頃でした。予備校近くの古本屋で、とある医師の自伝的な著作に出会い、その内容から医師という仕事をしてみたいと強く思うに至りました。今思えばすごく急な転換であったと思うのですが、その本を読んだことがきっかけとなり工学部から医学部へ志望を変更しました。

大学では最初、さまざまな診療科目を学びましたが、最終的には消化器内科を専門として学ぼうと決めました。先ほども言った通り機械に触ることが好きで、手先が器用なことが自慢でしたので、消化器内科を専攻し、内視鏡検査を専門とするに至りました。
消化器内科の医師として、どのような場面でやりがいを感じますか?
日野原記念クリニック 品川駅 消化器内科の医師として、どのような場面でやりがいを感じますか?の写真
内視鏡検査を行ったあと、患者さまに「苦しくなかった」と言っていただけた時です。経鼻内視鏡などの登場で、昔よりは内視鏡検査が気兼ねなく受けられるようになっているかと思いますが、やはり検査を行う医師の腕次第では苦しいものになってしまいます。症状が進行しないうちに、検査を受けていただくことで大掛かりな治療をせずに済みます。

内視鏡検査は定期的に…少なくとも年に1回は受けていただきたいです。ただ一度内視鏡検査で苦しい思いをしてしまうと、以降それが嫌な思い出になって検査を敬遠しがちになってしまうと思います。そのため内視鏡検査で苦しい思いをさせてトラウマにしないよう、できる限りの注意・配慮をして、検査に取り組んでいます。

何度でもリピートして受けてもらえるよう、苦痛の少ない検査を目指す

勤務医時代はどのような病気の診療に力を入れていましたか?
日野原記念クリニック 品川駅 勤務医時代はどのような病気の診療に力を入れていましたか?の写真
勤務医時代は、各種がんの発見・診断に力を入れていました。基本的にがんを診断する際は、生検組織診断といって採取した細胞を病理検査して、がん細胞がないか確認します。そうした診断をたくさん行ってきたため、生検を行わなくても「おや?これは怪しいぞ」というのがわかるようになりました。一度生検を行った結果、異常がなかった場合でも、時期がたってから改めて検査するとがんだったというケースも少なくありません。そのため、怪しいと判断した患者さまには、その後も定期的に検査を受けていただくようにご提案しています。

がんに限った話ではないのですが、身体の状態は常日頃変化しています。一度の検査で問題がなかった場合でも健康に関する注意は怠らず、定期的に検査は受けていただければと思います。
今後注力して行きたいことなど、展望がありましたらお聞かせください。
日野原記念クリニック 品川駅 今後注力して行きたいことなど、展望がありましたらお聞かせください。の写真
内視鏡検査をより多くの方が自発的に受けていただけるようにしたいと願っています。内視鏡検査はまだまだハードルが高いイメージがあって、抵抗感をお持ちの方も少なくないと思いますが、各種がんを始めとする病気の発見において、大変有用な検査であることは間違いありません。重大な病気を見落とさず、早期発見・早期治療することが町のかかりつけの医師となった私の使命だと感じております。そのために一人でも多くの方が気兼ねなく検査を受けられる体制作りに今後も注力して行きたいと思っています。

私を始め、ほかの医師やスタッフ一同、患者さま一人ひとりの不安な気持ちに寄り添って、何度でも気兼ねなくお越しいただけるクリニックにしたいと思っています。
最後に、患者さまへのメッセージなどがありましたらお願いいたします。
日野原記念クリニック 品川駅 最後に、患者さまへのメッセージなどがありましたらお願いいたします。の写真
健康寿命という言葉があります。「病気などで日常生活に支障を来すことなく生活ができる期間」のことです。近年、日本国民の平均寿命は延びていますが、ただ長生きするだけではなく、一人ひとりが健康な生活を末永く送れるようにサポートしていければ医師冥利に尽きると思っています。

そのためにも、内視鏡検査を始めとする各種検査を、一人でも多くの方が受けられるよう普及に努めていきたいと思います。どんなに医師の技術が優れ、検査機器が充実していても、まずはご来院いただかないことには診断のしようがありません。どのような病気であっても早期発見・早期治療するに越したことはありませんので、皆さまには普段からご自分の身体に関心を持っていただき、健康に自信がある時期からでも定期的に健診を受けていただければと思います。

日野原記念クリニックの基本情報

医院名 日野原記念クリニック
診療科目 内科 婦人科 循環器内科 消化器内科 内分泌内科
診療内容

インフルエンザ予防接種 MRワクチン予防接種 B型肝炎予防接種 成人用肺炎球菌予防接種 抗体検査 抗体検査(風疹) 抗体検査(麻疹 | はしか) 人間ドック

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住所
アクセス
  • 東海道本線品川駅高輪口 徒歩3分 
診療時間・休診日

休診日

土曜・日曜・祝日

14:30~16:00

当クリニックの一般診療(保険診療)は、午後からとなります。
診療時間は14:30 ~ 16:00まで。事前予約が必要です。
詳細はお電話にてお問い合わせください。

電話番号

03-6277-2976

特徴・設備

特徴
  • 院内感染対策
待合室
  • 加湿器 アルコール除菌
サービス
クレジットカード利用可 ( VISAMasterCardアメリカン・エキスプレスダイナースクラブJCB ) 
専門医
  • 日本循環器学会認定 循環器専門医
  • 日本内科学会認定 総合内科専門医
  • 日本消化器病学会認定 消化器病専門医
  • 日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医
  • 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医
健康診断・検査
  • 内視鏡専門(胃または大腸)
  • 麻酔下胃カメラ(内視鏡)

対応可能な症状・疾患など

治療
  • 減感作療法(アレルゲン免疫療法)

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