比企 誠先生(日本循環器学会認定 循環器専門医)にインタビュー
大学病院での勤務経験を強みに、瞬時の見極めに努めリスクの見逃しを防ぐ
そのため問診では、どのようなときに痛みが出るのか、持続時間や頻度はどれくらいか、糖尿病や高血圧症といった危険因子があるのかなど詳しくお話を伺います。その後、心電図検査や採血を行い、原因を突き止めます。心筋梗塞は一刻を争う場合もあるため、スピーディーな対応が重要です。大学病院で診てきた経験を生かして瞬時に判断し、必要であれば専門医療機関へスムーズに紹介するようにしています。
また、狭心症・心筋梗塞を診断治療することはもちろん、予防もクリニックの重要な役割だと考えているので、高血圧や脂質異常など見逃せないリスクの治療にも努めています。「日本循環器学会認定 循環器専門医」「日本内科学会認定 総合内科専門医」として双方の観点から診断し、患者さまの不安を軽減できるようサポートいたします。
今はインターネットでなんでも調べられる時代なので、症状についてご自身で調べてから来院される方も多くいらっしゃいます。それ自体を否定するわけではないのですが、患者さまの中には調べた情報や認識がずれている方も少なくありません。そのため、しっかりと診断することはもちろん、患者さまにご納得いただけるよう丁寧にご説明させていただくことも大切にしていることの一つです。
また患者さまの中には、健診などで血圧やコレステロール値の異常を指摘されても、自覚症状がないからと放置してしまったり、通院をやめてしまったりする方も少なくありません。そのような方には通院の意義を感じられるよう、症状が進行した際に考えられる血管の病気や脳卒中のリスクをお話しし、理解していただけるよう努めています。血圧や体重などの経過をこまめに共有することで、治療のモチベーションを保てるようにも配慮しています。
生活習慣病は20代・30代から始まる慢性疾患です。健康な身体を維持するためにも、放置することなく向き合ってほしいと考えています。
父に憧れ医師の道へ。日進月歩の医療情報にアンテナを張り、日々診療を行う
大学病院では予防医療はもちろん、CTやMRIの画像診断を行っています。さまざまな診断ツールを取り扱い、経験を積むことで「この症状にはあの診断方法だろうな」「きっとこの診断が付くだろうな」とある程度道筋を立てながら診療できています。
今後も正しい診断に努め、必要な際は地域の拠点病院と密に連携を取り、地域の方々の健康を全力でサポートしていく所存です。
生活習慣病予防に尽力し、地域の方々がこれからも健康に過ごせるようサポート
医院としては、バリアフリーに対応していきたいと考えています。今は問題なく通院できている方でも、足腰の状態によっては難しくなるかもしれませんから、小さなお子さまからご年配の方までどなたでも通いやすい環境づくりを目指していきます。
また、必要であれば連携している専門医療機関をご紹介します。医療の窓口として、何かお困りのことがあれば一度ご相談ください。