
副院長
比企 誠
取材日:2023年1月16日
比企 誠先生(日本循環器学会認定 循環器専門医)にインタビュー
大学病院での勤務経験を強みに、瞬時の見極めに努めリスクの見逃しを防ぐ
初めに、狭心症の方を診る際に大切にしていることを教えてください。
狭心症は、動脈硬化などによって心臓の血管が狭くなり、血流が悪くなる状態を指すのですが、心臓の血管が詰まり心筋細胞が壊れてしまう心筋梗塞と症状が似ているため、しっかりと見極めることを大切にしています。
そのため問診では、どのようなときに痛みが出るのか、持続時間や頻度はどれくらいか、糖尿病や高血圧症といった危険因子があるのかなど詳しくお話を伺います。その後、心電図検査や採血を行い、原因を突き止めます。心筋梗塞は一刻を争う場合もあるため、スピーディーな対応が重要です。大学病院で診てきた経験を生かして瞬時に判断し、必要であれば専門医療機関へスムーズに紹介するようにしています。
また、狭心症・心筋梗塞を診断治療することはもちろん、予防もクリニックの重要な役割だと考えているので、高血圧や脂質異常など見逃せないリスクの治療にも努めています。「日本循環器学会認定 循環器専門医」「日本内科学会認定 総合内科専門医」として双方の観点から診断し、患者さまの不安を軽減できるようサポートいたします。
そのため問診では、どのようなときに痛みが出るのか、持続時間や頻度はどれくらいか、糖尿病や高血圧症といった危険因子があるのかなど詳しくお話を伺います。その後、心電図検査や採血を行い、原因を突き止めます。心筋梗塞は一刻を争う場合もあるため、スピーディーな対応が重要です。大学病院で診てきた経験を生かして瞬時に判断し、必要であれば専門医療機関へスムーズに紹介するようにしています。
また、狭心症・心筋梗塞を診断治療することはもちろん、予防もクリニックの重要な役割だと考えているので、高血圧や脂質異常など見逃せないリスクの治療にも努めています。「日本循環器学会認定 循環器専門医」「日本内科学会認定 総合内科専門医」として双方の観点から診断し、患者さまの不安を軽減できるようサポートいたします。
心不全の診療をする際は、どのようなことに気を付けていますか?
狭心症と同様に、しっかりと見極めて診断することを大切にしています。心不全は、心筋梗塞や狭心症、高血圧症などさまざまな疾患が原因になり得ます。また、症状として息切れが現れる場合があり、呼吸器疾患と勘違いしてしまわないようにすることが大切です。「日本循環器学会認定 循環器専門医」としてさまざまな可能性を考慮しながら精査し、診断へとつなげています。
今はインターネットでなんでも調べられる時代なので、症状についてご自身で調べてから来院される方も多くいらっしゃいます。それ自体を否定するわけではないのですが、患者さまの中には調べた情報や認識がずれている方も少なくありません。そのため、しっかりと診断することはもちろん、患者さまにご納得いただけるよう丁寧にご説明させていただくことも大切にしていることの一つです。
今はインターネットでなんでも調べられる時代なので、症状についてご自身で調べてから来院される方も多くいらっしゃいます。それ自体を否定するわけではないのですが、患者さまの中には調べた情報や認識がずれている方も少なくありません。そのため、しっかりと診断することはもちろん、患者さまにご納得いただけるよう丁寧にご説明させていただくことも大切にしていることの一つです。
生活習慣病の治療をする際に心がけていることはなんですか?
生活習慣病の治療は、主に運動指導や食事指導、内服の処方となるのですが、患者さまによって年齢やお仕事、ライフスタイルは異なりますので、お一人おひとりに合わせた方法をご提案し、無理なく進められるようにしています。
また患者さまの中には、健診などで血圧やコレステロール値の異常を指摘されても、自覚症状がないからと放置してしまったり、通院をやめてしまったりする方も少なくありません。そのような方には通院の意義を感じられるよう、症状が進行した際に考えられる血管の病気や脳卒中のリスクをお話しし、理解していただけるよう努めています。血圧や体重などの経過をこまめに共有することで、治療のモチベーションを保てるようにも配慮しています。
生活習慣病は20代・30代から始まる慢性疾患です。健康な身体を維持するためにも、放置することなく向き合ってほしいと考えています。
また患者さまの中には、健診などで血圧やコレステロール値の異常を指摘されても、自覚症状がないからと放置してしまったり、通院をやめてしまったりする方も少なくありません。そのような方には通院の意義を感じられるよう、症状が進行した際に考えられる血管の病気や脳卒中のリスクをお話しし、理解していただけるよう努めています。血圧や体重などの経過をこまめに共有することで、治療のモチベーションを保てるようにも配慮しています。
生活習慣病は20代・30代から始まる慢性疾患です。健康な身体を維持するためにも、放置することなく向き合ってほしいと考えています。
父に憧れ医師の道へ。日進月歩の医療情報にアンテナを張り、日々診療を行う
医師を目指したきっかけ、循環器内科を選択した理由を教えてください。
幼少期から医師として働く父の姿を見ていましたので、物心が付いたときには私も自然と医師を目指していました。循環器内科を選択したのは、命に直結する病気で悩んでいる患者さまに手を差し伸べ、救ってあげられる医師になりたいと考えたからです。先輩医師の方々の、自分の担当かそうでないかに関係なく「困っている方がいれば助ける」姿を見て、自分もそんな医師になりたいと考えました。
大学病院だけでなく町のクリニックで診療することに至った理由を教えてください。
現在も大学病院に勤務しているのですが、大学病院ではこれまでに循環器疾患で苦しい思いをしている入院患者さまをたくさん見てきました。それを予防するには、血圧や血糖値、コレステロールなどを初期の段階でコントロールしていかないといけないと思い、より地域の方々に近い場所でも診療しようと思いました。日々進歩する医療情報を大学病院でリアルタイムに取り入れ、クリニックでの診断に生かすことで、より患者さまに合った治療をご提案できるように努めています。
大学病院では予防医療はもちろん、CTやMRIの画像診断を行っています。さまざまな診断ツールを取り扱い、経験を積むことで「この症状にはあの診断方法だろうな」「きっとこの診断が付くだろうな」とある程度道筋を立てながら診療できています。
大学病院では予防医療はもちろん、CTやMRIの画像診断を行っています。さまざまな診断ツールを取り扱い、経験を積むことで「この症状にはあの診断方法だろうな」「きっとこの診断が付くだろうな」とある程度道筋を立てながら診療できています。
日本循環器学会認定 循環器専門医としてやりがいを感じる瞬間はいつですか?
やはり患者さまが元気になって社会に復帰したり元の生活に戻ったりしたときにやりがいを感じます。循環器内科は治療をして終わりではなく、事前の説明から治療後の再発予防まで、患者さまとの信頼関係を築きながら長く付き合っていく診療科目ですので、症状がよくなり患者さまの笑顔を見られたときには、こちらとしてもとてもうれしい気持ちになります。
今後も正しい診断に努め、必要な際は地域の拠点病院と密に連携を取り、地域の方々の健康を全力でサポートしていく所存です。
今後も正しい診断に努め、必要な際は地域の拠点病院と密に連携を取り、地域の方々の健康を全力でサポートしていく所存です。
生活習慣病予防に尽力し、地域の方々がこれからも健康に過ごせるようサポート
今後、医師として力を入れていきたいと考えていることはありますか?
高齢化社会が進むにつれて、高血圧症や糖尿病、脂質異常症など生活習慣病の患者さまも増えていくと予想しています。また、コロナ禍になり運動をする習慣が減った、外出をあまりしなくなったという方も多いので、生活習慣病の治療や予防により一層力を入れ、総合的に見られるよう心がけていきたいです。早期発見・早期治療に努め、合併症や重篤な疾患で苦しむ方を増やさないよう取り組んでまいります。
医院としては、バリアフリーに対応していきたいと考えています。今は問題なく通院できている方でも、足腰の状態によっては難しくなるかもしれませんから、小さなお子さまからご年配の方までどなたでも通いやすい環境づくりを目指していきます。
医院としては、バリアフリーに対応していきたいと考えています。今は問題なく通院できている方でも、足腰の状態によっては難しくなるかもしれませんから、小さなお子さまからご年配の方までどなたでも通いやすい環境づくりを目指していきます。
最後に、先生から患者さまへメッセージをお願いいたします。
「日本循環器学会認定 循環器専門医」と聞くと難しい言葉で説明されるのではと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私は患者さまが通院の意義を見いだせるよう、疾患や治療方法について理解できるまで丁寧にわかりやすくご説明します。気になることやわからないことがあれば、気兼ねなくご質問いただければと思います。
また、必要であれば連携している専門医療機関をご紹介します。医療の窓口として、何かお困りのことがあれば一度ご相談ください。
また、必要であれば連携している専門医療機関をご紹介します。医療の窓口として、何かお困りのことがあれば一度ご相談ください。