総合診療に力を入れようと思った理由があれば教えてください

当院は、祖父の代からこの地域で診療を行ってきました。そのため、ご来院される患者さまが、幅広いお悩みを抱えてご来院されるということを以前から知っていたのです。通常、医師は何かの専門分野を選択し、その領域に関し特化して研鑽を積んでいきます。その一方で、開業医は患者さまの多様なニーズに応え、幅広い診療科目にまたがるさまざまな不調に対応していくことが求められるのです。岐阜市という地域は、ほどよく都会でほどよく田舎という特徴を持っているところです。私は、いずれこの地域の皆さまを総合的に診ていかなければならないということは分かっていたのですが、10年、20年と何らかの専門分野に従事した後に、地域に戻って、皆さまの多様なニーズに対応する形で総合的な診療を行うことは難しいのではないかと考えていました。将来、総合的に診療しなければならないことは分かっていたものの、キャリアパスが見えない状態で臨床研修2年目を迎えた時のことです。尊敬する総合診療の先生との出会いに恵まれたことがきっかけで、この先生のようになりたいと思い、総合診療の道を選びました。その先生のもとで学ぶうちに、地域に戻って開業医を継承することもできるし、総合病院に勤務して後進の指導にあたりながら総合的な診療を行うこともできるのではないかという、自身のキャリアパスが見えるようになったのです。開業医の医師が総合診療を行う力を持っていれば、地域の患者さまの窓口となって幅広い疾患に対するプライマリ・ケア（初期診療）にあたることが可能になります。大学病院や総合病院の先生方とうまく連携をはかりながら、患者さまの多彩なニーズに応える形で医療を提供していくことができるのではないかと思います。

初めて来院された患者さまに対して心がけていることがあれば教えてください。

初めての患者さまに対しては、初診の患者さま用の問診票もご用意しているほか、できるだけ時間をかけて診療を行うように心がけています。初診の方は、受診前にご自宅で「これをいおう」「あれもいおう」とご相談される内容について、いろいろと考えていらっしゃることと思います。そこで、あまり話を遮ることなく、できるだけ時間をかけて患者さまのお話をうかがうということを大切にしています。また、お話をうかがう際には、何かを決めつけてかかるようなことはせず、先入観を持たずに患者さまの訴えに耳を傾けるように気をつけています。初診の患者さまは、緊張されている方が多いと思いますので、緊張をほぐすためにも、どのようなお仕事をされているのかといった社会的な背景や、同居されているご家族はいらっしゃるのか、お子さまはいらっしゃるのかといった家族的な背景など、患者さまの背景をさりげなくうかがいながら、雑談をしていきます。病気や症状のことばかりを直球でうかがうのではなく、雑談をしながら緊張を少しずつゆるめていき、雑談の中から患者さまの訴えたいことを拾い上げていくようにしています。

診療のモットーを教えてください。

それぞれの患者さまの物語を大切にしながら、診療を行うことをモットーとしています。これは、総合診療を志すきっかけとなった尊敬する先生に教えていただいたことです。病気を患い、受診されるに至るまでの間には、それぞれの患者さまごとに物語が存在しています。例えば、糖尿病が進行してしまった患者さまには、そこに至るまでのそれぞれの経緯が何かあるはずなのです。なかなか受診できなかった理由、生活習慣が乱れてしまった理由は、患者さまごとに異なることでしょう。この経緯のことを「物語」と呼び、診療を行ううえで大切にしているのです。「生活習慣が乱れているから数値が悪くなっていますね」と、検査結果をもとに指導するのは簡単です。しかし、なぜそのような生活習慣になってしまったのかという理由や経緯を、患者さまからしっかりとうかがったうえで治療を進めていくことが大切なのです。

待ち時間に対して何か配慮されていることはありますか？

患者さまお一人おひとりのお話をじっくりとうかがっているため、どうしてもお待ちいただく時間が長くなってしまいがちです。そのため、患者さまが院内で退屈せずにお時間を過ごせるように、雑誌を多く備えるように配慮しています。また、コロナ禍においては、待合室で他の患者さまとの接触を避けたいと考えられる方もいらっしゃるかと思いますので、院外や車の中などでお待ちいただくことも可能としております。院外でお待ちいただく場合には、呼び出しベルをお渡ししています。また、できるだけ感染のリスクを減らした方がよいと考えられるご年配の方や、長く座っていらっしゃることが困難な患者さまの場合には、隔離用の個室にご案内して、先に診療をさせていただくこともございます。このように、患者さまの状況により診療の順番が前後することがありますので、皆さまにご理解いただけるよう、院内にもその旨は掲示しています。

院内のデザインや空間でこだわったところがあれば教えてください。

私自身、医療機関の待合室の雰囲気が苦手なので、クリニック的ではない、圧迫感のない空間を作れたらと思い、院内をデザインしました。あたたかい雰囲気を感じられる空間にしたかったので、壁面や床に木材を多く使用して、ぬくもりのある空気感を出すようにこだわりました。また、開放的な空間となるように、ロビーには吹き抜けのデザインを取り入れています。精神的な不調を抱えた患者さまの中には、四角い閉鎖空間でパニックを起こしてしまう方もいらっしゃいますので、できるだけ曲線を意識した内装にしています。結婚式の二次会も開いていただけるような雰囲気を目指して、デザインした空間です。

ロゴデザインの意味や想いを聞かせてください。

当院のロゴは、「あんどう内科クリニック」というクリニックの頭文字である「a」と、患者さまと一緒に歩んでいきたいという思いを込めた「＆」という記号を組み合わせてデザインいたしました。患者さまと共に、地域全体の健康への意識を高めていきたいという思いが込められたデザインです。

貴院のスタッフの自慢できる点を教えてください。

明るく、患者さま目線で動いてくれるスタッフたちで、患者さまへのお声がけも頻繁に行っていると思います。体調の悪そうな患者さまがいらっしゃった場合には、お声がけをしたうえで、カルテで情報を共有してくれたり、私に直接伝えてくれたりしています。私が教育したわけではないのですが、自主的に動いてくれますね。また率先して、患者さまとの雑談もしてくれますので、そこから患者さまの背景を知ることができる場合もあります。長く勤務しているスタッフが多く、ずっと通院されている患者さまと仲良く、うまくコミュニケーションが取れているかと思います。

最近、嬉しかったことを教えてください。

医師の仲間たちとバンドを組んでおり、新型コロナウイルスの感染が拡大する以前は、1年に2回、ライブも行っていました。しかし、最近はコロナ禍の影響で練習すらできない状態が続いていたのです。このままずっと活動できない状態が続くのではないかと懸念していたのですが、最近になってようやく再始動することができました。次のライブに向けて、準備を始められるようになったことは、嬉しかったことのひとつですね。

今後力を入れていきたいと考えている治療について理由と共に教えてください。

現在は、コロナ禍の影響により開催することができない状態が続いていますが、2階の多目的スペースは、地域の皆さまに健康意識を高めていただくための勉強会を行うスペースとして設けました。新型コロナウイルスの影響により、皆さまの医療に対する関心は高まっているのではないかと思います。新型コロナウイルスの感染が収束した際には、また、勉強会も再開していければと考えています。現在は、勉強会という形で発信していくことは難しいため、診療時間の中で健康意識を高められるようなお話を個別にさせていただいたり、待合室に掲示物を置いたりすることで、情報の発信を行っています。例えば、新型コロナウイルスに関していえば、ワクチンに関して興味を持っている方も多いかと思いますので、ワクチンに関する研究論文から必要な情報を皆さまにお伝えできるようにしています。コロナ禍だからこそ高まっている皆さまの健康への意識を、今後もさらに推し進めていけるよう、サポートしていけたらと考えています。

《ネット受付可》あんどう内科クリニック(岐阜市｜名鉄岐阜駅)

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あんどう内科クリニックの基本情報

医院名

あんどう内科クリニック

診療科目

内科心療内科

標榜科目

内科

診療内容

インフルエンザ予防接種おたふくかぜ予防接種 MRワクチン予防接種水痘・帯状疱疹予防接種 B型肝炎予防接種成人用肺炎球菌予防接種抗体検査抗体検査(風疹) 抗体検査(麻疹 | はしか) 抗体検査(水疱) 抗体検査(おたふくかぜ)

ネット受付

電話受付

050-5306-2641 （自動応答）

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住所

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アクセス

名鉄各務原線名鉄岐阜駅中央口徒歩10分
東海道本線岐阜駅北口徒歩16分
名鉄名古屋本線名鉄岐阜駅徒歩10分
名鉄各務原線田神駅徒歩16分
名鉄名古屋本線加納駅(岐阜県) 徒歩16分
名鉄名古屋本線茶所駅車8分
名鉄各務原線細畑駅車11分

14台分の駐車場スペースがあります。

診療時間・休診日

休診日

日曜・祝日

土曜診療 19時以降診療

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※オンライン診療
受付時間：診察終了15分前（初診の場合は診察終了30分前）
火曜、金曜19:00～20:00　時間外受付（迅速検査のみ）

電話番号

058-262-2974

特徴・設備

特徴	院内感染対策院外待機が可能発熱患者の診療・検査
待合室	空気清浄器加湿器アルコール除菌無料マスク
設備	バリアフリー個室駐輪場駐車場ベビーキープ
駐車場	14台分の駐車場スペースがあります。
サービス	クレジットカード利用可 ( VISAMasterCardアメリカン・エキスプレスダイナースクラブJCB )

対応可能な症状・疾患など

症状・疾患	喘息(大人) 糖尿病

最終更新日 2023年9月15日

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