
院長
二階堂 潤
取材日:2021年10月22日
二階堂 潤先生(日本眼科学会認定 眼科専門医)にインタビュー
本院との連携のとれた診療を強みに、地域の方々の目の健康をサポート
これまでの経歴や、院長として入職した経緯を教えていただけますか?
出身は広島なのですが、関西医科大学に進学をしたため、卒業後は大阪や兵庫など関西の医療機関で勤務医としての経験を積んできました。大石眼科クリニックに入職をしたのは、2016年のことです。縁があってご紹介をいただき、院長として働き始めました。
当クリニックは、高槻市にある大石眼科医院の分院として、医師同士の連携を生かした診療ができることが強みの一つです。お互いのカルテは共有されていますので、患者さまは「自宅に近い大石眼科クリニックにいつもは通っているけれど、仕事帰りは大石眼科医院に通う」というように、その日のご都合に合わせて通院先を変えていただくことが可能です。「別の先生の話を聞いてみたい」という場合も気兼ねなくお知らせください。
当クリニックは、高槻市にある大石眼科医院の分院として、医師同士の連携を生かした診療ができることが強みの一つです。お互いのカルテは共有されていますので、患者さまは「自宅に近い大石眼科クリニックにいつもは通っているけれど、仕事帰りは大石眼科医院に通う」というように、その日のご都合に合わせて通院先を変えていただくことが可能です。「別の先生の話を聞いてみたい」という場合も気兼ねなくお知らせください。
一般的な眼科疾患はもちろん、白内障手術や飛蚊症のレーザー治療にも対応
斜視・弱視の患者さまがよくお越しになるとお聞きしました。
斜視に関しては親御さまがお子さまの物の見方に違和感をもたれてお越しになることが多く、人数は少ないですが「物がダブって見える」といった症状を抱えてご来院なさる大人の方もいらっしゃいます。弱視に関しては親御さまが気づかれる場合のほか、3歳6か月児健診で指摘されてお越しになる場合が多くなっています。
斜視の場合は凸レンズ眼鏡による遠視の矯正や点眼薬を用いた方法で治療をおこないます。また、必要に応じて手術を選択することもあります。弱視に関しては、遠視用眼鏡をかける方法や遮閉法と呼ばれる訓練をおこなう方法がありますが、何よりも大事なのはできるだけ早く治療を開始することです。視力の発達における臨界期は8歳ごろまでとされており、その時期を過ぎると視力の発達は見込めなくなるからです。
そのため親御さまには、お子さまの様子に気を配っていただくとともに、3歳6か月児健診を受けていただきたいと思っています。そして、何か指摘を受けた場合などには、遠慮なく「日本眼科学会認定 眼科専門医」にご相談いただければと思います。
斜視の場合は凸レンズ眼鏡による遠視の矯正や点眼薬を用いた方法で治療をおこないます。また、必要に応じて手術を選択することもあります。弱視に関しては、遠視用眼鏡をかける方法や遮閉法と呼ばれる訓練をおこなう方法がありますが、何よりも大事なのはできるだけ早く治療を開始することです。視力の発達における臨界期は8歳ごろまでとされており、その時期を過ぎると視力の発達は見込めなくなるからです。
そのため親御さまには、お子さまの様子に気を配っていただくとともに、3歳6か月児健診を受けていただきたいと思っています。そして、何か指摘を受けた場合などには、遠慮なく「日本眼科学会認定 眼科専門医」にご相談いただければと思います。
本院と連携し、白内障の日帰り手術にも対応していらっしゃるそうですね。
はい。白内障の手術は、本院である大石眼科医院にて対応しています。本院は高槻市にありますが、ご自宅と本院をお車で送迎させていただいておりますので、患者さまの移動の手間は少ないかと思います。また、手術後は定期的な通院が必要になりますが、その際の通院先は本院ではなく大石眼科クリニックになりますので、定期検診のたびに高槻市まで行っていただく必要もございません。
日帰りで白内障の手術をおこなえることのメリットは、やはり「時間を拘束されないこと」だと思います。症状の度合い等にもよりますが、手術自体は早ければ10分程度で終わりますし、「目薬を差す」「目をこすらない」といったいくつかの注意事項を守っていただければ、術後も普段通り過ごしていただけます。
白内障の手術は、急いでおこなう必要があるわけではありませんが、症状が進行すればその分リスクは増えていきます。放っておくことにメリットはありませんので、「かすみ」や「視界のダブり」などがある場合は気兼ねなくご相談ください。
日帰りで白内障の手術をおこなえることのメリットは、やはり「時間を拘束されないこと」だと思います。症状の度合い等にもよりますが、手術自体は早ければ10分程度で終わりますし、「目薬を差す」「目をこすらない」といったいくつかの注意事項を守っていただければ、術後も普段通り過ごしていただけます。
白内障の手術は、急いでおこなう必要があるわけではありませんが、症状が進行すればその分リスクは増えていきます。放っておくことにメリットはありませんので、「かすみ」や「視界のダブり」などがある場合は気兼ねなくご相談ください。
「生理的飛蚊症」にも力を入れているそうですが、どのような症状なのでしょうか?
視界に黒っぽい点や輪っか、糸くずのような物が浮かんで見える症状のことを「飛蚊症」と呼びます。網膜剥離などを原因とする場合もありますが、その大半は加齢に伴って生じる生理的飛蚊症です。この生理的飛蚊症のレーザー治療(※)を本院の大石医師が得意としており、毎週木曜日の午後に当クリニックにて診療をおこなっています。
生理的飛蚊症の治療をおこなうにあたり心がけているのは、病態を見極め、治療のメリットやデメリットをきちんと患者さまにお話ししご納得いただくことです。残念ながら、患者さまの症状によってはレーザー治療で改善が見込めない場合もあります。大石医師はこれまでの経験により「改善が見込めるか、見込めないか」を事前に判断することを得意としています。その内容を偽りなくご説明することで、患者さまにはご納得のうえで治療をするかどうかを選択していただいています。
(※)は自由診療です。料金は料金表をご確認ください。
生理的飛蚊症の治療をおこなうにあたり心がけているのは、病態を見極め、治療のメリットやデメリットをきちんと患者さまにお話ししご納得いただくことです。残念ながら、患者さまの症状によってはレーザー治療で改善が見込めない場合もあります。大石医師はこれまでの経験により「改善が見込めるか、見込めないか」を事前に判断することを得意としています。その内容を偽りなくご説明することで、患者さまにはご納得のうえで治療をするかどうかを選択していただいています。
(※)は自由診療です。料金は料金表をご確認ください。
強みとする分野に力を入れることで、多くの患者さまの目の健康を支えたい
クリニックとして、今後力を入れていきたいことがあれば教えてください。
今お話しした「斜視・弱視」「白内障」「生理的飛蚊症」の治療について、今以上に力を入れていきたいと思っています。これらの治療は、当クリニックが得意としている分野であり、ご相談にお越しになる患者さまが多い分野でもあります。これまで以上に特化していくことで、地域の方々の目の健康をサポートしていきたいと考えています。
また、そのために注力していきたいのは、本院との連携や、医師・スタッフ同士の連携です。当クリニックには、本院の院長である大石医師と連携をとった診療がおこなえることや、視能訓練士が在籍をしているというメリットがあります。症例について医師・スタッフ間でディスカッションをするなど、多角的な診断が可能だというメリットを生かして今後も診療を続けてまいります。
また、そのために注力していきたいのは、本院との連携や、医師・スタッフ同士の連携です。当クリニックには、本院の院長である大石医師と連携をとった診療がおこなえることや、視能訓練士が在籍をしているというメリットがあります。症例について医師・スタッフ間でディスカッションをするなど、多角的な診断が可能だというメリットを生かして今後も診療を続けてまいります。
眼科の領域において、課題に感じていることはありますか?
斜視・弱視のご質問でお話ししたように、自治体でおこなっている3歳6か月児健診は、お子さまの目の成長・健康を守るうえで非常に重要です。そのため、この健診における眼科の診療体制がより高い精度で統一化されることに期待しています。本院・分院と2つの市にクリニックがあるからこそ感じていることではありますが、残念ながら3歳6か月児健診の診療体制には市によって違いがあります。自治体ごとに眼科の医師の数などに差はあると思いますが、お子さまの大切な時期を無駄にしないよう診療体制を整えていくことが課題だと感じています。
またクリニックにおいては、目の病気について発信するなど、地域の方々に目の健康について知っていただけるような取り組みができればと考えています。
またクリニックにおいては、目の病気について発信するなど、地域の方々に目の健康について知っていただけるような取り組みができればと考えています。
では最後に、このページをご覧になっている方へメッセージをお願いします。
地域に根差した医療の提供に努めていますので、目に関することでしたら何でもご相談ください。お子さまからご年配の方まで幅広い年代の方の目の健康をお守りしたいと思っています。患者さまの立場に立った親切な診療を心がけていますので、ちょっとした違和感や気になることでも気兼ねなくご相談ください。