専門医インタビュー

専門医インタビュー(井上 拓也先生)|いのうえ消化器内科クリニック

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いのうえ消化器内科クリニック 松ノ浜駅_専門医インタビュー(井上 拓也先生)の写真 潰瘍性大腸炎の診療に注力、内視鏡検査の啓蒙でがんの早期発見を目指す医師
院長 井上 拓也
取材日:2021年11月4日

井上 拓也先生(日本消化器病学会認定 消化器病専門医)にインタビュー

米国での研究、大学病院での教育などさまざまな経験を積み開業の道へ

医師の道を志したきっかけや、消化器内科に進んだ理由を教えてください。
いのうえ消化器内科クリニック 松ノ浜駅 医師の道を志したきっかけや、消化器内科に進んだ理由を教えてください。の写真
中学・高校は私立の進学校で寮生活を送っていました。周囲に医師を目指している友人が多く、その影響を受け、私も医師の道を志すようになりました。小学校の頃から理系の科目が得意でしたし、1990年代前半は、医学が注目された時期だったことも影響したと思います。

日本では、1980年に「角膜と腎臓の移植に関する法律」が施行され、脳死後の臓器移植の必要性も叫ばれていました。脳死判定基準や患者さまへの説明責任について話題になっていた頃だったのです。ジャーナリストの立花隆さんが『脳死』、『脳死再論』という本を出されていたので、当時、手に取ったのを覚えています。医学系の書籍をよく読むようになり、自然と医学部に進みたいと考えるようになりました。

消化器内科の道を選んだのは、内視鏡を通じて予防医学に関与したいという思いを抱いたからです。医学部を卒業したのは1997年のことで、今後は炎症性腸疾患が増えるのではないかと言われていた時期でした。炎症性腸疾患や大腸がんに興味を抱き、研究に携わるようになったのです。
米国での研究は、現在の診療にどのように活かされていますか?
いのうえ消化器内科クリニック 松ノ浜駅 米国での研究は、現在の診療にどのように活かされていますか?の写真
日本で消化器内科の医師として勤務した後、渡米し、シカゴ大学とUCLAで研究を行いました。シカゴ大学では、腸内細菌が炎症性腸疾患にどう関わっているかという基礎的な研究を行い、UCLAでは、アミノ酸や糖などの栄養素が生理的に消化管の病変に対してどのような作用をするかという研究を行っていたのです。

現在では、腸内細菌と大腸がんや炎症性腸疾患の間には関連性があり、日本人の食生活の変化が腸の病気の発症に関与しているのではないかと指摘されています。こういった基礎研究を行ってきたことは、臨床の現場でも大いに役立っていると感じますね。上辺だけの説明ではなく、深い内容を患者さまにわかりやすい言葉に置き換えて説明をすることができるのは、研究をしていた時の経験が活かされているからだと感じます。

2年目で研究室を移動したのは米国の熾烈な競争の中で生き残れなかったためで、ある意味、挫折ではありましたが、海外で幅広い人生経験を積むことができたのも、患者さまと接していく上ではメリットだと今ではポジティブに捉えています。
クリニックを開業された経緯について教えていただけますか?
いのうえ消化器内科クリニック 松ノ浜駅 クリニックを開業された経緯について教えていただけますか?の写真
帰国してからは、大阪医科大学で後進の教育に携わっていました。しかし、指導的な立場にいると、どうしても患者さまとの距離は離れてしまいます。これまでの経験を臨床の現場で活かしたいという気持ちが日に日に強くなり、一念発起して開業することにしました。直接、患者さまを診ることでやりがいを感じたいと思ったのです。

開業し、患者さまと身近に接していると、今までのさまざまな経験が診療に活かされていると感じます。私は、防衛医科大学校出身です。現在では、志望している科目に関わらず、さまざまな診療科目で一通りの経験を積ませることが多くなっていますが、当時そういったローテーション制度を取り入れていたのは、防衛医科大学校だけでした。皮膚科や整形外科など消化器内科とまったく異なる診療科目での研修をした経験や、自衛隊病院で内視鏡検査に携わった経験、海外での経験は、今の診療にも活かされていると思います。幅広い人生経験があるからこそ、患者さまの辛い気持ちにも寄り添うことができているのではないかと思っています。

診療時は患者さまへの説明に力を入れ、内視鏡検査の啓蒙にも注力する

逆流性食道炎の治療を行っていく上で大切にしていることは何でしょうか?
いのうえ消化器内科クリニック 松ノ浜駅 逆流性食道炎の治療を行っていく上で大切にしていることは何でしょうか?の写真
逆流性食道炎は、現在は胃食道逆流症と呼ばれています。患者さまの訴える症状が重要視され、内視鏡検査で炎症や出血が確認できなくとも、その不快な症状を改善していこうという時代になっているのです。胸やけや上腹部の痛みといった、消化器疾患であると気付きやすい症状から、咳や喉の違和感まで多彩な症状が現れる病気です。年代も、10代からご年配の方まで幅広い方がご相談にいらっしゃいますね。

治療を行っていく上で大切なのは、患者さまへの説明です。胃食道逆流症が日本で増えている背景には、ピロリ菌感染の減少や食生活の欧米化があると説明し、生活習慣の見直しのためのアドバイスを行っています。避けた方がよい食べ物は、コーヒー、柑橘類、脂質の多い食品、刺激性のある食品です。飲酒や喫煙、夜遅くに食事を取りその後すぐ寝るという生活パターンも変えた方がよいでしょう。肥満の方は、ダイエットしていただくことで症状が改善される場合もあります。また、ストレスが原因で症状を起こしている方は、必要に応じて心療内科とも連携して治療を進めます。
大腸ポリープの早期発見・早期治療を目指しているそうですが、なぜですか?
いのうえ消化器内科クリニック 松ノ浜駅 大腸ポリープの早期発見・早期治療を目指しているそうですが、なぜですか?の写真
大腸がんは死亡者数の多いがんですが、大腸内視鏡検査によって大腸ポリープの段階で早期に発見し、切除することができれば、予防が期待できるがんです。大腸ポリープを切除することで、その後の患者さまの未来や、将来のQOLを守ることにつながりますので、大腸内視鏡検査はとてもやりがいのある検査だと感じています。地域の皆さまにも、大腸内視鏡検査の必要性をご理解いただきたいと考え啓蒙活動にも力を入れています。

とはいえ、大腸内視鏡検査は辛い検査ではないかと抵抗を感じている方も多いのではないでしょうか。そのため、細径のスコープの導入、鎮静剤の使用など、検査自体の負担もできるだけ少なくするように、さまざまな工夫を取り入れています。スタッフたちも不安を和らげるサポートや説明を心がけてくれていますね。

鎮静剤を使用するため、検査後はお車の運転を避けていただく必要がありますが、当クリニックは南海本線「松ノ浜駅」西口を出てすぐの場所に位置しており、電車でのご来院も便利な立地にあると思います。
潰瘍性大腸炎の治療を行うにあたって心がけていることはどんなことですか?
いのうえ消化器内科クリニック 松ノ浜駅 潰瘍性大腸炎の治療を行うにあたって心がけていることはどんなことですか?の写真
潰瘍性大腸炎は、臨床研修をしていた頃から診ている疾患ですが、1990年代後半には珍しい病気でした。現在は、罹患者数が増加しており、潰瘍性大腸炎の発症には、食生活や腸内細菌など環境因子が関与しているのではないかと考えられています。

治療を進める際には、米国で行っていた研究や臨床での経験を活かして、患者さまご自身にも病気のことを理解していただけるよう、わかりやすく詳しい説明をするように心がけています。患者さまには、治療を受けるだけではなく、自らも参加していただくことが大切だと考えているのです。当クリニックに通っている潰瘍性大腸炎の患者さまは血液検査の結果を見てご自身でデータを読み解けるほど、疾患に詳しくなっていますね。

治療は、ステロイド薬、免疫調節薬、生物学的製剤などお薬を用いた内科的治療が中心です。新しい薬も増えていますので、私自身も知識のブラッシュアップを心がけています。寛解しても再発することが多い病気ですが、「お腹の風邪をひくようなもの」とお伝えし、深刻に捉えすぎないようにご説明しています。

胃・大腸がんの早期発見によって患者さまに貢献することを目指す

胃・大腸内視鏡検査に力を入れているのはなぜなのでしょうか?
いのうえ消化器内科クリニック 松ノ浜駅 胃・大腸内視鏡検査に力を入れているのはなぜなのでしょうか?の写真
内視鏡検査で、早期のがんやポリープを発見して切除できれば、その患者さまの予後にダイレクトに影響を及ぼします。最近も、内視鏡検査で早期の未分化型胃がんが見つかった患者さまが何人かいらっしゃいました。未分化型は増殖のスピードが速く、来年には進行がんとなってしまう可能性もあるため、早期に見つける必要があります。

内視鏡検査を受けていただくのであれば、このようにできるだけ見落としなく早期のがんも発見することで、患者さまにベネフィットを提供し貢献していきたいと考えています。内視鏡システムは、できる限り新しい機器へとアップデートするよう心がけており、2種のレーザー光によって粘膜表層の微細な血管や構造を強調して観察できるLCI/BLI機能を備えた内視鏡を使用しています。大腸内視鏡は、AI診断支援アプリケーションを搭載した機器を導入しています。大腸ポリープの可能性があるとAIが判断するとアラームを鳴らし、切除した方がよいかどうかまでアドバイスしてくれるのです。今後のAIの進歩にも期待していきたいですね。
地域の皆さまのために、今後、注力していきたいことを教えてください。
いのうえ消化器内科クリニック 松ノ浜駅 地域の皆さまのために、今後、注力していきたいことを教えてください。の写真
大腸がんは、進行するまでほとんど自覚症状が現れないため、血便や下血などの症状が出た時には、既にがんが進行している可能性があります。開業前に大学病院で勤務していた時にも、自覚症状が現れてから受診され、既に進行したがんが見つかった患者さまがいらっしゃいました。バリバリ働いていらっしゃる方で、1カ月前から便に血が混じるということで受診されたのです。大腸内視鏡検査をしてみたところ、既に進行したS字結腸がんで、全身に転移が進んでいました。自覚症状も特になかったため、大腸内視鏡検査をご提案しても最初は乗り気ではない患者さまでした。

若い世代の方には大腸内視鏡検査に抵抗があり受けたことがないという方も多くいらっしゃいます。しかし、症状が現れる前に定期的に大腸内視鏡検査を行って、大腸ポリープの段階で発見することができれば、こういったことは防げるのです。クリニックの患者さま、地域の皆さま方に対して、今後も内視鏡検査による早期発見の大切さについて、さまざまな形で提唱していきたいと考えています。
診療を行う上で大切にしていることは何か教えていただけますか?
いのうえ消化器内科クリニック 松ノ浜駅 診療を行う上で大切にしていることは何か教えていただけますか?の写真
胃・大腸内視鏡検査について、地域の皆さま方へ啓蒙活動を行う際には、ご理解いただくためにも、科学的根拠を示して丁寧にわかりやすく説明を行うように心がけています。腸管内栄養素と大腸がん、食生活と大腸といった、これまで研究してきた成果をそのまま、皆さまにわかりやすくお伝えできるように努めています。

啓蒙活動だけではなく、病気の治療を進めていく際も、大切にしていることは、患者さまにきちんと疾患についての理解を深めていただくということです。これは、患者さまにも治療を行う一人のメンバーとして参加していただきたいと考えているためです。患者さまには、冗談交じりに「勉強してもらうよ」とお伝えしていますね。

潰瘍性大腸炎の患者さまの中には、とても難しい病気になってしまったと打ちひしがれてご来院される患者さまもいらっしゃいます。医師からの何気ない一言で患者さまの病気に対する受け止め方は変わりますし、治療に取り組む姿勢も変わると思いますので、患者さまが過度に心配しすぎないような説明をしていきたいと思っています。

いのうえ消化器内科クリニックの基本情報

医院名 いのうえ消化器内科クリニック
診療科目 消化器内科 内科 胃腸内科
診療内容

インフルエンザ予防接種 おたふくかぜ予防接種 MRワクチン予防接種 水痘・帯状疱疹予防接種 B型肝炎予防接種 成人用肺炎球菌予防接種 胃がん検診 胃がん検診(胃内視鏡検査) 大腸がん検診 大腸がん検診(大腸カメラ)

逆流性食道炎、胃炎、大腸ポリープ、炎症性腸疾患

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住所
アクセス
  • 南海本線松ノ浜駅西口 徒歩1分 
  • 南海本線泉大津駅 徒歩13分 
  • 南海本線北助松駅 徒歩15分 
  • 阪和線信太山駅 車7分 
  • 南海高師浜線高師浜駅 車8分 
  • 南海本線高石駅 車9分 
  • 阪和線北信太駅 車9分 
  • 南海本線忠岡駅 車9分 
  • 阪和線和泉府中駅 車11分 

駐車場有り(4台)

診療時間・休診日

休診日

木曜・日曜・祝日

土曜診療

8:00~12:00
17:00~19:00
13:30~16:30

※13:30~16:30は、予約検査となります。

電話番号

0725-90-5457

特徴・設備

特徴
  • 院内感染対策 院外待機が可能 発熱患者の診療・検査
待合室
  • 空気清浄器 加湿器 除菌スリッパ 使い捨てスリッパ アルコール除菌 無料マスク
設備
  • バリアフリー 個室 駐輪場 駐車場
駐車場

駐車場有り(4台)

専門医
  • 日本内科学会認定 総合内科専門医
  • 日本消化器病学会認定 消化器病専門医
  • 日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医
健康診断・検査
  • 内視鏡専門(胃または大腸)
  • 麻酔下胃カメラ(内視鏡)
  • 麻酔下大腸内視鏡
  • カプセル型内視鏡

対応可能な症状・疾患など

症状・疾患
  • 喘息(大人)
  • 糖尿病
  • アレルギー性鼻炎

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